こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
今回はこのツイート、ヒトとモノの乗り合いライドシェアリング『客貨混載』について紹介していきます。
「とよたおいでんバス」を活用した「客貨混載(きゃくかこんさい)」を開始|MotorFan[モーターファン] https://t.co/yyKNVOwGzk
— まちてん公式アカウント (@machiten_jp) 2018年1月27日
客貨混載(きゃくかこんさい)とは
貨客混載(かきゃくこんさい)、または 客貨混載(きゃくかこんさい)。
この言葉について、Wikipediaにはこのように記載されています。
貨客混載(かきゃくこんさい)とは、貨物と旅客の輸送、運行を一緒に行う形態のこと。鉄道、路線バス、飛行機、フェリーなどで行われる。
多くの場合、旅客が滞在するスペースと貨物を積載するスペースは明確に分離される。対語は客貨分離。ヤマト運輸などでは、客貨混載(きゃくかこんさい)と表現している。 – Wikipedia
客貨混載の背景
日本では、効率の良い大規模輸送や高頻度輸送を目的として客貨分離(例:混合列車、荷物列車、郵便車の廃止等)が進められてきた経緯がある。
しかしながら21世紀に入ると、二酸化炭素排出量削減などの環境問題や地方で進行し始めた人口減少対策、さらにトラックドライバー不足などにより、客貨分離が必ずしも効率的ではない状況も見られるようになった。- Wikipedia
このように、日本では長らく『客貨分離』が進んできた背景があったようですが、環境に対する意識が高まったことや、トラックドライバー不足を補うためなどを理由に、2011年ごろから『客貨混載』が少しずつ普及してきたそう。(このときは鉄道がメインだった)
また2017年には、国土交通省が『貨物自動車(ライトバンやツーリングワゴン等)に旅客を乗せる事例等の解禁』『路線バスによる貨物輸送の距離制限の撤廃』などの方針を示したことなどにより、過疎地の乗り合いバスや空きタクシーなどでも『客貨混載』が一般化してきたそうです。
客貨混載の事例
客貨混載の事例をグーグルで調べてみると、そのほとんどがヤマト運輸と紐づいていました。
▷岩手県 宮古市では、路線バスで宅急便を輸送する『客貨混載』を実施したことで、バス路線の維持に繋がった事例が紹介されています。
▷宮崎県 西都市 西米良村では、バスと宅急便の荷物リレーを効率よく行うことで、高齢者の買い物支援や見守りも行うことができるようになったという事例も。
▷2016年のニュースリリースでは、路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」が第13回 エコプロダクツ大賞 「環境大臣賞」を受賞したことが紹介されています。
(掘れば掘るだけ今までの事例やその功績が出てきますね…ヤマトすごいっ!!)
おわりに
Amazonで物を買ったり、メルカリで物を売ったり…僕自身、ここ10年で日常的に宅急便を使う機会が増えました。ネットショッピングが日常的になりつつある今、宅急便なしには今の生活は成り立たないのを実感しています。
ただ、この『客貨混載』の取り組みについては全然知りませんでした。(いやー頭が上がりません)
バス会社や鉄道会社然り、ヤマト運輸然り、時代にあった価値観や選択の中で、こうやって柔軟にリソースを活かしあえる関係って素敵ですね。
様々なシェアリングのカタチがあるんですねー。
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