「心の風邪」は製薬会社の広告キャンペーンだった。うつ病患者激増の背景を暴く映画

1999年、イギリスの製薬会社【グラクソ・スミス・クライン社】の広告キャンペーンのなかで、うつ病のコンセプトが決定した。

(コンセプトってなんだよ…怖すぎかよ。)

「心の風邪をひいていませんか?」

このフレーズが日本に入ってくると同時に、2000年以降、日本では『うつ病』人口が激増することになる。

映画 マイクミルズ うつの話

TSUTAYA DISCAS

冒頭のキャンペーンの話は、このドキュメンタリー映画のなかでも描かれています。

『うつに効く特効薬』を売るために、うつ病という概念を広め、不安を煽り、ついには一大産業を作り上げることに成功しました。

(薬漬けにされた患者たちが犠牲となって…)

マイクミルズ監督

キアヌ・リーヴス主演の『サムサッカー』や、ユアン・マクレガー主演の『人生はビギナーズ』などの監督でもあるマイクミルズ。

日本のうつ病患者への取材をオンライン上で公募し、何人かの一般うつ病患者に許可をもらい密着。2006年、マイク・ミルズ監督 初の長編ドュメンタリー作品「Does Your Soul Have A Cold?」(原題:心の風邪をひいていますか?)が完成しました。

映画について

僕自身、うつ病と診断を受けていたのは2010年~2013年の期間。日本で映画が上映され、映画館まで観に行ったのが2013年だったので、もう何年も経過していることになります。

うつ病に関する情報は日々数多く流れていますが、この『マイク・ミルズのうつの話』に触れているものはあまり見かけないですし、Youtubeの映画予告のPVもかなり低いです。

ただ、抗うつ薬 “パキシル” の危険性や、製薬会社と医療の癒着関係をここまで鮮明に描いた映画も少ないと思います。

うつ病で苦しんでいる人が近くにいて、もし何かしらの手段で観ることができるなら、是非とも観てもらいたい作品ですね。

(観たところで、ただ怒りや悲しみが募るだけかもしれませんが…)

▼2013年 当時の投稿 

「心の風邪をひいていませんか?」

今や日本人の15人に1人がかかっているともいわれる「うつ病」。しかし、2000年までは「うつ」という言葉は精神 科周辺以外ではめったに聞かれなかった。なぜ、この短期間で「うつ」は爆発的に広まったのか?

90年代のユース・カルチャーを代表する映像作家マイク・ミルズは、その理由のひとつに製薬会社によって行われた「心の風邪をひいていませんか?」という 広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立つ。舞台は近年、急速にうつが常識化した日本。 -HPより引用

このキャンペーンが打たれた1999年以降、2000年を過ぎてから、うつ病患者が日本で激増していきます。インターネットの普及ともタイミングが重なり、ネット上でもどんどん『うつ病』の概念が広がっていきました。

うつ病患者のためのネットコミュニティー

うつ病患者が増えたことで、間もなくネット上に幾つかのオンラインコミュニティができ始めます。家からも出れない、心身の調子が悪い人が増えたためです。

しかし、このコミュニティサイトでも製薬会社がスポンサーになっており、更なるセールスに結び付けるべくやりとりを監視し、そして次の広告をうつ。

(もうホラーの領域…)

精神科医 野田正彰氏

映画本編とは関係ないですが、映画と同じような情報源の一つとして、週刊現代のこの記事も合わせて紹介します。

「病気があるからクスリが作られる」患者はみな、この常識を信じ込んでいる。しかし真実は正反対、「クスリがあるから病気が作られる」のだ。あなたが飲んでいるそのクスリ、本当に必要だろうか。

精神科医で、ノンフィクション作家の野田正彰氏が言う。

「抗うつ薬の市場を作り上げたのは、もちろん製薬会社です。彼らがスポンサーとなって、オピニオンリーダーとなるような医師に情報発信させ、マスコミを動かすという構造ができている。10年ほど前、一般の雑誌までがこぞってうつ病の大特集を組んだことを、覚えている方も多いでしょう。

’80年代以降、製薬業界の寡占化・独占化が進むとともに、こうした傾向が強まりました。今ではファイザー、イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、ヤンセンファーマなどの数社が世界を牛耳っていますが、業界1位のファイザーの年間売上高は約5兆8000億円ですから、ちょっとした国家予算並みです」

日本で抗うつ薬市場を急拡大させたのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の「パキシル」を開発したグラクソ・スミスクライン社であると目されている。パキシルは、日本では’00年に「うつの特効薬」という触れ込みで発売された。 – 週刊現代

SELFAID

この映画を一つのきっかけに、当時『SELF AID』という活動を始めたりしました。

あまりにヒドい現状を目の当たりにして、悲しみや怒りや…なんともいえない気持ちが入り混じっていたのを覚えています。

現在は、ほとんどこの活動に注力できていないですが、、ブログで情報共有したり情報をキュレーションするようなことは、出来る範囲で続けられたらと思っています。

SELFAID は、精神疾患やガンなどの現代病に関する情報や、社会的弱者・マイノリティな人たちの声を集め届けるために運営を始めた活動です。

実際に当事者経験のあるメンバーが、Facebook上で情報のキュレーションをし、『SELFAID』という匿名で発信をしてきました。

▼SELFAIDの取り組みや情報はページ詳細にて

https://satoshohei.com/selfaid/

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2014年に話題となった、うつ病患者の見る世界を”黒い犬”で表現した動画『I had a black dog, his name was depression』を観たことがありますか?日本語字幕のついた4分ちょっとの動画つき。
『躁病 / マニア』という精神疾患を通じて、ポジティブ状態が続いてしまう病気について、少し思考を掘り下げていきたいと思います。

マイク・ミルズ うつの話

マイクロシアターなどの取り組みも普及し始めている時代なので、何かしらの方法で上映できる手段が整うといいなーと、個人的には思います。

(薬の作用や離脱症状のこと、不本意に手を出さないためにも。。)

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしています。  
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