【長野】下諏訪の魅力と関係案内所を知る、謎解き会議に出席してきた。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

11月26日 公共R不動産 Under Construction で開催された、『謎解き会議』というあやしいイベントに参加してきた。

▼謎解き会議:ハマる・クセになる、しもすわの引力 〜人口2万人の長野県・下諏訪町で起きている多彩な出来事から次のライフスタイルを考える~

賑わいをみせる下諏訪町。

『なぜ、下諏訪に人が集まるのか』

今回は、下諏訪の個性 と 下諏訪の関係案内所 について、イベントを振り返りながら簡単に紹介していこうと思う。

イベント 謎解き会議

下諏訪町の紹介、魅力の共有、今起こっていることとこれから考えていること…など、今回開催されたイベントを色眼鏡をかけずに簡単に振り返ると、基本的には他の自治体がしているような『参勤交代型の情報共有』の場だった。

ただ、その内容はとても面白く、満足感のあるものだった。『満足感は何処から来ているんだろう?』僕が感じた3つの要素はこれ。

関係案内所を明確に可視化してくれたこと。訪れた際の先回りのフォローとなり、ハードルを下げている。
「役場も分からないことが多いため共に考えてほしい」と現状や問題意識を明確に伝えている。
媚びない姿勢と、共に成長する場を作っていきたいという想いとのバランス感覚の良さがある。

(このイベントに関してもいえることだが)下諏訪という町に関わる人たちの、個性や熱量のバランス感覚にとても心地良さを感じた。

そして『明確な開示』があること。このことが、何より『関わりしろ』や『共感』を生み出しているのだろうと感心した。

下諏訪の個性

次に、今回のイベントに参加させていただき、改めて僕が感じた下諏訪の個性や魅力を、6要素 紹介していきたい。

空き店舗がゼロになった商店街
宿場町 下諏訪町の歴史文化
圧倒的魅力を放つタレントと引力
町のコンパクトさと利便性
「やっちゃう。」 下諏訪町役場
謎イベント 三角八丁

旅サイトが紹介しているような、観光スポットとしての魅力や個性ではなく、広義でいう『まちづくり』のような観点で捉えた魅力を紹介する。

空き店舗がゼロになった商店街

2003年時点で1/3が空き店舗だったシャッター商店街が、2011年に空き店舗ゼロを達成した。

御田町(みたまち)商店街は、全国的にも珍しいモデルケースとして視察が集まる場所になっている。空き店舗ゼロと聞くと、たいそう賑わっているイメージをしてしまうが、町を歩くとわりと閑散としているらしい…何故か。

▼御田町商店街

キーワードは、『コウバ』と『おかみさん』にある。直ぐに真似できるものではないが、参考になる取り組みだ。

下諏訪町の歴史文化

中山道の宿場町で唯一温泉のあった下諏訪には、脈々と受け継がれている地場や文化がある。

230円から入れる下諏訪温泉共同浴場は、今でも町の人の『日常』であり、また外から来た旅人の『癒しの場』であり、双方にとっての『社交場』でもある。

▼下諏訪温泉共同浴場

また、全国に25,000社あるといわれている諏訪大社の総本山「お諏訪さま」を目指し、全国から礼拝者が集まる場所でもあるので、元来的に人を受け入れる土壌がある。

気がついたら知らない町の人と立ち話が始まっている…なんてこともよくあるそうだ。

圧倒的魅力を放つタレントと引力

全国どの町に行っても名前のあがる、圧倒的な知名度と人気を誇る2つの拠点は、間違いなくヒトを引き寄せるハブスポットになっている。

▼マスヤゲストハウス

▼ReBuilding Center JAPAN

リビセンは厳密にいうと上諏訪のエリアになるが、現在下諏訪町と連携して様々な拠点づくりを進めているので、下諏訪に対しての貢献度はかなりのものだろう。

また、『リビセンお助け隊』として現地で作業をしていた人たちとも、日本各地でたくさん出逢った。リビセンを知っている人ではなく、リビセンのお手伝いをした人だ。この繋がり方は本当にスゴい。

メヂカラ(現リビセン)が手がけたマスヤゲストハウスは、全国的にも本当に知名度・人気共に凄まじい場所になっている。

移動式ゲストハウス ハウスキャラバンで様々な町に出向いたが、「今一番行ってみたい。」「一番好きなゲストハウス。」と、聞かないことがないほどだった。

町の人たちそれぞれにある関わりしろ

ただ、圧倒的なタレントが全て…ということではなく、ここを点として町の人が活躍できる繋がりがあり、コミュニティとして、次々とユルく連鎖的に広がりをみせているところが、何より素晴らしいし魅力的である。

移住者をはじめとする新しいお店や拠点の数々、昔からあるお店や拠点、ヒトの活かし方にも長けていて、その全体のバランス感、『全体感』こそが下諏訪の資産だ。

町のコンパクトさと利便性

『必ずしも車が必要ではない町。』

…車が無くても生活が出来る、町のコンパクトさやアクセスの良さ、利便性は大きな魅力だと思う。

『歩いていると知り合いに当たる』

…これは、ワリと田舎のイメージだとも思うが、実際に田舎をまわる生活を続けていると、その多くが車社会と隣り合わせにあるため、『歩いている人が全然いない 現象』も少なくない。

下諏訪は、ご近所づきあいが町全体で存在するようなイメージだ。それを魅力と感じない人もいるかもしれないが、様々な機会で助け合える土壌や一体感がある。

また、東京・名古屋ともに2時間半でいける(電車・車)アクセスの良さも魅力的。

▼アクセス情報 | 下諏訪観光協会

「やっちゃう。」下諏訪町役場

そして今回、下諏訪町のやっちゃう感もとても魅力だと感じた。

あとで紹介する『ホシスメバ』という施設は、具体的な用途計画、完成予想図なしに5,820万円の予算を投入し、プロジェクトをスタートさせることが実現した。

(なかなか出来ない偉業だと思う。)

これは、『巻き込むコミュニティ』を達成するための意図があってのことだが、その思い切りや心意気はなかなか真似できない姿勢ではないだろうか。

また、こんな話も。

役場の打ち上げを『マスヤゲストハウス』でやっちゃう。そこにいたお客さんから、町に対しての様々な意見や指摘をもらい、お客さんに言われた案を率先してやっちゃう。

「僕らよりお客さんのほうが詳しいことも多いから…」そんな柔軟で真摯的な姿勢もとても共感できるし、何より『関係人口を増やしながら面白がっていくことを大切にしたいんだろうな』…という姿勢を感じられるエピソードだ。

謎イベント 三角八丁

謎イベント 三角八丁(さんかくばっちょう)に関しては、開いたページを、このまま、そっとまた閉じておこうと思う。

(謎のままにしておこう。うん、きっとそれがいい。そのほうがいい。)

このイベントの魅力は、実際に参加してより実感するものなのだと思うが、ひょっとしたら下諏訪の『らしさ』を最も感じられるものかもしれない。

▼三角八丁

移住者の声

今回要素としてあげなかったが、移住者一人ひとりも、一つの魅力でありキーワードだと思う。

移住者が増える町には、移住者が増える要素や、移住者を受け入れる土壌がしっかりと育っていく。

移住のハードルを下げることや地域とのパイプラインを担うことも、この先輩移住者たちの役割なのかもしれない。

下諏訪の関係案内所

関係案内所とは、ソトコト編集長の指出さんが提唱する、地域の面白い人に出会えるホットスポットや、こんな役割が地域に求められていると伝えるような、関わり方を案内する機能を果たす場所のこと。

詳しくは以前投稿した記事『旅と関係人口』を参考にしてほしい。

▼旅と関係人口

前章『下諏訪の個性』を通じて、今回のイベントのトーク部分の大枠を共有出来たと思うので、イベントで紹介されていたものを中心に、簡潔に 『下諏訪の関係案内所』を紹介していく。

2017年11月26日現在の情報かつ、佐藤が勝手気ままに、見える化するために選んだものなので悪しからず。

mee mee center Sumeba
マスヤゲストハウス
ReBuilding Center JAPAN
御田町商店街 おかみさんの会
Eric’s Kitchen
すみれ洋裁店
タロウ珈琲弐号店
ホシスメバ プロジェクト

これらを頼りに下諏訪へ行けば、誰かしらが何かしらを繋ぎ、案内をしてくれるだろう。

しかし、

ここで一つ大事なお知らせをする必要がある。

紹介しといてなんだが、今回紹介したほとんどに、僕はまだ直接行ったことがない。今はあくまで、イベントでのエピソードからの情報として、そのまま受け取ってくれ。申し訳ない。

とはいうものの、

今週末 12月1日から、ホシスメバ リノベーションツアーに参加することになっており、下諏訪視察をしてくる予定だ。実際にどんな感じになっているか、この目で確かめてくる。

続編を楽しみにしてほしい。

【締め切りました!】リビセン東野さんに学ぶ!リノベーションツアー ホシスメバコンパクトルーム①

https://www.facebook.com/events/138282993484395/

おわりに

さいごに、本文中に何度かでてきた『ホシスメバ』について簡単に紹介して、この記事を終わりにしたい。

ホシスメバ

【 公共R不動産 ×ReBuilding Center JAPAN ×下諏訪町 】が連携、下諏訪の高台で始まる『ホシスメバ』プロジェクト。

もともと労災リハビリテーションだった4,000坪もある巨大施設を、下諏訪町が5,820万円で買い取り、公共R不動産 ・ReBuilding Center JAPANとタッグを組みリノベーションをスタートさせる。

魅力ある『町のコンテンツ』となる場所を目指し、協力者を募りながら場を作り、関わりを持ってくれる人から積極的に案を集める。

『テレワーク・クラフトタウン構想』を掲げてはいるものの中身は明確にしておらず、関わってくれる人たちと共に、ビジョンを共有しながら、作りながら進めていくプロジェクトとなっている。

詳しくは、公共R不動産運営のこの記事を読んでほしい。

▼長野県・下諏訪町での公共施設活用プロジェクト”クラフトタウン構想 ホシスメバ“が始動!

そんな『ホシスメバ リノベーション』の第一回目に、今回早速参加させていただくことになった。多数応募があった中での書類選考を通過し、12月1日から2泊3日の合宿に臨む。

どんな場所になっていくか、ワクワクが募るばかり。

▼Facebook:下諏訪 mee mee center Sumeba – ミーミーセンター スメバ

追記:イベント当日の状況を、スライド&解説付きで詳しく紹介しているA1さんの記事も添付しておくよ。

(さかのぼると、下諏訪系記事がザクザク出てくるよ。)

サトウ

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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