こんにちは。
微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
少し古いデータになりますが、高知は喫茶店店舗数日本一です。
喫茶店店舗数 [ 2014年第一位 高知県 ]
喫茶店は全国に69,983軒あり、人口10万人あたり店舗数は55.07軒。最も喫茶店が多いのは高知県で人口10万人あたり156.37軒。全国平均の2.8倍で偏差値も80.43と高い。2位は岐阜県で142.92軒、3位は愛知県で113.05軒。- 都道府県別統計とランキングで見る県民性
町を歩けば喫茶店だらけ。
空いているのか空いていないのか。薄暗くくたびれた店舗も多いですが、今でも元気に営業を続ける老舗喫茶店もあります。
そんな背景からも、今後【喫茶店文化の継承】を高知らしさの一つとして面白がれたらと思っている次第です。
実はこの老舗喫茶『茶房らんぷ』(現 珈琲屋らんぷ)も、10年ちょっと前にオーナーが代わり、継承されたお店なんだそうです。
そんならんぷで、地元の人に長年愛されてきた『田園ブレンド』を頂いてきました。
珈琲屋 らんぷ
高知のメインストリート、大きなアーケード商店街の入り口付近にある『珈琲屋らんぷ』。
常に新しいテナントが循環し、新陳代謝が行われているような雰囲気もありますが、らんぷは創業が1960年代ということなので今から50年以上前、目前にある高知大丸は創業1947年(創業してから70年以上)の歴史があるそうです。
地図でいうとここらへん
姉妹店の『アンの庭 珈琲店』
らんぷの存在は当初より知っていましたが、先日『アンの庭 珈琲店』へ行った際に姉妹店だということを知り、機会があれば行きたいと思っていました。
入り口でメニューが見れます
メニューはお店の入り口で確認できます。
ランチメニューの提供はないですが、8:00~15:00までモーニングセットが注文可能です。(昼もモーニング…高知あるある)
珈琲はハンドドリップ抽出。
1杯500円前後なので、そこまで高くありません。
豆の購入も可能
店内に入るとすぐ、南米の珈琲豆がディスプレイ販売されているスペースが現れます。
イートインでコーヒーを楽しめるだけではなく、豆の購入も出来るそうです。
奥にある古いグラインダーも現役。
きちんと手入れをしている証拠かもしれません。
店内はレトロ&ローカル
奥はそこまで広くはないものの席数は多め。全部で25席~30席近く。
カウンターでは、土佐弁をしゃべる地元のおばちゃんたちが珈琲を淹れていました。
店名にもなっているランプがちらほらと点在。
可愛らしいレトロな照明が印象的でした。
絵画や古いミルなど、ついつい視線を向けてしまうインテリアが並び、お客さんそれぞれ思い思いの時間を過ごされていました。
全席喫煙可のようで、少しモクモクしている感じがあったので、一番入口に近い席に腰をおろし珈琲を注文。
田園ブレンド
田園ブレンド450yen
喫茶店の苦くて濃い珈琲をイメージしていたのですが、到着した田園ブレンドは意外とさっぱりとした飲み口。
ブルーマウンテンをベースにしたブレンドのようで、豆の香りとキレイな苦味が印象的な一杯でした。
五感で感じる喫茶店。
喫茶店の楽しみ方は各々あると思いますが、僕は喫茶店特有の空気感や時間の流れかたが好きで、古いものに囲まれながら各々の距離感でリラックスしている【バラバラの一体感】がそそられます。
クリームソーダー良いなぁーと ときめいたり、ガラス製の灰皿に反射する光や、水の輪っかができたグラスの跡に何かを感じたり…あの感じが心地良かったです。
高知トライアングル
高知のローカルな喫茶店でコーヒーを。
コーヒーにもお茶付いてくるんか。笑
水・コーヒー・梅昆布茶。
今日も【高知トライアングル】が出来上がった。#高知トライアングル#ジスイズ高知 pic.twitter.com/kBlFXyN7Pn
— 佐藤翔平 / 日本微住計画 in高知 (@temporubato_yh) 2018年11月5日
僕が面白がっている現象、高知トライアングル。
水、コーヒー、そしてお茶が最後テーブルに並んでいる状態がまた起こりました。
珈琲一杯を注文するだけこうなるんですね。笑
おわりに
「お店はいつ創業したかは分からないけど、30年以上前からここにずっとある。」
「常時2人の女性従業員でお店を回していて、オーナーが変わってから10年くらい経つ。」
「アンの庭はランチメニューがあるけど、こっちは長年モーニングとドリンクだけでやってる。」
閉店近くになるとお客さんがいなくなったので、会計のタイミングでお店の方々と談笑。あまり細かいことは分からない感じでしたが、それが『ふつう』なのかもなぁと思ったりもしました。
一般主婦が生活のために働くお店。
実はそれこそが、老舗店舗や文化を【守り継ぐ】ということに、少し繋がっているのかも。
少し語弊があるかもしれませんが、実はローカルに根付く『ふつう』のお店の多くは、そのルーツや歴史にこだわりを持っているお店は少ない。
『ただ日常と近い部分で淡々と営業をしてきた』
その延長線に今があり、振り返ると歴史がある…こだわりも想いも特にない…そんな感じもまた悪くないのだと思います。
創業者が変わったことで、昔からいる人が伝えてこなかったことで、想いや背景が曖昧になってしまっているのかもしれないですが、だからといって継承が失敗しているとも思わないし、何かしらのかたちで残っていることは素晴らしいと僕は思います。
ただ、情報が行動の前に立つ時代において、もう少しストーリーやアーカイブを意識した共有があってもいいのかもしれません。
僕は、今もあり続ける昔からあるお店の、その背景やストーリーにもとても興味があります。
次はモーニングを食べに行きたい。
御馳走様でした。
お店の情報
住所:〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1
電話:088-823-7770
営業: 8:00~17:30 (モーニングは 8:00~15:00)
定休日:不定休
喫煙:可
高知 微住日記
日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。
▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。
https://satoshohei.com/kochi-bijyu/
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ブログタイトルにある『微住』とは、「移住・定住」と「旅での滞在」の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
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