会員制のスナックって、会員じゃなくても入れるの?

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

先日読んだスナック研究会の『日本の夜の公共圏 スナック研究序説』に続き、今回は お笑いコンビ 浅草キッド 玉袋筋太郎さん著『スナックの歩き方 (イースト新書Q) 』を読んでみましたよ。

実家が元々スナックを経営していて、小さな頃からスナックが身近にあったという玉袋筋太郎さん。実は全日本スナック連盟という社団法人の会長もされているスナックの愛好家。

年間150店舗ほどパトロールしている彼の著書を通じて、近くにあるのに遠いスナック文化について、このブログでも少しずつ紐解いていけたらと思っています。

スナックとは

以前の記事でスナックとはなにかについて、スナック研究会の本を引用させてもらいました。

さいきん、日本の『スナック文化』に再注目する動きが増えてきている。ローカルを巡る旅をするようになり、僕自身も地元の人に連れて行ってもらう機会が出てきたスナック。重たいドアのあの向こうに何があるのだろうか。

最も典型的には経営者である「ママ」が一人いて、カウンター越しに接客するような酒と会話を提供する店。値段は、3,000円くらいのボトルをキープし、毎回のチャージも3,000円くらいがほぼ全国一律の標準値。

入店して席についたら、おしぼりとママお手製のお通しが出てきて、キープしてあるボトルを棚から取り出してくれ、呑み方(ストレート、ロック、水割り)を訊かれた上で、酒をつくって出してくれる。そして、だいたいのお店にはカラオケがある。- これがスナックのミニマムな形態である。 日本の夜の公共圏

『日本の夜の公共圏』と今回の『スナックの歩き方』を読み比べても同じ解釈なのですが、「これが正解のスナックです!!」という定義があるわけでなく、業態のそれも幾つかにまたがっているそうです。

(ナニカの総称…というような感じ。)

スナックはゲストハウスみたい

『なんとなくこんな感じの空間』をスナックと呼ぶ…まるで「ゲストハウス」のようだなーと思いました。

厳密な定義があるわけではなく、幾つかの『特徴』や『要素』があって、なんとなく輪郭を各々イメージの中に持っている…スナックもゲストハウスも共にそんな印象。

ひと括りには出来ない多様な空間で、その柔軟で形式がない感じが時に僕らを惹きつける。

いやいやなに言ってるの。ゲストハウスはきちんとした定義があるよ。…といいたくてウズウズしちゃってる人もいるかと思うので、こんな記事も添付しておきますね。

▼し、し、し、知らなかった…!! ホステルとゲストハウスの違い

たいしたことはいえないですが、僕は場を運営する側よりも利用する人たちが、その場に何を求めて利用するか、どう認識しているかなのかなぁ…と、なんとなーく感じたりしています。

だからスナックやゲストハウスを無秩序に名乗ろうが名乗るまいが、あまり関係のないことのような気がしてしまう…。

(初めての人にとって、それは第一印象であり初体験だから、それはそれで重要だとは思うのだけれど…)「名乗るな」も「名乗れ」も、なんかちょっと次元が違う気がするのです。

会員制の札の意味

さて、話をスナックにもどしますが、今回タイトルにもつけた「スナックの会員制」についての面白い記載があったので、是非とも紹介させてください。

入り口に「会員制」のプレートがかかっているスナックがありますが、これは反社会的勢力の方や泥酔客などの入店を断るためのもので、年会費を払い、晴れて会員になってからでないと入店できない、といったシステムではありません。

たとえていうと「セコム」や「アルソック」のシールみたいなものです。- スナックの歩き方

え?そうなの?笑

全くもって知らなかったし、「セコムのシール」みたいなものって…結構軽いのね。。

だから「会員制」と書かれていても、ひるむ必要はなく普通にドアを開けて「初めてですけど、大丈夫ですか?」と聞いてみると、入店できることが多いんです。

さらに確実なのは、事前にお店に電話をかけて「初めてなんですけど、いいですか?」と聞いてみることです。- スナックの歩き方

こんな風に話は続きます。

実際に本当に会員制のお店もなかにはあるみたいですし、お店にそぐわない人を断る(泥酔者とか)場合もあるらしく、それは縁がなかったんだと別のお店を探した方がいい…と書いてありました。

おわりに

今回紹介したような豆知識やビギナーさんとして知っておいたほうがいいマナーなど、スナックの知られざる面白い情報がたくさん詰まっているので、今後も不定期に紹介していきますよー。

こんな記事も書いたのでよければ。

それぞれ異なる要素を持った【常連さん】がいるスナックという場所で、【ママやマスター】が常連さんをかき混ぜることによって、様々な反応を見せながら空間全体が熟成されていく…スナックはまさに文化や人生の【発酵】が行われる場所。

旅とスナックとは

旅先のスナック。重い扉の向こうに何があるんだろう。

当ブログ『日本微住計画』は、スナックにおけるコミュニティ形成や店舗形態など、他の業種にはない特異性に注目しながら、この時代ならではのスナックの楽しみ方を共有していければと思っています。

僕自身がスナック初心者ですので、『初心者だけどなんか面白そう…』という人に向けて、同じような目線で情報共有していければと思っています。

▼同じツボを共有出来そうな方はこちらも是非。

https://satoshohei.com/local-snack-trip/

サトウ

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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