こんにちは。
微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
先日、高知蔦谷書店3F『Kochi Startup BASE(KSB)』主催のイベント『こうち100人カイギ』の第一回目にゲストとして参加してきました。
僕は『日本各地を移動する生きかた 借り暮らしの1395日間』というタイトルで、自分が辿ってきた旅路についてのお話を “ざっくり” させて頂きました。
そんなテーマの延長線で、「僕が2014年からしてきた『移動する借り暮らし生活』が、最近になって流行り始めているらしい…。」という話をしました。
2019年は『移動元年』というようなことも言われています。
さいきんでは、『デュアラー』という言葉や『アドレスホッパー』という言葉が新たに生まれているそうなんですね。
『デュアラー』というのは、リクルートが2019年のトレンド予測として発表したもので、『二拠点居住の実践者』を意味する言葉です。『アドレスホッパー』は一言でいうと『定住しない暮らしかたを実践している人たち』のこと。
僕は、このアドレスホッパーに近い生活をしていたのかもしれません。
またさいきんでは、「全国各地 定額 住み放題サービス』というのも幾つか誕生していまして。スゴイですよね。
昨年の10月にホステルパスというサービスがリリースされ、同じくらいのタイミングで『多拠点居住』を実現するサービスが次々にリリースされて、『移動しながら暮らす』環境がかなり整ってきたんです。
駆け足での紹介になってしまい、一つ一つについて詳しく触れられなかったので、今日はここについて、簡単にまとめられたらと思った次第です。
今後も同じようなサービスが増えて来るだろうと予想されますし、各サービスの登録施設も順次拡大していくと思うので、”現時点での情報” という範囲を超えませんが、いったん整理してみます。
ADDress:定額制の多拠点コリビングサービス
ADDressは、日本・世界中の空き家や遊休別荘と、泊まりたい人をマッチングする、Co-Living(コリビング)サービスです。ー ADDress HP
『別荘をシェアする』という感じが近いでしょうか。
自分で所有・管理しない別荘を、都心近郊に幾つか拠点として持てるサービスです。
別荘は維持管理が大変ですからね。
各拠点は個室を確保しつつも、シェアハウスのようにリビング・キッチンなどを共有します。
空き家や別荘を活用することでコストを抑えながら、リノベーションによる快適な空間を提供し、共有の家具・wifi・光熱費・アメニティや共有スペースの清掃も含めて月額4万円からの低価格を実現します。 – PRTIMES より引用
個室があるのがいいですよね。
R不動産が関わっているということで、リノベーション空間にも期待できそう。
サービス概要
・光熱費込、月額4万円で、全ての拠点に住み放題。
・リノベ済、wifi、アメニティ、家具・家電完備。
・2019年4月~サービススタート。第1期住人30名を募集。
・東京都心から1〜2時間程度の物件を、5カ所以上用意
「個室完備、リノベ済み、Wi-fi環境など住環境もばっちり、都心からもほど近く、月額4万円」ということ。
第一期住人は30名と限定しているので、快適性も確保されつつ、程よく人の流動が起こりそうですね。
関係者も錚々たるメンバーなので、面白いサービスになるだろうと期待しています。
Hostel Life:全国の登録ホステルに泊まり放題
Hostel Lifeは、月1.5万円〜の手頃な値段で、「ホステルパス」というメンバーカードを持つことで登録している全国のホステルに泊まり放題になる、ホステルのサブスクリプションサービスです。– PRTIMES より引用
全国の提携ホステルに対応した「パスポート」を所有できるようなイメージでしょうか。
半ホテル暮らしがリーズナブルな価格で実現できます。
ホステルパスの種類
「全曜日予約できるパス」と、「日曜日から木曜日のみ予約できるパス」の2種類があります。
現状は、宿泊できるのはドミトリールーム限定(一部のホステルでは独自サービスとして、追加料金で個室を利用できるプランも準備予定)。
一度に予約できるのは2泊までですが、チェックインするとまた予約できるようになります。ー PRTIMES より引用
ベーシックプランは、細切れに予約状況を確認しながら…ということにはなりそうですが、提携ホステルが増えれば増えるだけ、選択肢や快適性は拡がりそうです。
その他にもプランが用意されています。
サービス概要
・月額1.5万円〜の手頃な値段
・メンバーカードと事前予約のみ
・全国の提携ホステルに泊まり放題(ドミトリー)
・現在15か所ほどのホステルが登録
・既存のコミュニティと繋がりが作れる
ホステルライフのサービスは、既存のコミュニティ、既存の空間をそのままサブスクリプションで利用できるのが最大のメリットでしょうか。
宿泊可能施設も日本全国に点在しているので、『帰れる場所』が拡がっていく感じもあるかもしれませんね。
プランによって選べるようですが、『ドミトリー宿泊、金土曜日除く』がベースになるので、居住というよりは、先ずは「旅を楽しむ」「終電過ぎても大丈夫」のような使いかたが拡がっていきそうですね。
FB:https://www.facebook.com/hostel.life.japan/
HafH:全世界のHafHに住み放題
HafH(ハフ)は,「Home away from Home=第2のふるさと」の頭のアルファベットをとったもの。住まいをシェア(Co-living :コーリビング)し、オフィスをシェアCo-Woking(コワーキング)し、地方をシェアする(Co-locating)、全く新しい形のコミュニティです。 – PRTIMES より引用
住まい、オフィス、地方をシェアするコミュニティ。
海外との連携も図っていくサービスのようです。
HafHは、毎月定額で、全世界、住み放題。光熱費・ネット費用・敷金・礼金・保証金 オールインワンで、1ヶ月から住むことができる、新しいサブスク型住居サービスです。
第2の(あるいは第3の)ふるさとに住まう全ての人たちに対して、オープンで、国籍、人種、性や宗教に関わらない住居サービスの提供を目指します。- PRTIMES より引用
新しい住居サービスということで、「シェアハウス」の発展版みたいなイメージになるかと思います。
HPより画像引用
専用のベッドをご用意し、住民票発行等も可能な「いつもハフ」プラン(月額82,000円、2018年11月26日現在)、通常はHafHとは別のところに住みながらもHafHを利用する「ときどきハフ」プラン(月額32,000円、同上)、寝泊まりはせず働く場所としてHafHを利用する「はたらくハフ」プラン(月額12,000円、同上)の3つです。
その他に、もちろん1時間から数日だけ利用したいという通常の「ゲストハウス」「コワーキングスペース」としての利用も「おためしハフ」として利用可能。会議室やイベント利用のみの利用も可能です。1時間だけの昼寝利用にもぜひご利用ください。 - PRTIMES より引用
サービス概要
・住民票発行も可能なプランがある
・直近では国内4箇所、海外2箇所の拠点が加わる予定
・一号店は著名な建築家、著名なバリスタのタッグ
・一号店はスノーピークの「OSO/TOブランド」の旗艦店も
・ベーシックプランは月額32,000円
現状は1号店、2号店の情報を通じて…という感じなので、今後のリリース情報次第ではありますが、空間やテナントにもこだわった場づくりを目指していくような印象でしょうか。
長崎発のサービスですが、福岡、大阪、東京、横浜、そしてマレーシアやベトナムへの展開も予定されているようです。
また、「旅をしながら働く」と、ワーキングの要素が強いのが特徴的。仕事をベースにした新しいコミュニティを形成したい方々にはおススメのサービスです。
FB:https://www.facebook.com/HafHtheworld/
その他にも新しい流れが…
株式会社リバ邸プレスリリースより画像引用
リバ邸ノマドプラン
「現代の駆け込み寺」と称されるシェアハウス「リバ邸」。東京を中心に全国20ヵ所以上あるシェアハウスが試験運用として「リバ邸ノマドプラン」を発表。
トークンハウスHPより画像引用
トークンハウス
トークンハウスは日本初の世界を舞台にした「住まい」のサブスクリプションサービス。海外シェアハウス×独自トークン×オンラインコミュニティで”あったかい居場所”を世界中につくります。
CARAVAN
『CARAVAN』は、一ヶ月から、どこにでも手軽に住めるサービスです。好きな場所に住み、好きなヒトと暮らす。暮らしをもっと自由に。新しい賃貸の形を体験してみてください。
次々と新しいサービスが登場し始めています。
まさに『移動元年』。
僕自身は、ここ5年でたくさん移動したので、『定住する暮らしかた』もありかなぁ…と一周戻って思うわけですが、笑
日本微住計画を紹介する記事でも書いたとおり、人が動くというだけでも、様々な役割が担えると思うので、流動する時代は前向きに面白がれたらと思っています。
2019年以降、
時代がどう動いていくのか楽しみです。
微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
微住旅のススメ、受け入れ側の仕組み、社会との関わり方など、考えていることや感じていることを、専用ページで共有しています。
▼『微住計画』の情報はページ詳細にて
https://satoshohei.com/bijyu-keikaku/
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