こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
TOMARIGI HOSTELの常連さんで、保育に関する書籍なども出版されている 中山ももこさんと、先日『絵を聴く保育』を題材としたイベントを開催しました。
『絵を聴く保育講座』中山ももこ
【絵を聴く保育講座 子どもたちに自己肯定感を!全ての人が自分らしく!幸せに!】
すべての子どもたちに夢や希望を持って生き生きと育って欲しい。自己肯定感を高めるために大人は何ができるだろう?
・自分は何でもできる
・ありのままで 愛されているそんな子どもたちでいっぱいにするためには、豊かな生活や仲間との心弾む体験を、表現につなげることが大切。表現を認められ、褒められることは子どもたちにとって ”心のごちそう!”
講師の中山ももこさんと一緒に子どもの絵を聴いてみませんか? - Facebook Event
Facebook で公開したコチラのイベント。
子どものいる親御さんを対象にした90分ほどの講義でしたが、子どものいない僕にとっても、非常に実りある時間になりました。
自己肯定感を高める
自己肯定感を高めてあげる教育が必要。
『絵を聴く保育』講座を始める前に、自己肯定感の大切さについての共有をしてくれました。
※参考リンク
(講義の内容を振り返る記事として、この2つが参考になりました。)
自己肯定感を失うことで、主体性を失い、可能性を失い、自分らしさをも失ってしまう。…
いま、自分に自信のない若者が増えている。そして、自信のない人にはこんな特徴がある。そんな話をデータを示しながら共有してくれました。
自己肯定感を高めてあげる教育を。
話を聴いて感じたことは、自己肯定感のメカニズムは『思考の癖』のような習慣ではないかということ。その習慣は、幼少期からの蓄積によるものではないかということ。
幼少期に、徹底的に肯定する、容認する、声を聴く、そんな姿勢を示し続けることこそ、子どもが伸び伸びと育つ、自己肯定感を育む環境を作るのだと思いました。
絵を描くことは、遊びである。
【遊び】が【苦手】になるとき
子どもにとって『絵を描く』という行為は、砂遊びや絵本を読むのと同じで、遊びの一つです。
また、言葉や行動によって意思を伝えることに限りのある子どもが、自分の想いや考えていることを伝える重要な手段でもあります。耳を傾けることこそが重要なのです。
しかし、絵を描くことに対し『正解』を示し教えてしまうことで、苦手意識を植え付けてしまったり、独創性を取り上げてしまったり、子どもが伝えようとしていることを無視してしまう可能性がある。
(例えば、アンパンマンはこうやって描くんだよ。この色は使わないんだよ。目はこうやって描くんだよ…と。正解を教え、誤りを正してしまうと、子どもの独創性を奪取してしまうことになりかねない。)
こと絵を描くことに対しては、正解を指し示すことではなく、オリジナリティを共に育むことこそ大切なのかもしれません。
描画の発達段階
子どもの描く絵には、一定のパターンとその段階があるのだそうです。点から始まり往復線になり、グルグルと丸を描くようになり…スライドを使いながら発達の節目の絵を紹介してくれました。(面白い!!)
発達段階が上るにつれて、他者との比較などをし始め、絵に対して優劣を感じてしまう段階もくるそうですが、それ以前に、しつけや教育という名のおしつけによる萎縮もあるようでした。
発達段階については、書籍でも紹介されています。
書籍:絵を聴く保育
子どもは親を喜ばせるために生まれてきた
自己肯定感をはぐくむ
特に印象的だったのは、『子どもは親を喜ばせるために生まれてきた』という話。
親が喜ぶ姿を子どもは望み、親をたくさん喜ばせる体験を重ねることで、子どもは自己肯定感が高まる。子どもは親を喜ばせるために生まれてきたからです。
人を喜ばせる幸福感を身につけた子どもは、他人に対しても優しくなっていく。
一方、【子どもの行動=ギフト】を受け取らず、喜ばずに、怒ってばかり、注意してばかり…しつけに意識が向きすぎた親に育てられると、自己肯定感の低い子供に育っていく。そこにこそ問題意識を持つべきだ…と。
しつけることより、先ずギフトをしっかりと受け取ることが大切なのかもしれない…それはきっと、他者とのコミュニケーション全般にも言えることだと思いました。
(敢えて一言だけ補足を加えます。子どもだって自身の幸せのために生まれてきたのだと思うし、親は自分を喜ばすために生まれてきたなどと傲慢になっちゃいけないと思います。親の顔色を伺う子どもになってしまうのは問題ですが、きっと「親の喜ぶ顔がみたい」という子どもの願いは、生まれながらにして持ち合わせた本能的な要素なのかもしれません。僕は素敵な話だと思いました。)
お絵かきの時間
最後の30分くらいは、子どもたちのお絵かきタイム。
描いた絵に対して子どもたちに質問を重ねながら、正に【絵を聴く】ということをされていました。同時に、親御さんに対しても、子どもたちの成長についての情報をシェア。
「こんな性格じゃない?」絵から読み取れる情報を元に、カウンセリングのようなことも手早く行っていました。(こりゃスゴい!!)
講師 中山ももこ さん
プロフィール 中山ももこ
1964年、高知県生まれ。高知学園短期大学幼児教育科卒業。27歳から保育士として約24年勤める。美術教育を進める会と出会い、描画活動の重要性を知る。鳥居照美氏、新見俊昌氏の著書や講演及び勉強会で、発達の道筋と日常的な生活画の大切さについて学ぶ。
今回講師をしてくれたももこさんのプロフィールです。
『描画活動を通じて自己肯定感を育む』…という活動をしながら、DIYや料理など様々な分野にもチャレンジされていて、とてもアグレッシブで明るいムードメーカー的な女性です。
イベントや講演の依頼などあれば、是非是非ご相談くださいー。
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【 絵を聴く保育 始まりました。】
自己肯定感が低い人の大半が、幼少期や家族関係に問題がある…という個人的な統計があるんだけど、
幼少期の教育や愛情の伝えかたの大切さについて、とても感じる内容の話が始まりました。
保育を通じて人生を学ぶような…充実した時間です。#絵を聴く保育 pic.twitter.com/EDMye5Qttj
— 佐藤翔平 / 高知市ゲストハウス生活 (@temporubato_yh) 2018年4月14日
SELF AIDのカテゴリーでもまとめているような、精神疾患者や引きこもりの人に対しての取り組みに対しても、この『自己肯定感を高める』活動は通ずるものを感じました。
幼少期の愛情や教育が与える影響は、ことのほか大きいのだと思います。
自分が子育てするタイミングがくるのかは分かりませんが、こういった講義は、多くの気付きと学びを与えてくれるものです。充実した時間が過ごせました!!
TOMARIGI HOSTEL 宿情報
TOMARIGI HOSTEL KOCHI は、2018年2月15日、高知駅から徒歩15分の菜園場にオープンした新しいゲストハウスです。
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とまり木ホステルでの日々に関しては、こちらのカテゴリーに蓄積させています。
自己肯定感が自分らしさを育む。
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