こんにちは。
微住者 移住者 を増やす活動【日本微住計画】をひそかに進めている、ローカルをオウエンする旅人佐藤 (@tempurubato_yh)です。
地方に微住 (びじゅう) しよー!!
微住とはなにか
今回は『微住』という言葉を使って、移住と旅の真ん中にあるような『あれ、なんかこれ住んでない?』みたいな中長期の滞在スタイルの提唱をしてみたいと思います。
微住とは
『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクション。
今まで、日本各地10ヶ所以上で微住体験をさせて頂いたので、実体験ベースで話せることも有難いことに増えてきました。
・受け入れる人や町
微住は、受け入れる人と旅する人にとって、双方向の関係性やメリットを考える概念です。今回、僕自身が取り組んできた『移動式ゲストハウス ハウスキャラバン』の活動や『旅人インレジデンス』の構想を通じてみえてきたものをシェアしながら、微住の可能性について迫っていきます。
旅人を面白がる
昔でいう行商や唄うたい、旅芸人や鋳掛け屋さんなど、移動する生き方をしていた人たちがシェアしていたのは、【仕事としてのサービス】だけではありませんでした。
これは、実際様々な文献や町の発展にも紐づいていて、他の地域の文化を口伝で伝えることや、御土産や土産話を通じてその土地の人たちを楽しませることをしており、それが元にお祭りや新しい文化が各地で誕生しました。
旅人が社会(町やそこにいる人)と接点を持つということ。本当は、とても魅力的で意味があって、面白がれることなんだと思いました。
そんなことをふまえつつ、『旅する暮らし』『移動する生き方』を、現代に沿わせるカタチで再定義してみたり社会実験しながら、その役割や可能性について体験の蓄積をする生活をしてきました。
日本微住計画とは
日本微住計画は、日本各地に飛び火している『移住計画』の取り組みをモジってパロディにしたものです。今現在は、実態のある活動体ではなく『概念』です。
僕の考える『日本微住計画』は、移住者の奪い合いには参加せず、あくまで関係人口を増やすためのアクションとして、また情報を拡散するための一つの手段としての提案です。
情報もプレイヤーも抱え込まず、惜しみなくシェアします。というより、シェアすることによりメリットが生まれる仕組みを作り出したいと考えています。率先して手放すことを面白がれないかと思っています。離れることを惜しむ必要はありません。
まさに、 キャッチ&リリース 。
旅人のキャッチ&リリースを日本各地様々な地域で繰り返し、様々な地域の一部要素を持った人が、日本各地を循環するように旅する。
旅をしながら労働力や発信力を流動化させることで、新たな関係性や一時的な役割の補完を担っていきます。
移動する生き方をする人たちが情報のHUBの一つになり、様々な地域で様々な地域の話をし、またその土地の情報を発信する。一時的な補助要因として地域のサポートをする。
これは、2016年2月末まで活動していたハウスキャラバンの考え方とも一致します。
関係人口をつくること
僕はハウスキャラバンでの活動も、その後に滞在した旭川BIG Eでの住み開きプロジェクトでも、『関係人口をつくる』ということを目的の一つにしていました。
旭川のシェアハウス生活では、旅人のみならずブロガーさんや情報発信者の方々の受け入れも積極的に行い、お手伝いをしてくれる人に対しては滞在費無料のプランを採用したり、
旭川に関わってくれる関係人口を増やすこと、遊びに来る人や旅をする人のハードルを下げることに注力しながら、旭川になかったコミュニティを創造し、また旭川の人たちとも連携を取りながらヒトコトモノの流動や循環を意図とする取り組みにまい進した。
この関係人口についての話は、別カテゴリーを設けて取り上げております。
関係人口とは、言葉のとおり「地域に関わってくれる人口」のこと。自分でお気に入りの地域に週末ごとに通ってくれたり、頻繁に通わなくても何らかの形でその地域を応援してくれるような人たち。
※関係人口という概念について知りたい方は、ブログ内の関連記事をこちらにまとめているので是非に。
2017.08 玄関先にて
流動創生の取り組み
似たような動きとして、ハウスキャラバンの前年から同じような活動をしていたのが『流動創生』です。
当時、福井県南越前町の地域おこし協力隊だった荒木さんが、地域おこし協力隊としてあてがわれた活動予算でほかの町のお手伝いをする計画を立て、それを南越前町も進んで承認してしまった面白い実例。
地域おこし協力隊が、他の町のお手伝いに行くなんて…当時はなかなか考えられなかったアクションだと思います。
しかし、自らが他の町のお手伝いに出向くことで関係性をつくり、町を知ってもらうきっかけや共に何かを起こすきっかけをつくる…という目的を持っておりました。
関係性づくりはきっかけづくり。
ウチにこもって業務をこなすだけではなく、どんどんソトに出て行くことによって、まちを知ってもらうきっかけをつくります。
僕らのように旅人が勝手にやるのではなく、一つの町に根付いているコミュニティが出て行く…ということで、また違う付加価値を持たせられるのだと思います。(面白すぎる取り組み。)
詳しくは、greenz.jpでまとめられた記事が参考になるかと思います。
流動創生の取り組みについては、是非HPで進捗を追っかけてみて欲しいです。(そして、新たな仲間探し、拠点探しも同時に行っているようなので、興味があれば是非コミットしてください!!)
現代日本の都市と地方を取り巻く課題のカギは、社会における最も重要な資源たる「人材の流動化」にあります。
数としての「人口の奪い合い」ではなく、質としての「人材の流動化」を。
一人ひとりが変化を恐れず、その時々に最も高い生産性を発揮できる社会をつくることが、私たちの使命です。
流動創生 RECRUITより
援農キャラバン
また、別記事で紹介した援農キャラバンの取り組みも、各地を援農しながら旅するというコンセプトが出発点です。労働力のシェア、余剰部分のコウカンは、今後も様々なカタチで取り込まれていくと思います。
Twitterでのやりとりから…
微住という言葉は、なんの気なしにやりとりしていたTwitter上での雑談から生まれました。
『旅人インレジデンス』という造語を使い、移動する旅人を町に一定期間住まわせてみては…ということを書いた記事を引用してくれた、A-1理論はミニマリスト(@A1riron )さんとのやりとり、そしてそれを観てくれた方々のリアクションから、少し面白がってみようと使い始めた言葉です。
住んでるみたいに滞在してたって面白いじゃんね。笑
住人か?旅人か?みたいな。https://t.co/mWCrBY6aNP
以前FBに投稿した記事だけど、旅人インレジデンスの考え方みたいのもちょっと書いてあるからシェアしますね。
#微住 pic.twitter.com/2WntLuZkA5— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月4日
旅の目的みたいのもあると思うけど、さいきんよく言われる「暮らすように旅する」とか「旅するように暮らす」みたいのを実現したい人は、 移住じゃなくてバッグひとつの【微住】でいいと思う。笑
微妙に住んでるような中長期滞在。(^。^)
町で微住者を受け入れたらいい。笑
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。 (@temporubato_yh) 2017年9月4日
自分が構想する #旅人インレジデンス は、ゲストハウスとは違って、宿舎みたいな場を表すものじゃない。
場はなんでも良くて、滞在してもらい、旅人を活かしたり、旅人の経験を深めるためのアクション。
旅人が旅人という荷物を置いて、町と一時的に関わりを持つようなイメージなんだよなぁ。
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
ハウスキャラバンやMOVERSJAPANの自転車旅で体験してきた日々を、ハードルを下げたカタチで誰にでも出来るようなアクションにしていきたい。
旅人が求める体験と、町の人が旅人に求めることがうまくマッチしたら、WWOOFのもう少し広域で多彩なところにいけると思うんだ。
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
今までは短期滞在の旅人として、一つの町に棲みつき関係性を作るということを、1年で12ヶ所の地域と体験共有させてもらった。
今は町の人間になって、旅人を受け入れ、地域と繋ぐ動きを体験させてもらってる。
もう少しの体験で、微妙なスキマが埋まってくると思うんだよなぁ。ヽ(´▽`)
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
「いま旭川に住んでるの?」
「滞在させてもらってる感じ。」
「どのくらい?」
「半月は経つかな」
「発信みてても、もう住んでるみたいだよね。」
「確かにそんな感じ。馴染んできた」
「住んでるよね?」
「微妙にね。」
「笑」
「笑」
これが #微住 です。
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
「いま旭川に住んでるの?」
「滞在させてもらってる感じ。」
「もう何ヶ月かいるでしょ?笑」
「バック一つで北海道に来たわけだけど、気がついたら数ヶ月が経過していていまに至る。笑」
「ヘルパーみたいなこと?」
「いや、別に契約とかは何もしてない。」
これが #微住 です
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
このツイートからの一連のツイートに注目。
僕は旅人として和歌山に移住する。#微住 の考え方はとても共感できるし、僕もやっていきたい広めていきたい。
おもしろいシェアハウスをつくりたい。 https://t.co/Q0nNDJqimW
— 手嶋シンゴ (@tessingo1045) 2017年9月20日
RTありがとうございますーヽ(´▽`)/
各地で拡がりをみせてる 〇〇移住計画 もいいけど、微住計画 やりましょう!笑
A-1理論さん @A1riron の記事もわかりやすいです( ^ω^ )https://t.co/gX2GhWHCuy#微住
— 佐藤 翔平 / 移動する生き方。@旭川 (@temporubato_yh) 2017年9月20日
微住計画!おもしろい!!それやりましょう!!!
記事シェアありがとうございます😊
和歌山でやっていきます!! #微住— 手嶋シンゴ (@tessingo1045) 2017年9月20日
『微住』、いいね!(笑)
『地の民』に相当する言葉が『定住』、
『水の民』に相当する言葉が『移住』、
そうなると『風の民』に相当する言葉が『微住』でいいと思うw
『ゲストハウス』と『移住』のちょうど間らへんw
今後は、グローバルネットワークと繋がっている旅人、つまり、
「コミュニティの『生産性』」
が高い旅人をいっぱい集めることが出来た自治体が、芋づる式にブロガーを集め、そこから物理的かつ、仮想的な町を形成していくと僕は思う。
逆にそれが出来ない自治体は、町自体にどれだけ魅力があっても人が集まらないと思う。
そりゃそうだ、受粉のファクターとなるミツバチをブロックしちゃってるんだから。
たくさんのTweetを添付しましたが、僕は今こんなことを考えています。
移動する生き方を実践する人のハードルを下げつつ、地域の人と関われる接点を作りながら、お互いに余っているものの交換で、ヒトコトモノの循環を図る仕組みを面白がりたいです。
日本各地を旅するように生活したり、地域と繋がりを持ちたいというニーズが周りで少しずつ増え始め、一方で、アクションは興しているけど情報拡散が上手くいかない、必要な場所に必要な人を招き入れることが出来ていない…という人たちも増えています。
『関係人口』という言葉の普及と共に、『微住』の考え方も一歩思考を深められたらと思っています。
微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
微住旅のススメ、受け入れ側の仕組み、社会との関わり方など、考えていることや感じていることを、専用ページで共有しています。
▼『微住計画』の情報はページ詳細にて
https://satoshohei.com/bijyu-keikaku/
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