こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
便利になって見えずらくなったものがある。
そんな風に考えたことはありませんか?
例えば、口にした食事が口に届くまでの工程。
例えば、食器を洗った際の排水の行き先。
例えば、働いたことで受け取る労働対価。
今回、Cafe光の種の【本当のまかない】(通称:まかないさん)の制度で、友人が働いた労働対価で、僕のランチ代をタダにしてもらう体験をしました。
友人にランチをご馳走したり、ご馳走してもらった経験は今までもありますが、お金を介さずそれを行ったことで、今までにない特別な想いが湧き出しました。
それはきっと、その人が働いた時間を容易に想像できたからかもしれません。この券は、お手伝いをしなければ手に入らないものですから、特別なものを受け取った気持ちになりました。
そして、ペイフォワード…自ら率先して、その対価を僕に与えてくれたからでしょう。
とにかく、今までと違う心地でそれを受け取ることが出来たので、この取り組みについて改めて記事にしてみました。
以前、高知市にあるカフェ【光の種】の面白い取り組みとして、まかない制度の話を共有しました。
本当のまかない
未来食堂では、50分のお手伝いで一食サービスいたします。一緒に働いて、本当のまかないを食べてみませんか?
『お腹が減ったから』『未来食堂が好きだから』『いつか自分のお店を持ちたいから』理由は様々でも、一緒にまっすぐ頑張りましょう!
貰った一食を誰かにあげることも出来ます。大切な人や見知らぬ誰かに、自分の頑張りを贈ってみませんか? –未来食堂
『未来食堂』の「本当のまかない」を参考に作られたこの制度。
詳しくは記事を読んで頂ければと思いますが、1・2時間程度の労働で、御飯を一食分サービスしてもらうという内容のものです。
この制度の面白いところは、労働対価として受け取った「まかない」を、誰かに譲渡することが可能なところです。
誰かに手渡すケースは少ないそうですが、今回はしっかりバトンを預かったので、『まかない券』をもらった翌日、早速行ってくることにしました。
これが『まかない券』の実物です。
この券は使ったら回収され、お手伝いをする際に再利用して配布されます。なので、前回利用した方のスタンプが既に押されていました。
この日の光の種のまかないは、この『酵素玄米のおひるごはんセット』。
野菜のおかずが満載のランチでしたが、お世辞ではなく お腹いっぱいになるボリューム感でした。
一人分の自炊をする生活だと、なかなかこのような多品目のおかずは作れないし食べられないので…とても有難かったです。
まちなかでの生活は、丁寧な生活を目指すと何かとコスト(お金)が嵩みやすいため、ジャンクな食べものも選んでしまいがちです。
ただ、生産者に近い場所で生活をしていた旅路では、このような料理を作るほうがコストを下げる生きかたに近かったりもして…【特別だったあの頃】に、つい思いを馳せてしまいます。
僕にとって発酵食品や玄米食、野菜中心の生活は、【特別だったあの頃】の味だったりします。
【まかないさん】のこの制度ですが、少しずつお客さんの間で使われ始めているそうで、女性のお客さんが多そうなお店にも限らず、男性の【まかないさん】もいらっしゃるんだそうです。
まかない制度を利用するための、簡単なステップを記載しておきますね。
まかないさん制度について
1、まかない制度を利用するには、一度以上お店に行って、お客さんになる必要があります。
(まぁ、当然ですよね)
2、一度目は店頭で申し込みをします。
(衛生面や相性などでお断りされる可能性もあるそうなのでご了承ください。)
3、幾つかのなかから、お手伝いの方法や時間帯を店員さんと決めます。
(お店の混み具合や人の必要な箇所によって、勤務内容が変わります。)
4、まかないさん特典があります。
(まかない制度を使う回数によって、特典サービスがあるそうです。)
特に難しいことはなさそうでしたが、ペイフォワードの精神や、お互いに相手を応援したいと思えるような関係性が必要な印象を持ちました。
働く動機や対価、対価の使い方も人それぞれ。
それは、貨幣経済の中でも全く持って同様ですが、お金を差し出されて奢ってもらう時と、この【まかない券】を受け取った時と、僕は少し違う感覚がありました。
そして、改めて気付かされました。
僕らが普段手にしている貨幣にも、本当は一つ一つ【労働】や【交換】が紐付いているということ。…色んな循環に支えられている社会。
そんなことを考え直すきっかけをもらいました。
ありがとう!!
Cafe光の種 店舗情報
午前10:00〜午後6:00
定休日:毎週月曜日 (祝日の場合は翌日に振替)
〒780-0841 高知県高知市帯屋町2丁目2-18
TEL: 088-823-8329
・この記事もあわせて是非。
高知 微住日記
日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。
▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。
https://satoshohei.com/kochi-bijyu/
ブログタイトルにある『微住』とは、「移住・定住」と「旅での滞在」の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
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