好きなことだけを取り入れていく生きかたは幸せか。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

先日旅先の高知で、移動中にサクッと読んだ記事を、今日改めて読み返した。

▼稲垣えみ子「寂しい生活」魂レビュー 佐々木典士 – Minimal&ism

必要なものを見極め、そうでないものは削ぎ落としていく。 モノも情報も多すぎる今「減らす」ということはますます重要性が高まっていくと思う。 しかし、それだけでは見落としてしまうかもしれない大事なことが、この本には書かれている。

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ -』の著者でもある佐々木典士さんのこの記事を通じて、無駄なものを減らしていくミニマリズム的な思考の、その向こう側をみた気がした。

世の中には「無駄なもの」と「役に立つ」ものがある。しかし、その思考を保持している限り、その努力は空しいものになっていく

無駄、無駄でない。役に立つ、役に立たない。その二分法は、自分が死に向かっていくとき、そのまま自分に突きつけられる。

とても腑に落ちる記事だった。

僕は『無駄 or 役に立つ』という思考は、『好む or 好まない』にも言い換えられるのかな?と思った。人によって異なる【主観】であるということ。

好きなことだけを取り入れていく生きかたは幸せか。

好きなことだけを取り入れていく…そんな人生を推奨する動きが高まってきているけど、世の中には好まないものも確かに同居していて、排除する生き方【だけ】を選び続けると、いつか息苦しい場面が出てくるかもしれない…そんなメッセージにも感じた。

僕は『中道』という思考がしっくり来るタイプなので、どちらかに偏っていると一度立ち止まってしまうのだけど、今の世の中では【どちらかであること】が善しとされる風潮を僕は感じるので、時々息苦しさを覚えることがある。

常に自らの覚悟や選択をもって行動したいし、優先順位や好みや興味を大切にしたいと思っている。やりたいことをやる。やりたくないことは極力やらない。

ただ同時に、様々なこと(好まないものさえも)を許容し共存出来たほうが、僕は生きやすい社会に近づけるのではないかと考えている。

生きやすく『カスタム』していくことは選択したいけど、生きやすさを『コントロール』しようとすると、時に自分の範囲を超えてしまったり、思い通りにいかなくて苦しんだり…そんなことがあるのかもしれないと思っている。

なので、『排除する』とか『嫌いを相手に突きつける』とか、そういう思考は僕はあまり向いていないと感じるし、それを強要する社会は正直苦手だ。

好きなことだけを取り入れていく生きかたは幸せか。

嫌なことをし続ける人生よりは、好きなことをして生きていくほうがよっぽど幸せだしパフォーマンスも高まると思う。

ただ、臭いものに蓋をし続ける人生…というのは、僕は息苦しさを与えるものだと思っている。自分のタイミングで、自分の距離感で、自分の面白がりかたで、それとも向き合えたら良いのかなと思う。

目を向けようが目を瞑ろうが、それはそこに在るものだから。

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サトウ

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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