こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
『この時代に生き残る ローカルファミレスを取り上げる。』
なんだかジモコロっぽい記事ネタですが、今回は外食不況のこの時代に生き残る『ローカルファミレス』を取り上げてみます。
2014年9月 諏訪湖にて
2014年9月。
当時僕は、自転車で日本各地を旅していた。初めての長野、初めての諏訪湖で、写真を撮ったり話を聞いたりしながら滞在を楽しむ日々。
諏訪湖は標高760mほどの高さにある。
700mを越えた場所というと、横浜の人間としては結構高い印象の場所だが、ここまでの道のりは、ゆるい下り坂を随分と進み、やっと辿りついた湖だった。
2014年9月 マスヤゲストハウス
(マスヤバーが土足だ!!!)
共通の知人が数人いたこともあり、色んな人に紹介を受けていたマスヤゲストハウスに、初めて顔を出したのもこのとき。
旅人の宿『ゲストハウス』なのに、そして僕は旅人なのに、当時宿泊はせず、Wifiと電源を借りながらPCで写真をネット上に更新したり、地元の話をアレコレ聞きながらお酒を飲んだり…そんなことをさせてもらっていた。
(その節は、非常に…なんというか、申し訳ないというか、ありがとうございました。)
そんななか、諏訪湖でみかけたローカルなファミレスが気になったことを話題にした。
すかいらーくみたいなファミレスが…
すかいらーくみたいな看板見かけたんだけど、鳥さんじゃなくてコアラさんだったんだけど、あのパクリみたいなファミレス、とても気になったんだけど。
(昭和時代の話をすると、現在ガストやバーミヤン、ジョナサンなどを統括している すかいらーくグループ は、元々鳥のロゴに『すかいらーく』と書かれていたファミレスだった。)
すると、マスヤゲストハウスのオーナーのきょんちゃんは、こういった。
さんれーくは、昔から諏訪湖周辺に何店舗かあるファミレスだけどー…。あれ、すかいらーくの創業者の人たちが経営してなかったっけ?あれ、違うかも?
半信半疑 調べてみると、こんな感じのことが分かった。
うわっ、マジだ!! すかいらーくのパクりとかいってしまった。お詫びがてら、明日食べにいってこよー。
…そんな会話ののち、何故かカウンターにいた長野県民が、こぞって長野県歌を歌う流れになっていた。(なんでだったっけ?ww)
さんれーく 岡谷店へ
翌日、改めてさんれーくへ。
昔ながらの『THE ファミレス』感が漂う店構えが、なんともノスタルジックで心をくすぐる。さんれーくのフォントも、コアラのイラストも、なんだかくすぐったい。
さんれーくのメニュー
ディナータイムに伺いました。
食べなくても味の想像が出来てしまうような、安定的なファミレスメニューが並ぶ。「ファミレスといったら、 エビフライかハンバーグ!! 」…これしかないでしょ。
鉄板の上でジュウジュウなっている、熱々のハンバーグをイメージして注文。待っているあいだ、初めてながら懐かしさを感じる空間をしばし楽しむ。
さんれーく 懐かしい店内
くらげのようなペンダントライトや、窓側に並ぶソファーテーブル席。入り口にあるタバコの自販機。(「わーー」。初めてなのに懐かしさが込み上げてくる。)
しかし、家族団らん、親子で御飯を食べているような『昭和時代の幸せな家族』はそこにはなく、店員さんも60歳を過ぎた人が働いていた。
お世辞にも流行っているとはいえない、少し物静かな空間。そして、30分ごとだろうか、さんれーくの歌が流れていた。
安定のハンバーグセット
想像通りの味、想像通りのハンバーグセットがでてきた。鉄板の上でジュウジュウ。甘いニンジン、揚げたてのポテトがソースと交わり、その一部がふにゃっとしている。(これこれ。美味しかった!!)
ファミレスには、なんともいえない心地がある。
おわりに
閉店相次ぐ さんれーく
そんなローカルファミレス さんれーくですが、今回改めて記事にしたいと思い情報を調べていると、相次いで閉店していることを知りました。(2017年の段階で、下諏訪店、伊那北店、ともに閉店しています。)
廃業の噂も出ていて、事実、会社のHPも表示されなくなっています。
全然情報が見当たらないのでツイッターやインスタグラムなどでも調べてみると、かろうじて『岡谷店』はまだ営業しているようでした。(しかし、今後どうなるのか分かりません。)
三列目のファミリーレストラン
今は更新していませんが、ローカルファミレスを面白がる写真集を作ろうと思っていたことがありました。
日本全国津々浦々。
あの頃からある ファミリーレストランをハントしていきます。
チェーン展開が活発な外食産業ファミリーレストランの中
で、三列目あたりを独走する地元のファミレス。 日本に点在するローカルファミリーレストランを取り上げ
ていきながら、その風景にどこか懐かしさや哀愁を感じる 、日本人の奥底にあるものと向き合いたい。また、今でも 変わらずそこにある理由を感じたい。旅人 佐藤の今の気分と重なりました。
『時代のニーズに合わないものは、自然淘汰していく…。それが嫌なら、消費者として利用し続けるしかない。』
それは当然なことだけれど、楽しみかたを見出すのも、魅力や価値を見出すのも、僕ら一人ひとりであるわけで、お店を生かしているのも、殺すのも、僕ら一人ひとり。
なくなってしまうのも仕方ないけど、そのお店に宿る心地よさや昔からの居場所があるような気がして…今回は、何とも言えない気持ちとともに、つい共有したくなってしまいました。
さんれーくのCMに、懐かしさを感じる長野県民は少なくないそうです。いつなくなってしまうか分からないし、気になる方は、なくなる前に是非に。
関連情報
・さんれーく 岡谷
▷マスヤゲストハウス (下諏訪町) – Booking.com
ローカルファミレスに歴史あり。
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▼今回の ご当地○○
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