【福山】まちやど宿泊体験。ゲストハウス『AREA INN FUSHIMICHO』

サトウ

こんにちは。

微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

2019年2月、友人と3泊4日の瀬戸内旅を敢行しました。

今回は、その旅の道中に訪れたゲストハウス『AREA INN FUSHIMICHO』の紹介をさせて頂きます。

ゲストハウスをそもそも知らない‥という方には少し読みづらい記事になるかと思いますが、最後までお付き合い頂けたらと思います。

※ ゲストハウスとは‥の解説記事、参考までに

格安で宿泊できる旅人宿「ゲストハウス」について説明します。ひげむぅでは格安で宿泊できる旅人宿「ゲストハウス」の魅力を紹介しています。

福山市伏見町でまちやど宿泊体験。

お隣 岡山のローカル百貨店TENMAYA

はじめての福山市内観光。

飛騨高山のゲストハウスとまるで出会い、高知のTOMARIGI HOSTELにも遊びに来てくれた友人が、AREA INN FUSHIMICHOのスタッフとして働いている。‥

そんなご縁もあって、なんの前情報もなくやってきた初上陸の街『福山市』。

福山市は広島県第二の都市といわれており、重工業を中心に発達した中核都市なのだそうです。

駅前へと続くアーケード商店街

宿さえ決まれば

一般的な旅行では、『何かを食べに、何かを観に、何かを体験しに』など、目的を楽しむためにその近隣で宿さがし‥となることが多いと思いますが、近年では『宿が旅の目的地』となることも増えているそうです。

今回の僕たちもまさに、この宿に泊まるために福山市へやってきました。

宿がある伏見町並み

福山市に何があるのか分からない。

だけど宿さえ決まっていれば大丈夫。

それが『まちやど』の楽しみかたかもしれません。

AREA INN FUSHIMICHO は、『まちやど』を謳う宿なのです。

『まちやど』とは

一般社団法人日本まちやど協会HP

『まちやど』を知っていますか?

ここ数年で使われ始めた新しい言葉「まちやど」。

知らない方のほうが多い言葉だと思いますが、『日本まちやど協会(現 一般社団法人日本まちやど協会)』を中心に、宿の役割や特徴を示す一つのジャンルとして、この言葉が少しずつ普及し始めています。

一般社団法人日本まちやど協会は、日本におけるネットワーク型宿泊施設を通じて、地域価値を再発見する試みを実践している事業者のプラットフォームです。

「まちやど」とは、まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していく事業である。日本まちやど協会

客室からみた町並み

「まちやど」の特徴

通常のホテルや旅館などをイメージしてみてください。

食事や温浴、お土産や娯楽などがオールインワンで済む従来型の宿泊施設とは異なり、寝室(宿泊要素)以外を町なかに点在させ、滞在中の導線を町なかにつくり、町を楽しんでもらおうという姿勢の宿を『まちやど』といいます。

AREA INN FUSHIMICHO チェックイン時の写真

寝るのはここで、他はまちなかで。

まちやどスタッフを通じて、オススメのお店やスポットを案内してもらったり、普段行くお店や町での過ごし方など『地元の人目線』を共有してもらうことで、『暮らすように楽しむ旅』が体験できます。

TOMARIGI HOSTELのショップカード発見!

「そもそもゲストハウスってそういうところだよね。」という声も聞こえてきそうですが、ゲストハウスが急速に増加したことで玉石混交になり、

このような役割を果たさないゲストハウスも年々増加しており、それらとの線引きの意図もあるのかもしれません。

なんとなく、まちやどについてのイメージはできたでしょうか。

AREA INN FUSHIMICHO

エントランスの写真

今回チェックインをした『AREA INN FUSHIMICHO』は、前述した『一般社団法人日本まちやど協会』にも加盟している宿です。

AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEは、福山駅すぐそばの“まちやど”です。ありのままのローカルカルチャーを訪ねる「瀬戸内ディープライン」の旅がここから始まります。

AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEは、まち全体をひとつの「宿」と見立てた「まちやど」です。

泊まる、食べる、くつろぐ、学ぶ、遊ぶ、さまざまな要素がまちのなかに散りばめられています。チェックインを済ませたら、伏見町、そして福山のまちへ出かけてください。- AREA INN FUSHIMICHO HP

福山市伏見町を満喫できる宿として、2018年12月14日にオープンしました。

ラウンジスペースとコワーキングエリアの写真

元々コワーキングスペース『Coworking Space Ha-Lappa』だったフロアをリノベーションし、新たにカフェ&バーや宿のチェックインカウンターを増設。広いフロアを活かし、イベントなども行われています。

チェックインカウンター

宿に到着したら、リノベーションされたおしゃれな空間で、宿泊の受付を済ませます。

福山に触れるイベント

AREA INN × 内海町 ~まちになじむ暮らしと仕事~

瀬戸内海に浮かぶ2つの小さな島でなる福山市内海町。この町で「港の編集室」を運営している中尾守岐(もりみち)さん・圭さん夫妻をお招きして、この町での暮らし、大好きな町での仕事の作り方について描く夜。 – Facebook 

チェックイン時、ラウンジではちょうどイベントの準備をしていました。

町に出ていくのも面白いですが、こうやって地域の方々と交流できるのも魅力的です。急遽申込みをして参加させて頂くことに。

イベント中の写真

今まで名前さえ知らなかった『内海町』という町での暮らし、小さな港町で漁師さんと企てている『UTSUMI FISHERMANS FEST』の取り組みなど、偶然の出会いを面白がれる素敵な時間に交ぜて頂けました。

広島県福山市の島・内海町で、漁師と消費者が直接交流し、瀬戸内の魚の美味しさや人とつながる楽しさを体感できるイベントを開催します。 - クラウドファンディング READYFOR

ブレてる集合写真。笑

福山市に到着して間もなく、地元参加者の方々と同じテーブルで福山の文化や取り組みに触れ、一緒にお酒を飲むことができました。

こんな偶然が起こるのも『まちやど』ならではの魅力かもしれません。

まちを歩いて客室に。

AREA INN FUSHIMICHOの客室は、受付から徒歩2分ほどの別の建物にあります。

客室に向かうために、さっそく町なかを歩きながら案内してもらいます。

受付から客室までの道中にも、美味しい食べ物やさんが幾つかあり、スタッフさんオススメのお店を教えて頂けました。

(ちょっと歩く。このちょっとがいい時間でした。)

客室の様子

3Fのドミトリー

あまり気の利いた写真が撮れなかったので、詳しくはHPを観て頂ければと思いますが‥清潔感のあるオシャレで快適な客室でした。

水回りエリア、トイレやシャワールームも室内完備

小石降ってくるかもと脅されたシャワー→小石降ってこない。笑

フロア全体、朝の写真

ディテール

ベッド写真

アメニティなど

因みに今回宿泊したのは、3Fにある女性ドミトリー。(貸切時男女利用可)

価格は一人4,500円でした。

AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEは、福山駅すぐそばの“まちやど”です。ありのままのローカルカルチャーを訪ねる「瀬戸内ディープライン」の旅がここから始まります。

AREA INN FUSHIMICHO 1-16 3F DORMITORY

【卒業旅行や女子旅などグループ旅に!】
3階のお部屋。ベッドは4床。相部屋での出会いを楽しんでください。
女性のみ、男性のみ、男女グループでの貸切にもご利用いただけます。
春休み、GWのご予約もいただけます。 – STAY

ゲストハウスという枠組みでみると少し価格設定は高めですが、ベッドは寝心地抜群のシモンズ製。(フカフカ)

タオルや歯ブラシなど、全てセットで付いていてアメニティ類も充実。(ドリンクチケットもついてくるよ)

2月でしたがとても暖かく快適に過ごせ、価格相応、コスパの良さを感じるほどでした。

※フロアによって部屋の仕様や価格が異なります。

教えてもらったお店巡り。

福山ハシゴ酒

福山産のスパークリングワインを頂きながらバーで情報収集。

イベントもあったので22時過ぎからの活動になってしまいましたが、教えてもらったお店のハシゴ酒スタート。

店ではなく人を紹介してくれた

宿とお店の物理的な距離感もあると思いますが、電話で空席の確認をして頂いた後に、お店まで直接案内をしてくれました。

いや、厳密にいうと、お店の中に入り、店員さんに簡単な紹介をしてくれるところまで、してくれました。笑

どこから来た誰なのか。

それが1分ほどの挨拶程度のコミュニケーションであっても、宿のスタッフがワンクッション間に入ってくれるだけで、そのお店での居心地の良さは変わります。

その後店員さんに、2軒目に行くべきおススメ店を教えて頂いたり、とてもいい時間を過ごせましたよ。

(これがまちやどクオリティですね。)

おかげさまで、

福山ローカルを堪能できました!!

(改めて記事にできればと思っています。)

おわりに

福山市伏見町界隈は、駅から近い都会でした。

にも関わらず、『人の顔がわかる』感じというか、有機的な人の繋がりを感じられました。

ビジネスホテルに泊まっていただけでは体験できない、一歩踏み込んだ町の面白さに触れられた気がします。

それは、『まちやど』としての機能を体感した時間とも、言い換えられるのかもしれません。

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【 AREAINN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE 】 ・ 3泊4日の瀬戸内旅。 ・ ・ 二日目に宿泊したのは、広島県福山市のAREAINN FUSHIMICHO。 ・ 福山駅前に位置する伏見町に昨年12月14日にオープンした、『まちやど』スタイルのゲストハウス。 ・ チェックインカウンターは、カフェ &バー、そしてコワーキングスペースなども併設した複合施設内にあり、町なかを2分ほど歩いて寝室のある建物へ移動する。 ・ ・ 繊維問屋街として栄えた通りに残されたビルをリノベーション。ドミトリーと個室、計3フロアからなり、マットレスはシモンズ製。 ・ ・ 『まちやど』と謳うだけあり、美味しいお店や繋がりのあるところを一つ一つ丁寧に紹介してくれ、予約をしてくれるだけでなく、時には一緒にお店まで連れて行ってくれた。 ・ ・ また、お伺いした日は、ちょうど面白いイベントが開催されていた。 ・ 『港の編集室』という屋号で活動されているご夫婦が拠点としている『内海町』という二つの島からなる町の紹介、そして今まさに企てている『UTSUMI FISHERMANS FEST』についてのお話が聞けた。 ・ ・ ここには書ききれないが、熱すぎずぬる過ぎず、程よい温度感で、一日一日と真摯に向き合う姿に共感。 ・ ・ イベントを通じて福山の方々との交流を満喫、そして夜の福山へ。 ・ ・ #瀬戸内旅 #AREAINNFUSHIMICHO #港の編集室 #内海町 #UTSUMIFISHERMANSFEST #福山ゲストハウス #伏見町 #areainn_fushimicho #まちやど #せとうちディープライン #瀬戸内旅 #ゲストハウス #リノベーション #リノベーションスクール #リノベリング

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宿の快適性も魅力でしたが、イベントやおススメしてもらうお店巡りなど、『まちやど』としての特徴を是非体感してみてほしいですね。

次は伏見町を拠点に、近隣市町村を巡る旅を計画してみたいです。

翌朝訪れたモーニングも格別でしたよ。

福山市民に60年以上にわたり愛され続ける『純喫茶ルナ』でモーニングを食べてきました。福山の朝はここで決まりです。

施設情報など

AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE

住所:広島県福山市伏見町4−33 FUJIMOTO BLDG.1F
電話:084-961-3320

HP:https://areainn.jp/fushimicho


たとえば、地元の旬の魚を使った手料理が並ぶ小さなお店で夕食を楽しむ。
地元で愛され続ける大衆酒場で常連さんに並んで飲む。
まちの人が目覚ましに来る喫茶店のモーニングで一緒に朝を始める。
揚がったばかりの魚が港で売られるのを覗いたら、
さらに足をのばして島々の暮らしを訪ねてみる。

AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDEから始まる旅には、
福山と瀬戸内のディープな日常を味わう楽しみがあります。 –  Area Inn Fushimicho

Bookingはこちらから:
Area Inn Fushimicho Fukuyama Castle Side

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微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。

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必ずしもメインストリームが面白いとは限らない。僕にとって『ローカル』は、例えば、そこにしかないアイデンティティが宿っているもの、文化的ななにかやニッチな面白さを匂わす言葉です。『ローカル』にスポットをあてて面白がるためのブログを目指します。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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