こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
5月の晴れたある日、
滝を見に行く旅に出ました。
香美市 大荒の滝へ
徒歩か公共交通手段しか選択肢のない微住者の僕にとって、車でどこか遠くへ行ける機会、そしてそれを実現してくれる友人の存在はとても有り難い。
この日、午後から香美市で予定があった僕たちは、午前中の時間を使って滝を見に行くことにしました。
目指すは、TOMARIGI HOSTELから車で1時間半の場所にある大荒(おおあれ)の滝。
林道をひた走る
50分ほど町なかを走り、それから40分はひたすら山道を進んでいきます。
緑道から差し込む木漏れ日がとても気持ちよく、山を登るにつれ、先を進むにつれ、みるみるうちに気温が下がっていくことを感じました。
5月の山道ドライブは、気持ちよすぎです!!!!!
…と、そんな爽快な気分で車を走らせていたのですが、気になるものを見つけてしまい、急遽停車をお願いしました。
なんだ、これは?
自然と文明
そこにあったのは、ブラウン管のテレビと石油ファンヒーター。
冷静に見るとただの不法投棄なのですが、人工物が視界に入らない世界をひた走ってきた僕らの目の前に突如現れた【文明の遺産】。
数年前に不法投棄されたものなのだと思いますが、ブラウン管の上には石が置かれ、コケが生え始め、まるで自然に飲み込まれ始めているような…どこか異質なものを感じました。
お分かり頂けるだろうか。
高知の山奥にこんなものが、
鎮座されておりました。意味が分かりません。#ジスイズ高知 pic.twitter.com/TL3LkYjmgV
— 佐藤翔平 / 高知市ゲストハウス生活 (@temporubato_yh) 2018年5月15日
銘水 御在所の泉
林道を更に走ると、御在所山の登山口のある広場へたどり着きます。
『平家の里 木馬(きんま)茶屋』という施設は営業してませんでしたが、ここで飲んだ湧き水が、とてもまろやかで美味しかったです。
両手ですくい、一気に飲み干す。
「湧き水の一番美味しい飲み方は、両手ですくい、手で飲むことだ。」
いつかの旅の途中で出会った友人がそんなことを言っていた。本当にそうだと思った。
これからまだ先へ進むので、水筒にもつめていくことにしました。
Google map でここらへん
大荒の滝 入り口に到着
車でいける滝の入り口まで到着しました。
ここには駐車スペースやトイレがあり、更に横の道を車で進むと展望台へ行けるようでした。
(今回は時間がなかったので、展望台へは行きませんでした。)
山道を登り始めます。
今後案内板がない可能性、そして圏外が続く可能性があったので、入り口で案内板の写真を撮影してから行動を開始しました。
(au、docomoはワリと圏外でした。)
「スニーカーなど山道を歩きやすい靴を選ぶべき」
「滝へ行くまで片道20分ほど徒歩でかかる」
「意外と険しい道のりだった」
幾つかの事前情報だけを頼りに、なんとなくで選んだ『滝見旅』。
今になって調べてみると、このような いわれ がある滝でした。
大荒の滝のこと
二匹の龍が大竜巻に乗って舞い降りたという伝説を今に残す「大荒の滝」の周辺には、手つかずの豊かな自然が残されており、轟音をあげて落下する40m余りの滝は、雨の多い季節には大瀑布となって迫力を増す。
近くの遊歩道を散歩すれば、春は若葉、夏には涼、秋には紅葉を楽しみながらの森林浴として最適。滝の少し下流を対岸に渡って、林道を2km上がっていくと周囲の景勝を一望する絶景が広がっている。 – 大荒の滝 よさこいネット
三滝めぐり
大荒の滝・つらら滝・岩屋滝
このエリアの魅力・特色のひとつは、3つの滝を歩いて周れること。
今回は滝見の後にも予定があったので、「大荒の滝」と「つらら滝」の2つだけを周りましたが、三滝巡りが一度に出来る魅力的な場所でもあります。
選べる2つの道
そして、滝へ行くルートも選択できます。
川沿いを進む『渓谷遊歩道』と山道を進むルート『山坂道』の2つ。
僕らは美しい川と共に滝を目指してみたく、渓谷遊歩道を選択しました。
透き通った川
美しすぎる上流河川。
久保川という川へ注がれている水源は、やがて物部川、太平洋へと続いています。
泳ぎたくなっちゃいますね、これは!!
つらら滝と僕ら
この日、一緒に旅をしたまおりちゃん。
街での生活がメインの僕らにとって、自然の中で過ごす時間は特別な時間でした。
後ろに流れるは『つらら滝』。
確かに険しい道
『渓谷遊歩道』と書かれた道。
途中でルートを外れてしまったようで、岩をよじ登ったり、斜面を駆け上がったりしながら、寄り道わき道を楽しみながらルートに戻りました。
正規ルートも険しめ!!
(以前、正規ルートではないコースで山梨で滝を目指した際に、ピンク色のテープを目印に進んだ体験があったので、ルートを外れたときは『ピンク色のテープ』を意識していました。)
赤い橋を渡る
木漏れ日に照らされた、赤い橋と新緑。
ごぉごぉと川の流れる音と共に、遠くで鳴く鳥たちの声。
本当に最高すぎます!!
大荒の滝
赤い橋を渡ると、大荒の滝が見えてきます。
滝つぼまでは行きませんでしたが、滝の近くにある東屋でひと休み。
マイナスイオン溢れる水しぶきを感じながら、今までの道を振り返ります。
30分前後の『短い冒険』のセーブポイント。
マイナスイオンと滝壺の虹#大荒の滝 pic.twitter.com/hnPB9ZCwsK
— 佐藤翔平 / 高知市ゲストハウス生活 (@temporubato_yh) 2018年5月15日
(滝壺に虹がかかっていた。)
僕らの資源でもある水、エネルギーが溢れ続ける姿は圧巻です。
蛇口をひねり続けると水道代がかかり続けるシステムに依存する生活の一方で、蛇口の存在しない場所で流れ続ける大量の水。
自然のたくましさや偉大さを感じると共に、この土地の豊かさを感じる時間でもありました。
まとめ
今回の大荒の滝を振り返ります。
・三滝を歩いて巡れる、手つかずの自然を五感で感じられる魅力的な場所。
・渓谷遊歩道は険しく、山坂道は比較的緩やかに歩ける。
・大荒の滝までいくと、ひと休みできる東屋がある。
・可能であれば登山に適した靴を選ぶのがベター。
・素肌面積は少ないほうが何かとベター。長袖長ズボンがオススメ。
・水分補給できるものを持参するほうがベター。
・素手で何かにつかまって進むこともあるので、手袋もあったらベター。
・紅葉がとても有名な場所。混みそうだけど美しそう!!
今回僕らは、大人数で移動されていた団体さんとすれ違ったくらいで、それ以外ハイキング中に誰かに会うことはありませんでした。
滑りやすい場所もあるので、一人以上で移動されたほうがいい場所かなーと思いました。
…と、アレコレいいましたが、滝見素人の僕らでも十二分に楽しめた場所だったので、オススメしたいし、また紅葉の美しい時期に行きたいですね!!
次は滝を見ながら珈琲を淹れて飲みたい。
アクセス情報
香美市香北町大束
料金:無料
休日:無休
駐車場:無料 普通車約30台
交通アクセス
高知自動車道南国ICから、車で約1時間10分 JR土讃線土佐山田駅から、JRバス大栃線で約20分、バス停美良布下車、車で約30分
お問い合わせ
香美市役所香北支所地域振興課(0887-52-9286)、香美市いんふぉめーしょん(0887-52-9880)
滝へ行く際は、途中にある【コンビニエンスおかばやし】に寄り道をしてからここへ行くことをオススメしますよ。
高知 微住日記
日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。
▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。
https://satoshohei.com/kochi-bijyu/
ブログタイトルにある『微住』とは、「移住・定住」と「旅での滞在」の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
最新記事 by satoshohei (全て見る)
- 【カレーエコノミー】宮城県岩沼市のふるさと納税『にしきやのレトルトカレー』 - 2020-11-03
- 7/22 高崎経済大学で講演します。 - 2019-07-15
- 【熱海】創業70年以上! 老舗レストラン『宝亭』のカツカレー - 2019-06-29