公共圏とスナック ー パブリックとプライベートのあいだ

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

これはプライベートですか、パブリックですか?

パブリックとプライベートの間にあるような空間や繋がりに、最近とても興味を感じています。

今回は、公共圏という言葉を通じて、パブリックとプライベートが曖昧な空間の魅力について考えてみようと思います。

パブリックとプライベートの間

これは私的な空間?公的な空間?

空間のシェアやモノのシェアが日常化し始めた時代、様々な境界線が曖昧になってきたのを感じます。

空間やモノを、様々な人や方法でシェアする『住み開きシェアハウス』なんかもそうですよね。

住み開きシェアハウス

住み開きシェアハウスとは、家という極めて私的な空間を、何人かの他人とシェアして共同生活を送る『シェアハウス』と、家を部分的に開放させる『住み開き』の概念を、合わせ持ったスタイルの暮らし(または空間)です。

住み開きとは

住み開きという形態は、簡単にいうと 自宅であるプライベートスペースの一部を開放し、知人友人、あるいは近所の方や見知らぬ他人まで、さまざまな人が集うパブリックスペースとして共有する。【住む】を【開く】活動やスペースのこと。

田舎のおばあちゃんちに近所の人が上がりこんで、お茶を飲んだり漬物を食べたり…昔からあった光景のそれを、今の時代に合わせて再定義したような言葉ともいえるかもしれません。

『住み開きシェアハウス』は、住み開きであり、シェアハウスでもあるので、日常的に様々な人が出入りすることを、ある範囲で受け入れる姿勢を示す場所ということになります。

私的な空間ではありますが、開放している余白もあるため、住人以外の出入りも日常的で、ある意味で公的な要素も併せ持った空間です。

開きすぎず閉じすぎない『ゆるい関わり』

『住み開きシェアハウス』の他には、例えば『イベントを頻繁に行うコワーキングスペース』や『バースペースのあるゲストハウス』なんかにも、同じような面白さや要素を感じます。

半パブリックと半プライベートを足したようなイメージです。

半パブリック+半プライベート

住み開き  +シェアハウス

イベント  +コワーキングスペース

バー    +ゲストハウス

半パブリックと半プライベートの間にある空間。

開きすぎず閉じすぎない『ゆるい関わり』を持つ場所。

こういった空間が、新たな繋がりを生む発展的な場になっており、場づくりの要素として、またコミュニティの一つとして、いま注目されています。

公共圏とは

スナックの教科書の一つとしている本書『日本の夜の公共圏』では、タイトルに『公共圏』という言葉を使っています。

公共圏とはこのような言葉のようです。(知らなかった。)

公共圏とは

人々が「共通な関心事」について語り合う空間のことを指し、「公共性」と訳されることもある。政治哲学者アーレントが、古代ギリシャのポリスにおいて、市民たちが対等な資格で政治や哲学について語り合ったことを「公的領域」と呼んだことに始まる(『人間の条件』〈1958年〉)。

ドイツの哲学者ハーバーマスはこれにヒントを得て、近代の市民や貴族が、コーヒーハウスやサロンや読書会において対等に議論し合ったことを「公共圏」と呼んだ。-コトバンク

『公共圏』という言葉を、僕は当初、誰でも入れる空間…のような感じで捉えていたのですが、対等に議論したりコミュニケーションをとれる場所…というニュアンスのほうが近いみたいですね。

本書では、スナックと公共圏について、このようなことが書かれています。

なにゆえスナックを「公共圏」という観点から眺めようとしたのか。

もちろん見知らぬ客が片寄せ合う中での唐突な政治や宗教の話はご禁制ではあるものの、地域のなかで人々が集まるスナックという場は、しばしば、目には見えない一種のメンバーシップの下で、完全に私的とは言い難い公共性によって結ばれたものだからである。 日本の夜の公共圏

公共の場ではないものの、公共性を持つ必要のあるプライベートな場所。

『パブリックとプライベートの感覚を行き来できるような、住み開きシェアハウスやバースペースのあるゲストハウスに通ずるものをスナックにも感じる。』

僕がスナックを面白がり始めた背景には、このような視野があるような気がしました。

公共圏の繋がりが希薄になっている。

核家族化がすすみ、近所づきあいも希薄な都会暮らしのなかで、繋がりや公共圏のような場を、改めて意識する機会が増えているのかもしれません。

『コミュニティ』や『場づくり』という言葉が、多く言われるようになったのも、なんとなく理解できる気がします。

パブリックとプライベートの間の『公共圏』を楽しむ一つとして、10万軒もあるスナックインフラを活かせたら面白そうですよね。

スナックの性質や個性を学びながら、新たな楽しみ方を独自に見出していきたと思っています。

旅とスナックとは

旅先のスナック。重い扉の向こうに何があるんだろう。

当ブログ『日本微住計画』は、スナックにおけるコミュニティ形成や店舗形態など、他の業種にはない特異性に注目しながら、この時代ならではのスナックの楽しみ方を共有していければと思っています。

僕自身がスナック初心者ですので、『初心者だけどなんか面白そう…』という人に向けて、同じような目線で情報共有していければと思っています。

▼同じツボを共有出来そうな方はこちらも是非。

https://satoshohei.com/local-snack-trip/

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サトウ

パブリックとプライベートの間。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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