こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
2016年3月から1年間限定で行った『移動式ゲストハウス House Caravan』。
あの活動は一体何だったのか。あまりに振り返らずに突き進んでしまったので、2018年は当時の活動を少しずつ振り返りながら『解剖』していければと思っています。
ハウスキャラバンの活動で小豆島に滞在していたとき、コンカツのイベントを小さくやったことがありました。コンカツはコンカツでも、みんなで場を造る 『開墾する活動としてのこんかつ(墾活) 』です。ふざけて真面目に企画しました。
10/23 しまコン 小豆島でこんかつ。
公開 · 主催者: ハウスキャラバン2
今回は、墾活を連続開催することでコミュニティは生まれるのか…という社会実験をしたときの話を共有できればと思っています。
アズキノイスの拠点
小豆島では、島のウチとソトを繋げる活動をしている団体『アズキノイス』の拠点『豆ハウス』を改修するお手伝いをしました。
元々ギルドハウストーキョーというシェアハウスの管理人をしていた Shinkame Shoko さんの故郷でもある小豆島に、イベントなどで島のソトから遊びに来た友人が気軽に滞在できるギルドハウス拠点を作ろう…ということでスタートしたプロジェクトです。
豆ハウス
2階建ての豆ハウスはいわゆる古民家ほど古い建物ではなかったのですが、使われていなかった期間も長く床もだいぶ古くベコベコする箇所もあったため、1階・2階共に床の張替えを現地メンバーで進めていました。
ほぼ一人のギークがDIYして床を作った。古材をかんなで削りホゾを加工し、高さやサイズを揃え…本当に気が遠くなる作業を達成した際の写真。
そして豆ハウスの軒先には広大な耕作放棄地・雑木林がありました。目に見える範囲のほとんどが自由に使っていい敷地だったようですが、荒れ果てていて立ち入れない状況でした。
雑木林を活用したい
家の目の前が荒れた雑木林だったので、いずれにしてもなんとかしないと…という状況でした。ただ少し奥まった場所であることや、材料となりうるものがたくさん生い茂っていたので、屋外のスペースとして面白く使えたら…とワクワクする想いもありました。
「BBQしたり、キャンプファイヤーしたり、映画上映したり、、ワークショップや天体観測をしたり…いろんな人が集える場所にしていきたいよね。」
そんな話もメンバー内であがっていて、ハウスキャラバンが関わる前も現地メンバー2、3人で週末に少しずつ開墾作業をしていたようでした。
ただ、限られた時間と人数で進めるには限界があって、同時並行で豆ハウスの改修も進めていたので、なかなか難儀していたようでした。
ハウスキャラバン到着
そんななかハウスキャラバンが小豆島に到着しました。
一つずつを解説していくと、話がかなり向こうの方までいって脱線するイメージができるので、今回はそのほとんどを簡略しますが、滞在中は【豆ハウス改修のお手伝い、寶船(宝船)イベントの手伝い、情報発信と繋がりづくり】などをメインに関わらせてもらいました。
ソトの人が来やすいハードづくりソフトづくりを進めながら、その情報を発信することをユルユルとやっていました。
しまコン
繋がりを始めるきっかけとして立てたイベントの一つがこの「しまコン」。
繰り返しになりますが、しまコンとは小豆島婚活を思わせるようなネーミングの、小豆島で行った開墾イベントのこと。ハウスキャラバンが滞在したひと月のなかで計三回実施をしました。
パーリー開墾
専門的な知識やスキルが時に必要になる屋内作業に比べて、屋外の開墾作業はわりとすぐにできる内容でした。とはいっても、終わりなきほどにありあまる雑木林との戦いは修行のよう…。
安全第一では当然あるけれど、せっかくだからみんなでパーティーしながら開墾できたらいいのになぁ。
まさにパーリー建築のあの感じを開墾で実現したい思いに駆られました。
(その結果、何故かまちコンをもじった『しまコン』をやろう…という所にいきついてしまいました。)
りきまないシェア
イベント形式にしたとはいっても、決まりやルールは何も作らず、開墾の作業や余っているものをシェアする程度。お菓子や飲み物、マスクや軍手、開墾の道具なんかをこちらで用意してみんなで「ユルっと開墾やるぞ~」という会でした。
少人数で内にこもりながら進みの遅い『作業』と向き合うよりも、場を開放させ仲間をつくり、巻き込みながらみんなで場を構築していく『イベント』を連続して行った方が、長期的にもきっといい循環が生まれるだろうし、作業も捗るし、何より楽しい。
楽しい場が構築出来れば、様々なヒトコトモノが自然に集まりだし、うねりが出てくるのではないだろうか。
と、意図としてはこんな思いもあったわけですが、開墾をみんなで面白がろう会でした。日常作業も非日常イベントにするだけで、気持ちが随分と変化するのが面白いところです。
誰かの手によって出来上がった場をただ利用するのではなく、自分たちの手によって造る段階から共有して、多くの人にとって特別な想いのある場にしていきたい。
みんなでやる、作るところから混ざって当事者になってもらう、新しい人も招き入れる…みたいなことは、今後様々な場作りにおいて面白がれるポイントなのではないかなーと思います。
新しいアイデアや使えるリソースも増える可能性が出てくるし、境界線をあいまいにしていくような動きは、シェアリングエコノミーの時代とマッチするような気がします。
結果として…
「共同作業、初体験、特別な場所、始まりのとき」
開墾で恋愛は始まるか。。
ギャグのようなフレーズを掲げて始めたイベント。散らかりまくった場を整えることと新たな繋がりを共有することを目指し、とりあえず三週連続でやってみました。
実際のところ身内でやっていた感じが強くて、普及するための情報や繋がりを現地で全然作れなかった反省はあったものの、開墾はまずまず進めることが出来て、BBQや焚き火などもその後出来るような空間になった。
おわりに
ハウスキャラバンの活動は、マンパワーでお手伝いをすること自体も目的の一つにしていましたが、それ以上に ヒトコトモノを情報で繋いでいくことに多くの目的をおいていました。
『黙々とただ作業をする』というよりは、『作業をシェアしていく、関係者を増やしていく』ということを面白楽しんでいた感じです。
今回のしまコンでは、元々アズキノイスと繋がりのなかったオリーブ援農に来ていた人たちや小えび隊(瀬戸内国際芸術祭のボランティアスタッフ)の人が手伝いに来てくれたり、、そんなアクションに繋がったことが本当に嬉しかった。
とはいっても、情報の伝達やコミュニティの形成において、繋がりやスキルのない素人の思いつき企画だったなぁという反省もあって、面白さの予感は感じたけどコミュニティ形成までは出来なかった…という結果をその時は受け取りました。
成功とも失敗ともいえないような『小さな体験』だったけど、こういった発想や体験を一つずつシェアしていくことも、誰かの何かに繋がるのかもしれない…そんなことを思いながら今回共有させていただきました。
関連情報
最後にアズキノイスの関連情報を添付します。今回紹介した「豆ハウス」とは別に、カフェ併設美容院のプロジェクトなども進んでいます。それらに関してはまた改めて。
ハウスキャラバンとは
活動期間:【 2016.03~2017.02 】
ハウスキャラバン(別名:移動式ゲストハウス House Caravan)とは、SNSの発信を通じて参加者を募り、旅の日常をシェアしながら、6人乗りのキャラバンカーで日本全国を巡業するソーシャルアクションです。
▼ハウスキャラバンの取り組みや情報はページ詳細へ
https://satoshohei.com/housecaravan/
同じ言語を面白がれるひとから、少しずつ。
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