【高知】MY遊バスを使って牧野植物園へ。日本の植物学の父 牧野富太郎の軌跡を辿る

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

牧野植物園を知っていますか?

高知県と繋がりのある方、もしくは植物が好きな方であれば、もしかしたらご存知あるかもしれません。僕は高知に来るまで知りませんでした。

「日本植物分類学の父」と称される牧野富太郎博士のこと、そして博士の名のついた日本屈指の植物園『牧野植物園』について、今回は紹介していけたらと思います。

日本の植物学の父 牧野富太郎

博士について

牧野植物園を紹介する前に、先ずは牧野富太郎博士について触れたいと思います。坂本龍馬が脱藩した1862年に生まれ、94年間の人生のほとんどを植物学に費やした博士。

詳しい解説については、リンク先のサイトをみて頂ければと思います。

牧野植物園 年譜より引用

牧野富太郎博士の業績

植物学者としての功績・業績については、牧野植物園のHPに分かり易くまとめてありました。

学術的な記録だけでなく、植物図の挿絵も牧野博士が書かれていたようで、繊細で綿密なタッチは、多くの画家にも影響を与えたのだとか。

植物学者・牧野富太郎は、“仕事師”と表現するのが適切なくらい植物の研究と教育普及活動に没頭し、植物一筋な94年の人生を送りました。そんな牧野博士の仕事とは何だったのか。ここでは、主な6つの業績について紹介します。

・牧野富太郎の業績 – 牧野植物園

高知県立牧野植物園は高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設です。

牧野富太郎博士の人生の軌跡

人生の軌跡が面白い!!

牧野富太郎博士の人生の軌跡について、Wikipediaをはじめ、幾つかのサイトに掲載されていた情報をサクッとまとめてみました。(メチャ面白い!!)

・小学校を2年で中退、後に理学博士になる

・2歳で父、5歳で母、6歳で祖父を亡くす

・生涯で50万点もの標本や観察記録を残す

・新種や新品種など1,500種類以上の植物を命名する

・日本初の植物専門誌(図鑑)を自費で出版する

・西洋音楽会を自ら開き、指揮棒を振るう

・実家の財産をつぎ込み研究に没頭→困窮する

・家賃が払えず、家財道具一切を競売にかけられたことも

・富太郎氏 生誕日が「植物学の日」となる

植物一辺倒。

スゴい尖った生きかたをされていたんだなーと、この博士自身に興味を持ってしまいます。自分のやりたいこと、興味が最優先…ここまで振り切れる人もなかなかいませんよね。(本読んでみたい。)

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・牧野記念庭園情報サイト

練馬区立牧野記念庭園は、植物学者・牧野富太郎が1926年から亡くなるまでの30余年を過ごした自宅と庭の跡地を公開した施設です。

こちらのサイトでも、分かり易く解説してありましたので是非。

牧野植物園

園内MAPはHPより引用

南門から入園

今回は、五台山竹林寺経由での訪問だったため、正門ではなく南門から入園しました。入り口でパンフレットと共に桜の見所マップを手渡され、いざ園内へ。入園料は720円です(高校生以下無料)。

広い敷地にたくさんの植物

とにかく広い

マップだけだと縮尺が分かりづらいですが、見渡す限りが植物園の敷地といっても過言ではないほど。(ディズニーランドにでも来たような規模感)

桜の時期は少し過ぎていましたが、桜の下は野立傘に床几、和のしつらえで屋外を楽しめるようになっていました。

温室が面白かった!!

はじめに入った温室

南門から入ると、入ってすぐに温室があります。写真を撮りながら隅々まで見始めると、ここだけで一時間くらいは費やしてしまいそうな…そう、とても面白かったです。

植物に対しての知識が乏しいので、知識があればもっと楽しめたことはいうまでもないですが、異国の地にいるような雰囲気を感じ、またアトラクションのような風景の移り変わりを楽しめました。

植物の魅せ方がスゴい。

当然ながら、植物の相性や特性によって配置や環境をそれぞれ設計していて、かつ空間としても観て楽しめる設計になっている…とても奥深さやプロの仕事を感じました。

そしてなにより、そこにあるものがハリボテではなく、生きた生物であること。とても美しく、魅力的だと思いました。

温室MAPはHPより引用

熱帯エリア、ジャングルエリア、ウォーターガーデン、乾燥地帯エリアなど、温室の中でも様々な空間が凝縮されていて、とても見応えがありました。

・温室―牧野植物園

高知県立牧野植物園は高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設です。

錦糸南天が好みだった!!

欲しくなった錦糸南天

個人的に好みだった展示の一つが、日本伝統園芸植物観賞棚のエリアにあった『錦糸南天』。

盆栽よりも繊細で、気品を感じる美しさ。夏の花火を見ているような風情がありました。背景の金屏風や鉢のテイストも相まって、日本的な魅力を感じました。

土佐寒蘭センター

土佐寒蘭も

高知県で栽培が進み、牧野博士が命名したカンラン。高知特有の植物の展示があるのも魅力。実際に購入して育てている愛好家も多いようで、この日もおじさんたちが5人くらい、ベンチで語っていました。

土佐寒蘭

高知県を中心とする産地の寒蘭である。特に東側、徳島県にかかる一帯と、西側、愛媛県にかかる四万十川流域は重要で、中でも宿毛市西谷は多くの名品を産出したことで有名。特に西谷産は葉っぱに刷けが入るものが多く、花もさることながら、葉芸としても見栄えがする。赤花・白花なども名品があるが、特に桃花の武陵系・黄花の金鵄系は多くの偽物が出回るほどの有名品。 – Wikipedia

お? 宇宙桜??

宇宙桜も

牧野富太郎生誕150周年を記念して植樹された、2種類の宇宙桜「ナノカワスター」と「オガワスペース」。

なんのこっちゃと思いましたが、米国のスペースシャトル「エンデバー」に乗せて、8ヶ月間国際宇宙ステーションに滞在させた種子から育った桜のようです。苗木のような小さなサイズでしたが、しっかりと花が実っていましたよ。

展示館がスゴかった!!

牧野富太郎記念館がすごかった。

そして、何より植物園のイメージが変わったのが、建築家 内藤廣氏設計のこの牧野富太郎記念館の存在。美術館や博物館のような、洗練された空間や設備に驚かされました。

内藤廣さんの設計された建築ですが、知らない間に日本各地でみていたようでした。

たとえば、岐阜の高山駅、北海道の旭川駅、高知駅、みなとみらい線の馬車道駅、益田市にある島根県芸術文化センターや富山県美術館など、旅の道中で訪れた場所も数多く設計されていました。(点が繋がっていく…)

館内も超きれい!!

冒頭に紹介した牧野富太郎博士の生涯や、植物の世界。化石や鉱物に至るまで、幅広い展示がみられました。

・展示―牧野植物園

高知県立牧野植物園は高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設です。

サクッとまとめ

あまりに情報量が多すぎて、ボリュームがありすぎて…。

今回の滞在時間だけでは到底足らず、どんな感じなのかをサクッと観て歩く程度のことしかしませんでしたが、また改めて、ゆっくりと時間をかけて来たいなーと思いました。

圧倒的なものを感じたけど…

とにかく、圧倒的なものやスゴさは感じたのですが、植物園を楽しむ風土や、楽しみ方を共有する場面が、日本ではまだまだ少ないと思うので、これからジワジワ流行っていくだろうなーという予感がしています。

近年では、ボタニカルカフェをはじめ、植物をとり入れた空間が注目されていたり、自然(植物)と共生する…というような流れも、少しずつ起き始めているのを実感します。

植物に対する関心、魅せ方の提案やよりコアな品種への関心など、きっとこれから需要があるんじゃないかなーと思いますし、僕自身も勉強したいなーという気持ちになりました。

牧野植物園、面白かったです!!

・高知県立牧野植物園

高知県立牧野植物園は高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設です。

高知県立牧野植物園

営業時間: 9:00~17:00
住所: 高知県高知市五台山4200-6
電話: 088-882-2601

アクセス 
高知駅から車で20分
高知駅からMY遊バスで30分

おさらいメモ

今回の滞在時間:100分

観光ポイント:記念館本館、記念館展示館、土佐の植物生態園、薬用植物区、温室、50周年記念庭園、ミュージアムショップ、カフェ&レストランなどなど

注意ポイント:長めに時間をとらないと、全然周りきれないよ。笑 (カフェやレストランもあるし、最低3時間は欲しかったかも。)

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MY遊バスがおススメ。

今回利用した『MY遊バス』は、とさでん交通と観光コンベンション協会によって提供されている、高知市内の観光スポットを巡る周遊バス。

1,000円の一日乗車券で、区間内乗り降り自由。観光スポットの目の前まで、バスが連れて行ってくれます。

便利でコスパもいいので、移動手段のない旅人にはおススメです。詳しい金額や利用方法などは、MY遊バスのサイトをチェックしてください。

・MY遊バス

・MY遊バスを使った旅記事

高知を代表する景勝地、桂浜(龍馬像があるところ)へ。 3月にもかかわらず、初夏のような温かさでびっくり。南国高知を体感してきましたよー。
山の頂上で御飯を食べよう。高知市街を一望できる五台山の展望台で、スープカレーを食べてきました。 四国遍路の礼所でもある竹林寺もすぐ近くに。

日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。

▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。

https://satoshohei.com/kochi-bijyu/

サトウ

またゆっくり行きたいな。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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