こんにちは。
ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
とある移住イベント終了後…
参加者:「今日とても面白かったです、是非一度伺いたいです!!」
登壇者:「そう?今からウチの村きちゃう?」
参加者:「えっ?」
登壇者:「席空いてるから片道タダで来れるよ。」
参加者:「えっ?今からですか?」
登壇者:「明日、村でもイベントあるんだけど。」
参加者:「えっ?今からですか?」
参加者:「実は…着替えと歯ブラシセット持ってきました。」
登壇者:「お…。」
こんなひとさらいイベントの話。
都内で増え続ける 地方移住イベント
ここ数年、地方に出向かなくても、面白い活動をしている主犯や重鎮の人達が、都内へ来るようなイベントがとても増えましたよね。
旅を通じて地方で出会った面白い方が、都内へ出て講演やワークショップをしているのをSNSでよく見ます。
最近では『関係人口』という言葉も普及しはじめ、「地方へ出向かなくても応援してくれる人を歓迎しますよ。」というような風土もでてきたので、必ずしも「来てください!!」ではなくなっているのかもしれません。
しかし、来てもらったほうが伝えられることも多いですし、より楽しんでもらえると誰もが思っているはずです。
※関係人口という概念について知りたい方は、ブログ内の関連記事をこちらにまとめているので是非に。
イベントと雑誌。
都内で開催する移住系のイベントに参加しても、どこか雑誌をぱらぱら眺めている程度の感覚の人が多い気がしていて…。
気軽に参加し易くなっていることをメリットに感じる反面、コンテンツとして消費するだけの時間になっていないかな?と、少し違和感も感じるようになりました。
目的が「楽しい時間を過ごす」とか「加工品販売」とかであればそれでいいと思うのですが、もしそこに税金が入っていて「移住促進」なんかと絡んでいるのなら、それってどうなんだろう…とか。(部外者がとやかくいうことじゃないんですけどね。。)
双方向のコミュニケーションと一歩。
イベントと雑誌の大きな違いって、双方向のコミュニケーションがリアルタイムでとれることだと思います。
それなのに、イベントの大半がスライドを使いながらHPでも載っているような情報を伝達することで終わっていたり、ただ告知をするだけの場に成り下がっている。…
もう少し踏み込んだやりとりが出来る場が増えたら面白いのになーと、これまた部外者があーだこーだ思うわけです。。
ヒトサライ。
そこで考えた一つが、この『人さらいイベント』。
雑誌やウェブメディアだけでは到底伝えきれない情報を、五感を使って現地で一緒に実体験してもらう仕組みを考えていくこと。体験者の口コミや繋がりを上手くエネルギーにしていった方が、よりアクティブな状態になると思いませんか。
@temporubato_yh お持ち帰り?
— 冬野ジェイコブ (@amphibia_gutgut) 2016年2月11日
外の人が地元の人に、
「コイツ都内から連れてきちゃった変なヤツなんだけどさー」
ってひと言紹介して貰えるだけで、たったそれだけでも、全然違う入り口から、その土地と関われると思う。
人さらいイベント、もっとやったらいいと思う。
— 佐藤翔平 / 移動する生き方。 (@temporubato_yh) 2016年2月12日
雑誌とイベントとの違いは、圧倒的リアルと双方向のコミュニケーションにあると思うんだよね。
その場の勢いで、気になる地方に飛び込むくらいのノリや身軽さがなければ、
地方移住イベントなんて、雑誌の特集みてるのとさほど変わらないよ。
さらえ、さらわれろ。笑
— 佐藤翔平 / 移動する生き方。 (@temporubato_yh) 2016年2月12日
この投稿は2年前の2016年、移動式ゲストハウス House Caravanの活動をスタートする直前のものだったので、少々イキってる感じがありますね。笑
その場のノリと勢いをカタチに。
せっかくイベントで面白い話になっても、「では、また後日」なんてやってる間に、数ヶ月、数年と経ってしまうんですよね。都内にいると時間の流れが早すぎて…社交辞令のつもりじゃなかったのに、社交辞令のようになってしまう。
だったらもう、『着替えと歯磨きセット持参で、あわよくばその場のノリで登壇者について行っちゃう。』…みたいなのを、予めOKにするイベントにしちゃった方が人は動くと思うんです。
『※イベント終了後、最大○人、人をさらう可能性があります。具体的にさらった後のプランは…』なんてことも、イベントページで事前に共有しておく。みたいな感じです。
移住ドラフト会議みたいなこと
移住ドラフト会議ではないですが、さらいたい側とさらってほしい側のマッチングイベントみたいなものが、割合としてもっと増えてもいいと思うんですよね。
「遊びにいきたいけど…」という人の「…(テンテン)」の部分を解消してあげる仕組みを考えたほうが、無鉄砲に地域の紹介をするよりよっぽど発展性があると思うんです。
「地域の紹介」が、コンテンツとして消費されるだけになってしまうより、実際に『関係性』を生む繋がりに結びつけたほうがいい。
例えばHouse Caravanのように、席を空けた車で往来するだけで、「片道無料で連れて帰れるよー」とナンパの成功率をあげて交渉が出来るわけだし、「空き家一日貸すよー」「地元の人たち紹介するよー」などど、前もって連れて帰った後の特典まで提示してあげられれば、そのままノリでついてくる人も出てくると思うんですよね。
おわりに
実際は、都内で幾つかの用事を結び付けてスケジューリングをするし、車で往復すること自体、ごくごく僅かだと思います。
ただ、移動費や到着後訪ねる場所、人の繋がりや関わりかたを上手くデザインして、半ばノリで連れて帰ることが出来るなら、もっと移住系のイベントも面白がれるんじゃないかなーと。
さらえ、さらわれろ。笑
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