こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
さいきん、スナックに対する興味が白熱しています。
地方を旅するうちにスナックが身近になってきたことや、『スナック』を新しい目線で面白がり始めた人たちの影響などもあり、スナックに関する本まで購入し始めてしまいました。
本を読み進めると様々な妄想が拡がっていくわけですが、ふと『スナックはコミュニティや文化を発酵させる蔵のような場所』なんじゃないかなと思うようになったので、今回ブログを通じて思考を少し深めてみることにしました。
スナックと発酵
近年、健康や手仕事、地域の文化に関する情報など様々なアプローチを通じて、酵母・酵素・発酵などの言葉を耳にする機会が増えたように思います。
僕の周りでも、【菌=雑菌・ばい菌】という負のイメージだけをもつ人がだいぶ減ったように思います。
『スナックは、人生に必要なたくさんの菌が集まっている場所』
【菌=雑菌・ばい菌】だけではないということを踏まえたうえで、比喩表現として、こんなことを考えました。
それぞれの人生の物語を持つママやマスターをはじめ、社長さんやサラリーマン、肉体労働の人など、色んな仕事をしている老若男女のお客さんがいて、店の空気が出来上がっていく。
その意味では、銭湯なんかと同じで、素晴らしい人間の社交場、勉強の場でもあるんだけど、ああいう場所で人とコミュニケーションを学べば、社会に出ても対人関係がスムーズにいくようになると思うんだけどな。 日本の夜の公共圏
日本の夜の公共圏の著書を引用しながら比喩すると、それぞれ異なる要素を持った『常連さん』(菌)がいるスナックという場所(蔵)で、『ママやマスター』が常連さんをかき混ぜることによって、様々な反応を見せながら空間全体が熟成(発酵)されていく…というような感じ。
スナックという場の持つ雰囲気や関わりは、長い時間をかけ ゆっくりと成熟していくものであり、常連さんや各々の立場や思考をかき混ぜることを繰り返すなかで、コミュニティや文化、各々の人生の発酵が進み、「いい感じ」になっていく。
『文化を生むクリエイティブな場所』
酒宴と文化
酒があれば、飲む人がいる。飲む人が集まれば、酒宴となる。面白い人々が集えば、飲んで談論風発、文化が生まれる。
句の一つもひねり、歌を朗詠。人間関係のあや、流れる会話のなりゆきで、情報が飛び交い、有形無形の刺激を受ける。
作品の構想が酒杯に浮かんでは消えたり、実際にかたちとなっていったりしただろう。ことほどさように酒宴は色々な文化を産む揺籃(ようらん)になってきた。 日本の夜の公共圏
著書にはこんな記述もあり、『酒と文化』の繋がりを考えるのも非常に面白いなーと思ったところです。
酒の席でのコミュニケーションを通じて、カルチャーをはじめとする様々なものが生まれていく。そんなクリエイティブな場所に、町のスナックがなりうるのであれば、非常に今っぽい楽しみかたができそうだなーと思いました。
スナックという蔵に様々な菌が同居し、その菌をかき混ぜていくことで発酵が進み文化が熟成されていく…なんかワクワクしませんか。
旅とスナックとは
旅先のスナック。重い扉の向こうに何があるんだろう。
当ブログ『日本微住計画』は、スナックにおけるコミュニティ形成や店舗形態など、他の業種にはない特異性に注目しながら、この時代ならではのスナックの楽しみ方を共有していければと思っています。
僕自身がスナック初心者ですので、『初心者だけどなんか面白そう…』という人に向けて、同じような目線で情報共有していければと思っています。
▼同じツボを共有出来そうな方はこちらも是非。
https://satoshohei.com/local-snack-trip/
新品価格 |
新品価格 |
▼Amazon.jp:発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ
新品価格 |
感想などを頂ける際は、SNSを通じてやりとり出来たら嬉しいです。
Twitterでシェアして下さる際は、メンションをバンバン飛ばして絡んでください。
Facebookページ始めたばかりなので、
是非一緒に育ての親になってください!!
最新記事 by satoshohei (全て見る)
- 【カレーエコノミー】宮城県岩沼市のふるさと納税『にしきやのレトルトカレー』 - 2020-11-03
- 7/22 高崎経済大学で講演します。 - 2019-07-15
- 【熱海】創業70年以上! 老舗レストラン『宝亭』のカツカレー - 2019-06-29