【高知】カレーエコノミーによる『カレー返盃』の文化。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

カレーエコノミーという言葉を唱え始めてひと月少し、様々な変化がありました。

カレーエコノミーイベントのアフターレポート。今回は、この一ヶ月で起こった変化や反響について報告をさせて頂きました。短い期間ですが、着々と小さな奇跡を連発している高知のカレーコミュニティ。面白くなってきました!!

前回の記事でも触れましたが、カレーエコノミーで生まれた『カレー返盃』について、改めて掘り下げながらその魅力を紹介できたらと思います。

カレー返盃

高知には、酒を酌み交わし続ける『返盃(へんぱい)』という文化があります。

返盃とは? ( 名 ) スル
さされた酒を飲み干して杯を相手に返すこと。返盞へんさん。 「一気に飲んで-する」 –Weblio辞書

簡単に紹介すると、お互いにお酒を注ぎ合う習慣で、注がれたら全て飲み干し、盃をお返しし注ぎ返します。それをエンドレスに行う酒飲み文化が『返盃』です。

『カレー返盃』とは、僕が勝手に言い始めた造語であり、いわゆるお酒の返盃とは趣旨も意味も少し異なります。

ここでいう『カレー返盃』は、カレーを注ぎあい食べ続ける『わんこ蕎麦』のような大食いの類の話ではなくて、カレーをおすそ分けしてくれた人に対して、カレーを作ってお返しする…というような行為。

カレー返盃とは?

おすそ分けされたカレーを美味しく頂き、容器を空のまま返すのではなく、自作したカレーを中に詰めてお返しする返盃文化です。

高知という場所で生まれた『新しいお返し』を言語化するときに、『カレー返盃』という言葉がしっくり来たので、そう呼んで面白がることにしました。

送り手に対して受け手側がお返しする行為になるので、いわゆるギフトエコノミーとも少し異なりますが、田舎特有のギフトコミュニケーションにも近くて、面白いなーと感じた次第です。

シェアリングカレー

毎日、カレーばかりを作っていた僕。

カレーエコノミーを唱え始めると、カレーで使えそうな余剰食材が周囲から集まってくるようになりました。

食材が集まってくる豊かさはありましたが、使わないと腐るまで冷蔵庫を占領するものになりかねないため、余剰食材を有効活用するためにも、シェアリングカレーと題したカレー作りをはじめました。

様々なレシピでカレーが作れる日常。

日々実験が出来てとても有り難かったですが、ふと「他の人の作ったカレーも食べたい…」と思うようになりました。

僕の小言を知ってか知らずか、数日して友人が瓶につめたカレーを持ってきてくれました。

瓶に入ったカレー

スパイスから作るカレーは、作る人によって全然味が変わるので、『その人にしか作れないカレー』に仕上がるのが本当に面白い。

自分では作れないカレーを、「これこれ、体験したかったやつ。」と有り難く頂きました。

瓶に詰めたカレー

空瓶は洗ってそのまま返そうと思ったのですが、空瓶で返すのも少し忍びなかったので、自作したカレーを詰めて返すことにしました。

「このやりとりなんか面白いね!!」

そんなことからカレー返盃は生まれました。

カレーの交換

わざわざ図解する必要もないと思いますが、カレーをプレゼントしてもらったので、別の日にカレーを詰めてプレゼントしました。

見返りを求めずペイフォワードするのも面白いですが、カレーを受け取ったら、カレーを詰めて返さないといけない…のような、ゲーム性のある『遊び』を共有していくのも面白そうですよね。

カレーコミュニケーション!!

カレーを一食分だけ作るのは難しいし、食べきれず数日冷蔵庫を占領するのなら、他の人にシェアするのも一つ。

【カレーの銀行】みたいに、一瓶(カレーを)預けると、一瓶(違うカレーを)引き出せる仕組みとかを面白がるのもアリですよね。

とても素敵なカレーシェアリングの文化だなーと思いました。

カレー返盃、どんどん循環させていきたい!!

【カレーを通じて小さな経済圏をつくる】

『カレー好きがゆるく繋がり、その輪を拡げながら様々な角度でカレーを面白がったら、やがて小さな経済圏が生まれてしまうんじゃないか。』…そんな思いつきをイベントで披露したことがきっかけで回りだした、高知のカレーエコノミー。

『カレー好きを集めて何やろうか?何が出来るかな?どうなるよ?』回りだしたカレーエコノミーの未来とは。- カレーエコノミーをつくる

詳しくはコチラのカテゴリーページをご覧ください。

https://satoshohei.com/curry-economy/

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ぴあがだしてる普通のカレー本ですが、今のカレー事情が色濃く反映されている激アツ本でした。知らないお店ばかりだし「カレー業界って今こんなになってるの?」という感じ。創作カレーというジャンルが興味深すぎます。

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みんなで カレー好きを晒しあって、『カレーコミュニティ』を作ろう。 周囲を巻き込める接点を作りながら 『カレー関係人口』を増やそう。 カレー関係人口のなかで様々なシェアリングを行い、『カレーエコノミー』を作ろう。
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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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