こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
今回は、このツイートを通じて、リノベーションと空き地利用について考えてみたいと思います。
日本でもこれが出来れば、
かなり面白いと思うんだけどねー。わざわざたてものを建てる必要はないし、やたらめったらリノベーションする必要もないと思ってる。空き地活用がいいよ、空き地。笑
誰かの家でなく、土地に泊まる。「キャンプ版エアビー」がアツい!
https://t.co/0If78mp1Ls— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月21日
Hip camp とは
誰かの家でなく、土地に泊まる。「キャンプ版エアビー」がアツい!-Tabi Labo
少し前のTABI LABOの記事で取り上げられていた、『Hip Camp』という米国のサービス。記事にはこのように紹介されていました。
「Hipcamp」は、キャンプできる場所を検索できるサービス。キャンプ場だけではなく公園のほか、個人の土地まで含まれているあたり、国土の大きさを感じさせるなあ。
現在アメリカ中の4,146の公園、11,435のキャンプ場、311,855のキャンプサイトが登録されています。
また、VIP WORKSにはこのような情報も…
AIRBNB ( エアビー・アンド・ビー )のキャンプ版、HIPCAMP ( ヒップキャンプ )が全米で大人気 ! – VIP WORKS
彼女は何日もかけキャンプ場を検索し、ようやくひとつのキャンプ場を探し当てたことから、もっと簡単に、希望通りのキャンプ場を探すことができるサイトがあれば、どんなに便利だろうか ! と感じ、その経験がサイトを立ち上げるきっかけになったそうです。
現在では全米50州の中、約30万ものキャンプ場 ( 公共・私有地含む )を登録する、Airbnb ( エアビー・アンド・ビー )のようなビックサイトに成長を遂げています。
HPをみてみると、まさに 部屋の写真のない “Airbnb” 。ページをみた瞬間にテンションが上がってしまいました!!! 注意です。
HP:Hip Camp
リノベーションブーム
Hip Campの話からは少し逸れますが、冒頭のツイートに続けて、このような投稿をしました。
今リノベーションブームみたいになってるけど、もし、数年で人が離れて空き家状態に戻ってしまうなら、様々なコストやエネルギーの消費でしかなくなってしまう。
フレキシブルな空き地や広場に、持ち寄って町を作るような…そんな視点がもっとあってもいいよね。
作らないで作る。テントいい。⛺️
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月21日
Facebookをみても、クラウドファンディングサイトをみても、どこかで誰かがリノベーションをしている。…
僕自身、今まで何度もリノベーションのお手伝いをしてきたし、来月からも、正にリノベーションしたゲストハウスに加わることになるのですが、今後一層『見極める感覚』って重要になってくると思うんです。
安いから…タダだから…エコだから…って、多拠点生活みたいなものを目指して、古民家たくさん所有しちゃうマキシマリストも出てきそうだけど、
本当に必要かどうか、何年先くらいまで見据えて空間利用をデザインしていくか…みたいな議論は、もっと盛んに行われた方がいいよね。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月21日
壊すコスト、捨てるコスト、そしてそれが与える様々な負荷と向き合っていかなければならない…そんな中での選択肢であることも理解できるのですが、
『いる・いらない』『遺す・遺さない』のジャッジを、今いる人たちで責任を持って決断していかないといけない段階がどこかで来ると思うのです。きっと多くの人が気付いている部分ではないでしょうか。
僕らの世代で絶たせる権利が、果たして僕らにはあるのか…
そんな風に思ってしまう部分も確かにあるわけですが、様々な減少が確実ななかで、昔と同じ数のものは不要になってきます。これだけ技術や文化の発展もあるわけですから、尚更不要なものは増え続けるはずです。
不要なものを不要なままで置いておくことにも、様々なリスクやコストが生じている現状を、気を引き締めて共有した方がいいのだと思います。
作らないで作る。
こんなにも余っている時代に、まだまだ新しく作ろうとし続ける姿勢は、もはや病気なんじゃないかと思ってしまいますが、直すことに対しても、本当に必要かどうかのジャッジをしていく…そんな必要のある時代に向かっていると思っています。
昔の記事ですが、2つほど面白い事例を紹介したいと思います。
北九州の魚町(うおまち)サンロード商店街
こちらは、老朽化したアーケードを直すことをやめ、撤去してしまうことを選んだ事例です。
アーケードによって繋がっていた、商店街のコミュニティをどう継いでいくか。アーケードを直す、維持することだけを考えるのではなく、無くしてしまっても持続できるカタチを考えていくことって、とても重要だと思いました。
佐賀市呉服元町の商店街
こちらは、空き地を活かした事例です。
町を駐車場だらけにはしたくないし、かといって新しい建物をつくるのも違う。公園にしてしまうと行政の管轄になり規制が増える…。
そうなったときに、空き地であることを、そのまま魅力にしてしまうという発想に転じた『作らない作りかた』。面白い!
おわりに
(かつて、テント旅をしていました。イメージ図)
僕の昔話を少しすると、2014年4月から560日間にわたり、テント寝袋の自転車旅をしたことがありました。
最初のうちは、テントの張れる場所を毎日探していたのですが、日本では基本的に、キャンプ場、もしくは誰かの私有地内に許可を取らないとテントは張れません。(公園は基本的にNG、どこそこの森の中もNG。湖畔も海もNGの場所だらけ。)
しばらくの間は、Google map で緑色をしているところを目指す旅をしていたのですが、毎日交渉するのもしんどいし、法律的にダークグレーなところを攻め続けるのもツラい。かといって、560日間の旅の日常全てに宿泊費をかけれるほど、贅沢な旅は出来なかった。僕はいつからか、テントさえ張らない野宿スタイルになっていった…ホームレスの誕生…(とそんな環境下で移動式ゲストハウスHouse Caravanの構想が生まれました…)
日本は衛生面でも治安の面でも、非常に管理されている恵まれた国だと思います。そんな根底があって成り立つ社会だと思うので、現状を批判的にみるつもりはありません。
かつて、ある山奥でテントを張っていた際も、「君が何かをするという風には思っていないけど、一人でこんなところにいると何かに巻き込まれる可能性があるから…それだけは気を引き締めていて欲しい。」というようなことを、警察の方と話をして言われたことがありました。
気付かないうちに守られているし、気付かないところで管理してくれている人がいるから、保たれているものもある。
そういった視野を大切にしたい一方で、もう少し町に余白があったら面白いなぁーということは度々感じてきました。
水回りや火気、騒音問題や犯罪の可能性…安全面や衛生面への配慮、責任問題なども理解出来るのですが、もう少し自由に、ありのままその土地を楽しめたらなぁと。
何でもかんでもリノベーションしたり、一通りモノを新たに買い揃えて民泊ビジネスに転じるのではなく、Hip Campのサービスのように、『何もない状態を貸す』『空き地をありのまま活かす』という選択肢が出てくることって面白いなーと思いました。
毎晩毎晩、野営をしたり野宿をしていると、「これは防災訓練なのか?」とか、「動物はこんな気持ちで夜過ごしているのか?」とか、「ホームレスってこんな感じか…」とか、今までとは全然違う視点で生活することにもなり、あれはあれで面白かったです。
今回 Hip Campや商店街の事例を通じ、空き地の活用や、必ずしも作ること、直すことにこだわらない視野の共有をさせて頂きました。
日本でもヒップキャンプの波、来るでしょうか?
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