【高知】Walk Bar vol.4 脱サラ教師が語る!学びを楽しむ方法

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

とまり木ホステルの人気イベント『Walk bar』。

第4回目 Walk bar のゲストは、学芸高校教員の野崎浩平さん。

『面白い人生経験を持つ脱サラ教師が語る!学びを楽しむ方法』について、スライドやグループワークを通じて知見をシェアして頂きました。

Walk bar vol.4

【 働きかたと出逢う バー 】

新たなヒトコトモノとの出会いを提供したいと考える TOMARIGI HOSTELでは、 Walk Barと題し、県内外問わず様々な分野で活躍する方をお招きし、ざっくばらんにお話を伺うイベントを新たに立ち上げました。

経営者や役員、デザイナー、ライター、写真家、農家、DJ、Cafeオーナーなど、身近な業界の方からそうでない方まで、ジャンルを問わず面白い方のお話を聞かせて頂く機会を提供したいと考えています。 – Walk Bar

面白い生きかた、働きかたをしている方のお話を聞きたい!!

一方向的な講義というスタイルではなく、Barスペースで横並びに会話するような…近い距離感でざっくばらんに双方向のコミュニケーションがとれる場所を楽しみたい。

そんな想いから始まったWalk bar。

▼今までのアーカイブ記事

働きかたと出逢う Walk Bar。第一回目のゲスト龍馬学園常務理事の泉田優さんをお迎えし、 「マズローの欲求5段階説」や「スティーブジョブス伝説のスピーチ」、「クランボルツ 計画された偶発性理論」などを例に、何のために生きるのか…について、お話を頂きました。
働きかたと出逢う Walk Bar。第二回目は少人数制のカウンター形式。ゲストに Tactis代表 田村樹志雄さんをお招きし、カウンター越しの会話を楽しんで頂きました。
働きかたと出逢う Walk Bar。第三回は高知でワイン造りを始めた石灰屋、井上石灰工業の代表井上孝志さんに「無比なる価値の創造の極意」をテーマにお話していただきました。

学芸高校 教員 野崎浩平さん

【Walk Bar vol.4 】
第4回目は、学芸高校教員の野崎浩平さんをお招きし、脱サラ教師が語る!「学びを楽しむ方法」をテーマにお話していただきます。

様々な経験をお持ちの野崎さんによるトークイベント+一緒にお酒を飲みながら近い距離で気軽に会話することができるので、学生さんも大人も必見です。

高知の代名詞であるお酒(もちろんソフトドリンクでもOK )を片手に、是非一緒にトークしましょう! – Facebook 

高知県外の方は『学芸高校』と聞いてもピンとこないと思うので、先ず少しだけ補足をします。

(僕自身も高知の人間ではないので、又聞きした話に少し触れる程度ではありますが、)学芸高校は中高一貫の私立学校です。

卒業生の進路は医師や銀行員など、(いわゆる)お堅い職種に就くことの多い(いわゆる)頭の良い学校で、校内の風潮もトラディッショナルそのもの。

昔から変わらない体制がもたらす【安定感】がある一方で、時代に沿わせた【変革】があってもいいのでは…と、脱サラ教師 野崎さんは赴任後少しずつ動き始めているそうです。

ゲスト / 野崎浩平さん

大学卒業後、非常勤を学校と予備校でやりながら受験指導に携わる。ベネッセでの小学生向け実験教室の運営・実施にジョインし、最終的には年長から6年生向けコンテンツの管理と講師たちの実習スキルアップへの指導を行う。

またJALとのコラボ企画、企業からのイベント企画の計画など制作を行うが、震災後に都心部で働くことに疑問をもち、高知へ移住。現在は高知学芸高校にて教師を務める。『生徒に教え込んだって身につかない。危機感をもって考えて学ぶことをどうやったら身につくか』都市部との学びの土壌のビハインドを解消するべく日々検討している。

大きな枠組みでいえば【教育】の分野に長らく関わっているそうですが、教師一筋の経歴ではなく、様々な場所で様々な業界の人たちと【教育】と向き合ってきた方なので、一般的な教員とは少し異なる経歴を持っています。

以前より何度かTOMARIGI HOSTELに来て下さっており、今回このようなイベントを共にさせて頂く運びになりました。

当日のイベントの様子

「自己紹介したい人!!」

(手が上がらない)

「ほら、日本風だ。」そんな感じに場を和ませながらイベントをスタートさせた野崎さん。

ひと通り参加者に自己紹介をしてもらうと、今までの実体験についてスライドでお話をして下さいました。

震災をきっかけに…

教育をしっかりと受けてきたはずのスーツ姿の人たちが、動いていない電車の駅構内に溢れかえっていた。

東日本大震災三日後の月曜日、電車はストップしていた。

電車がストップしていることはニュースでも流れていた。それなのに、スーツ姿の人たちで駅が溢れかえっていた。

この人たちは、何をしているんだろう?

自転車で通りかかった【いつもの駅】で目にした光景に唖然としたのだそう。

教育とは何か。学ぶとは何か。

それなりに教育を受けている”はず”の都市部のサラリーマンを前に、感じることがあったそうです。

学びを楽しむ方法

野崎さん流 学びを楽しむ方法…

『周囲のモノゴトに、わかったふりをせず、ひたすらツッコミ続け、まじめに回答を繰り返す』

これによって学ぶ感度を極端に高めると楽しくなる(はず)

身の回りにある疑問と向き合い、納得できるまで追究してみる。人に自分の言葉で説明できるレベルまで掘り下げていくことで、今まで知らなかった意外なモノゴトに触れることが出来る。

知らなかったことを追究し、自分の力で知ること。自ら得た知見を自分の言葉で説明できること。知的好奇心を満たし、知る喜びに触れることにこそ、学びを楽しむ要素があるのでは…というような内容のお話でした。(野崎さんの言葉は以上のとおりではありません)

モノゴトを追究していくこの過程は、野崎さんが専門としている『物理』の考えかたにも重なるのだそう。

説明してください

kg(キログラム)、m(メートル)、L(リットル) とは何か。

「この3つの単位を知らない人に対して、分かりやすく説明をするにはどうすればいいか。是非皆さんで考えてみてください。」

参加者を3グループに分け、一つの単位について説明をするための準備を進めてもらいます。時間は15分、スマホで自由に調べてもOKというルールでグループワークをしてもらいました。

知らない人に自分の言葉で説明してください…という条件をつけると、日常的に使っている単位の対しても、僕を含め参加した皆さんの頭上に『?』が並びます。

一つの尺度である『単位』を覚えることはしましたが、それを自分の言葉で分かりやすく説明することはしたことがないので、誰が、いつ決めた、何を基準にした単位なのか…イマイチ分かっていないことに気付かされます。

15分をかけて調べても、色々とググっても、満足に説明できません…

しかし、その視点を持つこと、疑問を持つことに違和感を持たないこと、その時に自分なりに追究してみることが大事なのだと野崎さんは仰ります。

もやもやすることが大事だ。

物理の先生による『単位』の説明。

それぞれのグループに発表をしてもらった後、教師野崎さんに鮮やかな解説をしてもらいました。

もやもやすることが大事…その言葉を尊重し、ここでは解説内容については割愛させてもらいます。(是非各々調べてみてくださいね。)

おわりに

モノゴトを追究していくと、前提条件が必要な不確実な解があったり、誰かが勝手に決めたことがスタンダードになっていたり、世の中の【ふつう】が、如何に【ヘンなふつう】であるかということに気付かされます。

また、全てに答えがあるわけではないことや、誰かに言いたくなるような意外な発見にも出会えたりします。

適切な表現がみつかりませんが、【哲学】している時間にも近しいものを感じました。

解を覚えることよりも、解を発見することや自身で解を導き出すことにこそ、学びや楽しみがある…そんなことを教えてもらったような時間でした。

「体調のいいときにやってくださいね。」

悶々とした参加者を前に、イベント後に笑顔でそう話してくれた野崎さんが印象的な夜でした。

当たり前のように目にするものを、改めて考えると無限に学べることが伝わっていれば良いのですが…

1メートルを正しく説明しようとすると上手くいかず、よりモヤモヤしてきます。で、よくわからないまま明日に持ち越し、また考える。ぜひ、体調の良いときにお試しください。。。 - Facebook 

モヤモヤすることが増えましたが、充実した素敵な時間をありがとうございました!!

またよろしくお願いします~!!

【 働きかたと出逢う バー 】

新たなヒトコトモノとの出会いを提供したいと考える TOMARIGI HOSTELでは、 Walk Barと題し、県内外問わず様々な分野で活躍する方をお招きし、ざっくばらんにお話を伺うイベントを新たに立ち上げました。

経営者や役員、デザイナー、ライター、写真家、農家、DJ、Cafeオーナーなど、身近な業界の方からそうでない方まで、ジャンルを問わず面白い方のお話を聞かせて頂く機会を提供したいと考えています。 – Walk Bar

▼記事のアーカイブや詳細についてはこちらから。

https://satoshohei.com/tomarigi-hostel-walk-bar/

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TOMARIGI HOSTELは、2018年2月15日、高知駅から徒歩15分の菜園場にオープンした新しいゲストハウスです。3つのSNS( Facebook、Instagram、Twitter )と、HPを通じて情報発信をしています。是非フォローよろしくお願いします。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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