「行ってみたいスナックはどれ?」愛好家が語るスナック5系統について紹介。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

大人の社交場ともいわれるスナックについて、僕の興味が日々高まってきています。

かつての旅で、僕も何度か地方のスナックに連れて行ってもらったことがありました。

僕にとってスナックは、『観光地図には詳しい情報が載っていない特別な場所』であり、『その町でしか体験できない、ローカル感の強い場所』です。

地元の案内人にひょっこりついて行って、「お邪魔します。」とそこに混ぜてもらう。言い換えるなら、『その町の一般宅にお邪魔させていただく』ような心地になる場所。

先日紹介した、お笑いコンビ 浅草キッドの玉袋筋太郎さん著『スナックの歩き方 (イースト新書Q) 』を通じて、今回も引き続きスナック文化について紐解いていけたらと思っています。

前回は「会員制のスナックって、会員じゃなくても入れるの? 」ということで紹介させていただきましたが、今回は「スナックの5系統」について書いていきます。

スナックとは

前回に引き続き、今回も先ず『スナックとは何か』を、スナック研究会の本より引用させて頂きます。

さいきん、日本の『スナック文化』に再注目する動きが増えてきている。ローカルを巡る旅をするようになり、僕自身も地元の人に連れて行ってもらう機会が出てきたスナック。重たいドアのあの向こうに何があるのだろうか。

最も典型的には経営者である「ママ」が一人いて、カウンター越しに接客するような酒と会話を提供する店。値段は、3,000円くらいのボトルをキープし、毎回のチャージも3,000円くらいがほぼ全国一律の標準値。

入店して席についたら、おしぼりとママお手製のお通しが出てきて、キープしてあるボトルを棚から取り出してくれ、呑み方(ストレート、ロック、水割り)を訊かれた上で、酒をつくって出してくれる。そして、だいたいのお店にはカラオケがある。- これがスナックのミニマムな形態である。 日本の夜の公共圏

スナックには厳密な定義づけはなく、幾つかの要素や特徴を持つものとして、ざっくりと認識されている場所の総称…幾つかの著書を通じて、僕はそんな風に捉えています。

スナック5つの系列

スナックは、一説によると国内で10万店舗ほどあるといわれているそうです。

スナック愛好家であり、全日本スナック連盟という社団法人の会長でもある玉袋筋太郎さんは、「お店の特徴はおおまかに次の5系統に分けることができます。」と著書で紹介しています。

5つの系列

1.食事系スナック
2.カラオケ系スナック
3.癒し系スナック
4.コミュニティ系スナック
5.酔っ払い系スナック

それぞれどういったものなのでしょうか。

一つずつ簡単に紹介していきます。

1.食事系スナック

食事を済ませたあとや居酒屋などで飲んだ後、2軒目、3軒目でスナックに来るお客さんが多いため、お通しは乾き物というお店が大半ですが、食事メニューが豊富なスナックや、専門店より味のいい料理を出すお店が「食事系スナック」です。- スナックの歩き方

僻地的な田舎に行くと、夜に御飯やさんのないところも多いですし、外食としてスナックを利用するようなニーズもあるように感じます。家庭料理みたいなものが食べれるのも嬉しいですよね。(『僻地的な田舎』にもあるのがスナック…)

2.カラオケ系スナック

生演奏や生コーラスでカラオケを盛り上げてくれたり、お店をあげて「全国採点カラオケランキング」に参加したりと音楽に力を入れているのが「カラオケ系スナック」です。- スナックの歩き方

スナックとは少し逸れちゃいますが、地方ではたまにスピーカーにとてもこだわっている喫茶店なんかも見かけます。(よね?) 音響や機材にこだわっているお店って意外と多くて、【音楽を人生のどこかで経験した人口】なんかとも関連している気がします。

歌の上手な(なぜか「先生」と呼ばれる)常連さんがいる…なんてことも本書には書いてあって、あるあるっぽい、そんなエピソードにもホッコリ。

3.癒し系スナック

たまにスナックのままをイロモノキャラとして扱うテレビ番組などがありますが、ステレオタイプな取り上げ方に疑問を抱くことがあります。

スナックやママ=「場末感」だとか、「すさんでる」と思っている人もいるでしょう。なんだか残念なことです。

人間味あるママとお客さんが、つくり出す癒しのオアシスといえるスナック、落ち着いた雰囲気のお店だってたくさんあります。- スナックの歩き方

確かに、ここに書かれているような、多くの人で共有している【スナック像】のようなものはあるように僕も思います。ただ実際は、町によっても人によっても、きっと百軒百通りの個性があるものですよね。

コミュニティや場の雰囲気は、集まる人によって形成されていくもの。形成する要素としてママの存在は大きいわけだけど、癒し要素のあるスナックには、優しい常連さんが集まりそう。

4.コミュニティ系スナック

地元に密着し、長く営業しているスナックではお客さんが家族ぐるみでお付き合いをしているお店や、お店の外でもボーリングやゴルフ、旅行やお花見などイベントを実施している「コミュニティ系スナック」があります。- スナックの歩き方

チェーン居酒屋ではない飲み屋に行く人なら、都会に住んでいる人もスナックに行かない人も、同じようなお店を見聞きしたことはあるのかなーと思います。

自分の地元である横浜界隈でも、バーのようなお店で、オフ会のようなイベントを企画したりBBQしたり、そういったことは結構日常的だったなーと振り返ります。(そこに実家族が含まれるかどうかは別ですけどね。)

5.酔っ払い系スナック

お酒に酔って、ママに酔って、というのがスナックではありますが、行くとなぜかベロンベロンになってしまうお店が「酔っ払い系スナック」です。

飲み放題のお酒が「鏡月」、「JINRO」のお店は、ひじょうにその確率が高い。- スナックの歩き方

面白いですよね。(鏡月やJINROか…)

でも僕なんかは、リラックスできないと容易く酔えないんじゃないかなーと思ったりもするので、酔っ払えるスナックは、それだけ許容あるスナックのような気もします。(入り浸るのは怖いですけどね。)

おわりに

今回は、愛好家が語る『スナック5系統』について紹介しましたが、如何でしたでしょうか。

ゲストハウスやシェアハウスのように、○○系…みたいなものがどんどん共有されるようになると、目印になって入りやすそうですよね。

スナック業界全体をみると、Web化が非常に遅れている印象もありますが、でもだからこそ、後発的に入りこみ易い分野でもあるのかもしれないですね。

最近では、スナックのポータルサイトなんかも幾つか見かけます。

とはいっても、僕らみたいな(【ゲストハウス・ローカル・ソーシャル】なんかの言葉に反応する)層に対しては、まだアプローチし切れていない気もしています。

ただ結構親和性の高い面白がれる分野だとも思っているので、ブログなんかを通じて上手く橋渡ししていきたいですねー。

旅とスナックとは

旅先のスナック。重い扉の向こうに何があるんだろう。

当ブログ『日本微住計画』は、スナックにおけるコミュニティ形成や店舗形態など、他の業種にはない特異性に注目しながら、この時代ならではのスナックの楽しみ方を共有していければと思っています。

僕自身がスナック初心者ですので、『初心者だけどなんか面白そう…』という人に向けて、同じような目線で情報共有していければと思っています。

▼同じツボを共有出来そうな方はこちらも是非。

https://satoshohei.com/local-snack-trip/

サトウ

面白楽しくスナックを学ぼう♪

▼Amazon.jp:日本の夜の公共圏 スナック研究序説

日本の夜の公共圏:スナック研究序説

新品価格
¥2,052から
(2017/12/21 12:56時点)

▼Amazon.jp:スナックの歩き方 (イースト新書Q) 

スナックの歩き方 (イースト新書Q)

新品価格
¥864から
(2017/12/21 13:06時点)

当ブログでは、コメント欄やお問い合わせフォームを一切設けておりません。

Twitter:@temporubat_yh

Facebook:@satoshoheicom

感想などを頂ける際は、SNSを通じてやりとり出来たら嬉しいです。Twitterでシェアして下さる際は、メンションをバンバン飛ばして絡んでください。

Facebookページを新たに始めました。もし応援して頂けるようであれば、一緒に育ててくれる仲間を募集しています。

▼Facebook:@satoshoheicom

The following two tabs change content below.
名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




みんなにシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク