【高知】創業50年以上。おばちゃんたちが守り継ぐ 老舗喫茶『珈琲屋らんぷ』

サトウ

こんにちは。

微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

少し古いデータになりますが、高知は喫茶店店舗数日本一です。

喫茶店店舗数(人口10万人あたり) 全国平均55.07軒 1位高知156.37軒 2位岐阜142.92軒 3位愛知113.05軒 4位和歌山112.67軒 5位大阪105.67軒 6位兵庫97.26軒 7位香川93.17軒…45位群馬21.00軒 46位福島20.98軒 47位茨城20.69軒

喫茶店店舗数 [ 2014年第一位 高知県 ]

喫茶店は全国に69,983軒あり、人口10万人あたり店舗数は55.07軒。最も喫茶店が多いのは高知県で人口10万人あたり156.37軒。全国平均の2.8倍で偏差値も80.43と高い。2位は岐阜県で142.92軒、3位は愛知県で113.05軒。- 都道府県別統計とランキングで見る県民性

町を歩けば喫茶店だらけ。

空いているのか空いていないのか。薄暗くくたびれた店舗も多いですが、今でも元気に営業を続ける老舗喫茶店もあります。

そんな背景からも、今後【喫茶店文化の継承】を高知らしさの一つとして面白がれたらと思っている次第です。

実はこの老舗喫茶『茶房らんぷ』(現 珈琲屋らんぷ)も、10年ちょっと前にオーナーが代わり、継承されたお店なんだそうです。

そんならんぷで、地元の人に長年愛されてきた『田園ブレンド』を頂いてきました。

珈琲屋 らんぷ

高知のメインストリート、大きなアーケード商店街の入り口付近にある『珈琲屋らんぷ』。

常に新しいテナントが循環し、新陳代謝が行われているような雰囲気もありますが、らんぷは創業が1960年代ということなので今から50年以上前、目前にある高知大丸は創業1947年(創業してから70年以上)の歴史があるそうです。

地図でいうとここらへん 

姉妹店の『アンの庭 珈琲店』

らんぷの存在は当初より知っていましたが、先日『アンの庭 珈琲店』へ行った際に姉妹店だということを知り、機会があれば行きたいと思っていました。

50年以上続く帯屋町の老舗喫茶『茶房らんぷ』の姉妹店、『アンの庭』でカフェタイムを過ごしました。Free-wifi、駐車場有り、分煙室有りと、会議やMTGにも適してそうなリラックス空間でした。

入り口でメニューが見れます

メニューはお店の入り口で確認できます。

ランチメニューの提供はないですが、8:00~15:00までモーニングセットが注文可能です。(昼もモーニング…高知あるある)

珈琲はハンドドリップ抽出。

1杯500円前後なので、そこまで高くありません。

豆の購入も可能

店内に入るとすぐ、南米の珈琲豆がディスプレイ販売されているスペースが現れます。

イートインでコーヒーを楽しめるだけではなく、豆の購入も出来るそうです。

奥にある古いグラインダーも現役。

きちんと手入れをしている証拠かもしれません。

店内はレトロ&ローカル

奥はそこまで広くはないものの席数は多め。全部で25席~30席近く。

カウンターでは、土佐弁をしゃべる地元のおばちゃんたちが珈琲を淹れていました。

店名にもなっているランプがちらほらと点在。

可愛らしいレトロな照明が印象的でした。

絵画や古いミルなど、ついつい視線を向けてしまうインテリアが並び、お客さんそれぞれ思い思いの時間を過ごされていました。

全席喫煙可のようで、少しモクモクしている感じがあったので、一番入口に近い席に腰をおろし珈琲を注文。

田園ブレンド

田園ブレンド450yen

喫茶店の苦くて濃い珈琲をイメージしていたのですが、到着した田園ブレンドは意外とさっぱりとした飲み口。

ブルーマウンテンをベースにしたブレンドのようで、豆の香りとキレイな苦味が印象的な一杯でした。

五感で感じる喫茶店。

喫茶店の楽しみ方は各々あると思いますが、僕は喫茶店特有の空気感や時間の流れかたが好きで、古いものに囲まれながら各々の距離感でリラックスしている【バラバラの一体感】がそそられます。

クリームソーダー良いなぁーと ときめいたり、ガラス製の灰皿に反射する光や、水の輪っかができたグラスの跡に何かを感じたり…あの感じが心地良かったです。

高知トライアングル

僕が面白がっている現象、高知トライアングル。

水、コーヒー、そしてお茶が最後テーブルに並んでいる状態がまた起こりました。

珈琲一杯を注文するだけこうなるんですね。笑

おわりに

「お店はいつ創業したかは分からないけど、30年以上前からここにずっとある。」

「常時2人の女性従業員でお店を回していて、オーナーが変わってから10年くらい経つ。」

「アンの庭はランチメニューがあるけど、こっちは長年モーニングとドリンクだけでやってる。」

閉店近くになるとお客さんがいなくなったので、会計のタイミングでお店の方々と談笑。あまり細かいことは分からない感じでしたが、それが『ふつう』なのかもなぁと思ったりもしました。

一般主婦が生活のために働くお店。

実はそれこそが、老舗店舗や文化を【守り継ぐ】ということに、少し繋がっているのかも。

少し語弊があるかもしれませんが、実はローカルに根付く『ふつう』のお店の多くは、そのルーツや歴史にこだわりを持っているお店は少ない。

『ただ日常と近い部分で淡々と営業をしてきた』

その延長線に今があり、振り返ると歴史がある…こだわりも想いも特にない…そんな感じもまた悪くないのだと思います。

創業者が変わったことで、昔からいる人が伝えてこなかったことで、想いや背景が曖昧になってしまっているのかもしれないですが、だからといって継承が失敗しているとも思わないし、何かしらのかたちで残っていることは素晴らしいと僕は思います。

ただ、情報が行動の前に立つ時代において、もう少しストーリーやアーカイブを意識した共有があってもいいのかもしれません。

僕は、今もあり続ける昔からあるお店の、その背景やストーリーにもとても興味があります。

次はモーニングを食べに行きたい。

御馳走様でした。

お店の情報

住所:〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1
電話:088-823-7770

営業: 8:00~17:30 (モーニングは 8:00~15:00)
定休日:不定休

喫煙:可

高知 微住日記

日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。

▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。

https://satoshohei.com/kochi-bijyu/

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おにぎりにトースト、コーヒーに味噌汁…現在の『高知 和洋モーニング』の礎を作ったともいえる喫茶デポーでモーニングを。
まるでドラマのセットのよう。レトロなこだわり空間で頂く家庭的なおむすびセット。元アンティークショップの女性オーナーが経営する魅力的な喫茶店を紹介。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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