ジャケ買い 用に先ず始めにリンク貼っとくね。
表紙から早速めちゃいい感じが溢れてるよね。即ポチした!!
▼Amazon.jp:80日間日本一周 フーテンすってんてん
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可愛いイラスト&日本一周の旅が舞台の絶版本が、この度 復刻!! ということで、手にしないわけにはいかず即ポチした一冊を紹介する。
ずっと欲しくて古本屋を探し回っていた…ワケじゃないのに、見た瞬間に長いあいだこの本を探していたような錯覚になったよ。そう、多分病気。
『まるでタイムマシンのよう。当時のローカルが、音や臭いと共に閉じ込められた一冊だ。』
作者はいったい誰?
飛鳥 童(あすか わらべ)
本名、増田武。1944年:香川県高松市生まれ。高松工芸高校図案科卒後日野自動車本社宣伝部勤務。20歳で独立して東京にデザイン事務所「アド・ハウス」設立。27歳で日本列島一周後、日本橋・此花画廊で初個展。
30歳で横浜港から船と列車の乗り継ぎでモスクワ経由で3年間欧州諸国放浪中、ロンドンの画廊に認められて海外初個展開催。35歳でカナダに渡航、3年後に永住権取得。
1984年:絵本「Who Goes to the Park」がカナダ・アメリカ両国で出版され、「トロント市出版文化大賞」受賞。一般文学賞で絵本が初めて受賞し、「市民栄誉賞」と「文学者名声の歩道」に名前が刻まれる。
1998年:高円宮妃久子殿下より直接制作依頼を受けた絵本『氷山ルリの大航海』(講談社、ユニセフ後援)が日・英両国語で同時出版。現在13ヶ国語に翻訳出版。ニューヨーク・カーネギーホールにヨーヨー・マ他の出演で「氷山ルリの大航海・映像・音楽・朗読コンサート」を開催。
日本でもミュージカル公演される。作品はテヘラン・ビエンナーレ展グランプリ受賞はじめ、世界の絵本原画展、図書展などで受賞多数。絵本はカナダ、アメリカ両国の公立図書館に収蔵され、カナダの教科書にも多く採用。2004年:香川県名誉大使任命。現在カナダ・トロント在住。
以上 著者プロフィール欄より引用
ざっくりまとめると…
香川県の名誉大使に任命されているけどカナダのトロントに住んでいる、昔から放浪癖のあるスゴい自由人アーティストみたい。(ざっくりすぎるな。)
どんな本なの?
この書籍は、筆者が旅をした80日間の日本一周旅が 独特のタッチの挿絵と共に絵日記のように、滞在地エピソードごとに描かれている。
その土地の言葉・その土地の文化や歴史、時代感のようなもの、質感や温度感、臭いや音までも伝わってくる描写が素敵だ。
またその土地には特に関係のない偶然の出逢いやトラブル、筆者の旅100%オリジナルのエピソードがリアルに、そして物語調に綴られている。(旅の醍醐味はここにこそある。)
著者の人間性や個性を感じる言葉選びや旅の選択、出逢った人とのやりとりもとても興味深い。
今現在でいえば、TwitterがありBLOGがありメディアがあり、その人その人の旅の過程や出逢いもアクセスすれば直ぐに受け取れてしまう。キレイな写真と共に。しかも、リアルタイムに。。
蓄積や発信をするツールは変わったけれど…旅で体験することは44年前も今もさほど変わらないのかもしれない。僕自身野宿生活を560日の自転車旅の中で日常として取り入れてきたが、「そうそう!!」と共感するところが本書を読んでいてもとても多かった。
挿絵や言葉からにじみ出てくる情景が温かさやユルさが、柔らかくこの一冊を包み込む雰囲気はあるが、便利になりすぎた社会への違和感のようなものやミニマリズム的な感性、社会に対しての反発や都会に対しての生きづらさのようなもの…受け取るメッセージはこの時代も今とさほど変わらない。
ボロ車「ブーカー」に乗って。
事故ったり、故障したり、
度々金欠になったり、
時には怖い思いをしたり…
トラブルがあるだけストーリーにも抑揚がつき、それこそ旅や人生の醍醐味なのであり、苦があるだけまた幸せがやってくる…これは自分の旅で体験したことと とても重なる物語。
評判と復刻の背景
今回この書籍が復刻されたのは『復刊ドットコム』にたくさんの投票が集中したのが経緯としてあるようです。
もともと『新少年少女教養文庫』シリーズの児童図書として出版された本書。小学生時代読んでいた読者から、「大人になり、もう一度読みたい本」として要望が集まったそう。
アマゾンを調べても復刻前の書籍は常時在庫切れとなっていて、出てくる他サイトの情報をみても何倍もの値段で取引され売り切れになっているページばかり。
(調べれば調べるほど欲しくなる…)
Twitterでの反応
「フーテンすってんてん 80日間日本一周」遂にこの伝説の旅が復刊します。桜町書院さんから秋に刊行されるとのこと。放浪書房で一番高い本。
金はないけど時間たっぷりの旅人は座り読みし、金も時間もない旅人は本を撫でて旅の無事を祈る。そんな本https://t.co/BiOjqusE9N— 放浪書房 (@horoshobo) 2017年4月28日
【拡散希望】
以前から度々勝手に復刊希望ツイートをしていました「フーテンすってんてん 80日間日本一周」という本。桜町書院さんの目に留まり、この度、復刊されることになりました。10月頃に復刊されるそうです。
嬉しい(ノ_<。)https://t.co/nBIAfS8FGo https://t.co/OZbLgKCWNZ— tomo (@tomoshiho_oonm) 2017年4月27日
桜町書院のHPで、『フーテンすってんてん』の告知小ページを作りました。https://t.co/VzCGNIJym1
— 桜町書院 (@sakuramachiPub) 2017年9月18日
@horoshobo
フーテンすってんてん、復刊しましたよ!
嬉しくて泣きそうです(ノ_<。) pic.twitter.com/Tr12PAvvv6— tomo (@tomoshiho_oonm) 2017年10月11日
はじまりの一ページ
ストーリーが始まるその前に…タイトルページをめくるとこんな文言がある。最後にそれを紹介して、このブログを閉じたいと思う。
町を歩いていても、家の中にいても、いつのまにか身のまわりには、手の加えられたものや既製品がはんらんし、そんな環境の中でせいかつすることにだんだん慣らされていくような気がする。
どこまでも大きく広がる青空や海、清く流れる小川の水、青々と茂った木や草花の群れ、そこに住んでいる人たちとの心のふれ合い、行きづりの人との出会い……など、絵を描き、それを仕事としているものにとっては、なくてはならない題材で、生活の一部でもあり、いつも大切にしたいと思っている。
各地を流浪しながら青空の下で生活する自由人。小さいころ、そんなボヘミアンの生活にあこがれたこともあり、ふとしたことがきっかけで、ひとりぼっちの放浪の旅に出ることになった。
80日間日本一周フーテンすってんてん 冒頭
とあるひとりの平凡な旅の話。100人の旅人には100通りのストーリーがある。人の旅を少しのあいだ覗いてみるのも、時にいいものである。そんなことを感じさせてくれました。
小さく展開しているようなので書店に並ぶことは少ないと思います。(小さな頃に読んできた人と一部のツウしか知らないカルト本かもしれません…笑)
ひとりのボヘミアンの旅についていつか共に語り合いましょう。
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