こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
2010年以降かな。
『終わらない不況』『贅沢の再定義』『イエの充実』なんかの要素から、僕は飲食店(外食文化)がどんどん無くなる時代が来るんじゃないかなと当時考えていた。
飲食店というと少し範囲が広すぎるので、ここでは『飲み屋さん』みたいなことをイメージしてもらえたらいいかな。
少し前まではそう思っていたんだけど、最近は少し考え方が変化していて。
飲食店(外食文化)に求める要素自体が多様になっているように思えて、そのニーズを上手にすくえるお店が増えたら面白そうだなーと、飲食店経営がしたいわけではないんだけど色々考え始めている。
結論からいうと、それが『人と繋がり共有するために存在する未来の飲食店。』という今回の話なんだけど、備忘録のように思考を少しまとめて隅っこに寝かせておこうと思って記事にしてみた。
当時考えていたこと
最初に触れた【終わらない不況、贅沢の再定義、イエの充実】について、先ずは書いておこうかな。旅に出る少し前に考えていたこと。
終わらない不況
リーマンショックや人口減少の話なんかが出るなかで、なんとなく終わりなき不況の始まりを感じとった僕は、物や金や家を自分の手から(今までよりも)手放して、どれだけ幸福感を感じ続けられるのか…という社会実験を2014年から開始するんだけど、
都市とは違う田舎での生活をするなかで、いかに『ヘンな当たり前』を日常生活にしていたんだろう…と考えさせられる経験を繰り返した。
▼日本にいながら月3万円で暮らす方法。【やめるべき7つのこと】
外食を減らすことは金銭的にもいい方向へ向かうのではないかなと思っていて、今思えば自炊が苦ではない自分基準の少し傲慢な話のような気もするけど、「自炊いいじゃん!!」の時代を考えるようになった。
贅沢の再定義
日本の習慣・文化を振り返ると、『贅沢な食卓=外食』ではなかったはずなんだよね。
記念日も祝日もヨソから人が来てくれた際も、家で手作りしたものをみんなで囲んで食べることが『一番の贅沢』だったはずだし、『礼を尽くす』というようなことだったんじゃないかなと。
(決して貧しかったからではなくて、むしろ豊かだったからだと思っている。)
なのに、いつの間にか都市部を中心に『記念日は外食』のようなイメージや習慣が染みついていった…。ただこれからの時代は、人の手や時間がかかっているものにこそ(そして、それをリアルに把握できるものにこそ)再び価値を感じる時代に向かっていくと考えていて、そういう意味では『家で食べる御飯』こそ最も贅沢な食卓に戻るのではないかなと思っていた。
イエの充実
これはアパレルの店員をしていた時代(2008年頃)以降の流れをみて感じていたことなんだけど、『ライフスタイルショップ』といわれるような、業態を越えて生活の提案をするお店やメディアが軒並み増えていることを感じとっていた。
アパレル店が器を販売したり家電を販売したり、ファッション雑誌が道具や民芸品の特集をしたり…今まで別々に切り離されていたものが『生活』という軸でまとまってきていて、それ故に家での生活を充実させるような趣向へ向かっているのでは…とそんな印象をもっていた。
あとは、食品偽装の話や震災後の絆の話なんかもあったと思うんだけど、ざっくり話すとここら辺の流れから、飲食店の魅力ってなんだろう?と、今まで日常すぎた飲食店(外食文化)と向き合いなおすような思考になった。
変化する飲食店
さいきんでは『無店舗展開』というキーワードにも注目していて、お店を所有しないお店も増えていくんじゃないかな…とワクワクしたりもしている。
詳しくは記事に書いているけど、ハナからお店を持たない選択肢があっても面白いなーと思っている。
未来の飲食店
で、いよいよ『人と繋がるために存在する未来の飲食店』の話だ。
自分が今この瞬間に興味のある『ゲストハウス・スナック・住み開き・ローカル』みたいな要素で考える飲食店にこないだもワクワクしてしまって。
ちょっとツイッターにあげていたものを紹介するね。
今スナックの本を読み込んでるからちょっと思考が変かもしれないけど、
普通の人・身近な人が作る料理が食べれる 宅飲みチック なお店があっても良さそうなものだよね。
スナックのママさんがお通しで出してくれる手料理なんてまさにそうで、飲食店とは違う価値を提供してる気がする。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月5日
もしくは『料理人のいない居酒屋』。
お客さんでお店を回すシェアキッチンみたいなスタイル。お酒は常時揃えておいて、食材・料理はシェアする、ゲストハウスみたいなスタイルの飲み屋さん。
泊まらなくても、誰かの家じゃなくても、宅飲みみたいの出来たら面白いと思うんよね。旅先感あって✨
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月5日
ゲストハウス併設にするなら、ゲストは無料で厨房を使えて、飲みに来る人はプラス500円くらいでそこに参加出来るとか。
ゲストと地元の人で何か料理作ったりしてたら面白いよね。笑
食材用意したり料理作るコスト減らせるし、酒代と場代で回せる仕組み作れたら、いい感じ だと思うんだよなぁ。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月5日
様々な要素が個に向かう時代において、芸能人でも有名人でもない個人のファンになることってありきたりになるし、そうなると一般人の持つ価値も多様になる。
あの人の作る御飯食べてみたい、あの人が投稿してる料理食べてみたい…みたいなのを実現できる場があってもいいよね。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月5日
外食に求められるこれからの要素に、「みんなで食べれる場所」が加わるような気がしてる。みんなで食べるから美味しいんだよね、ゴハンって。
今の飲食店は別々のお客さんが別々の席で別々のタイミングで別々なものを食べてるけど、
これをある程度 一緒にしてあげるだけで、かなり魅力的だと思う。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月6日
違う日にも、こんな投稿してた。
ニュースナ。
思い描いている『新しいスナック』に近いと思ったけどググったらちょっと印象違った。
キャバクラよりも小料理屋とかカフェ・バーに近くて、コミュニティの作られ方はゲストハウスみたいな感じ。
普通にスナックなのかな。バーなのかな。既に言葉としてあるのかな?
モヤモヤ pic.twitter.com/94avuFkUER
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月2日
今僕らが求めている飲み屋のカタチって、『セミパブリックな宅飲み』みたいなスタイルだと思うんだよね。
宿泊施設でいう正に『ゲストハウス』。
スナックはイエみたいなものって表現も本であったけど、新しい人とも繋がれるイエみたいな空間だよね、サードプレイスとかともいう、そういう空間。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月2日
ケバくて派手な感じは一切求めてなくて、むしろ肌馴染みがいいこじんまりとしたような…
普段使い出来る価格でローカルな繋がりも感じられて…
そう考えると、もしかしたら、屋台とか赤提灯みたいな方がスナックよりも感覚的に近いのかなぁ。
深夜食堂みたいな場所になるのかなぁ。
モヤモヤ
— 佐藤翔平 / 移動する生き方 (@temporubato_yh) 2018年1月2日
なんかうまくいえないけど、飲食店と家の間みたいな感じで、日常と非日常の間みたいな感じで、イベントともまたちょっと違う居場所やより所のような感じの…
そう本当に今はうまくいえないからモヤモヤしているんだけど、そんな感じの場所を求めているような気がするんだよね。
少なくとも僕は、、
そんな場所を求めてる。
おわりに
この記事でも書いたとおり、『コスパで動く』の要素が強くなっている時代だよなーと感じていて、「飲食店に対するコスパって何だ?」って考えたときに、料理の味や価格だけじゃないような気がしてきて。
たとえば、『みんなで食べること』とかも、飲食店の要素として取り入れたら面白いんじゃないかなーと思っている。時間を決めて来てもらえた方が、色んなコストカットにも繋がりそうだしね。
人によって優先順位も尺度も変わるから、これは僕が望むこれからの飲食店…という言い方のほうが正しいと思うんだけど、上であげたような妄想をなんかカタチにしたり言葉に出来たらいいなーと、漠然と考えてます というお話でした。
以下のページで『お店のこと』についての記事蓄積をしていきます。
訪れたお店に関することや、面白い取り組みをしているお店のキュレーション、こんなお店があったらいいのにというアイデアや、お店に関する様々な記事を共有します。
▼詳しい情報や関連記事の深堀りはこちらから
しっくり来る言葉が欲しい。
だれか。
感想などを頂ける際は、SNSを通じてやりとり出来たら嬉しいです。Twitterでシェアして下さる際は、メンションをバンバン飛ばして絡んでください。
Facebookページを新たに始めました。もし応援して頂けるようであれば、一緒に育ててくれる仲間を募集しています。
最新記事 by satoshohei (全て見る)
- 【カレーエコノミー】宮城県岩沼市のふるさと納税『にしきやのレトルトカレー』 - 2020-11-03
- 7/22 高崎経済大学で講演します。 - 2019-07-15
- 【熱海】創業70年以上! 老舗レストラン『宝亭』のカツカレー - 2019-06-29