こんにちは。
ヨソモノ目線で地域を面白がる佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
活動の可視化!!
これまでの活動をアーカイブするために、以前高知市で参加した『こうち100人カイギ』(2019/1/30) のスライド資料を、今回公開することにしました。
自分自身による書き起こし記事みたいで気持ち悪いですが、2014年からの活動について、今後様々な記事を通じて蓄積していけたらと思っています。
以下、スライドとトークの抜粋です。
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(ここから)
日本各地を移動する生きかた 借り暮らしの1395日間。
はじめまして。
TOMARIGI HOSTEL スタッフの佐藤翔平と申します。よろしくお願いします。
僕はですね、2018年の2月13日に宿の立ち上げスタッフとして神奈川県横浜市からやってきまして、もうすぐ高知に来て一年が経とうとしています。
今回、とまり木スタッフ 兼 日本微住計画BLOG主宰 として呼んで頂きましたが、とまり木の話はほぼしません。今日は、僕自身の話をしようと思います。
昨年末にお話を頂き、何をどのように話すかとても迷ったのですが、こんな感じで『トークの構成』を考えてみました。
主に自分が5年間実践してきた『移動する生きかた』についてです。
他の登壇者の方々と違い、何のためにもならない話だと思いますが、面白がって頂ければと思います。
1. 移動しながら借り暮らし生活をしてきた5年間
先ずは、長めの自己紹介のような感じでお話しできればと思います。
はいっ、プロフィールです。
ざっくりしてますねーー。
今のような移動する借り暮らし生活は、2014年からになりますので、もうすぐ丸5年になります。
ただ移動する旅生活だったわけではなく、その時々に『社会実験?』のようなものをしていたんですね。…少し深掘りしていきます。
先ずは、自転車・テント寝袋で、日本各地を巡る旅をスタートしました。期間は560日間くらいです。
何をしていたかというと、各地の魅力や旅での出来事を、日本語と英語を使って情報発信するWebメディアを友人数人で運営していました。
『変化し続けるイマの日本を若者目線で発信する』…ということを、アポなしで町に入り込みながらしていました。
基本的に、お金がない生活なので、町でも山でも、毎日野宿のような生活をしていました。ある日精神的につらくて、Facebookでこんな投稿をしたんですね。
純粋に思いつきで投稿したのですが、多くの人が「それ面白いねー」とリアクションをしてくれたので、一時的な盛り上がりで終わらせてしまうのがもったいないと感じ、FB上にすぐグループページを作って、実際に実現できる手段をみんなで考えることをしました。
当時僕は自転車旅の途中だったのですが、半年後くらいに、偶然集まった友人と車での旅「ハウスキャラバン」を開始させることが実現しました。
こちらが約1年間の活動ですね。
TV番組『あいのり』みたいな感じで、乗降り自由の車で1年間かけて日本各地を巡るプロジェクトです。
SNSで行き先や滞在中のスケジュールを公開して、一つの町に約1ヶ月間滞在し、1年で12の拠点を巡りました。
地域での体験やお手伝いをSNSで発信しながら、同時に町と関わりをもたせてもらい、観光ではできない旅を提供する…と、いうような活動でした。
そんな日々のなか、移動を繰り返す旅人の役割や可能性に再注目し、当時やっていたブログで、また思いつきでこんな投稿をしました。
これは簡単に言うと、アーティストインレジデンスという取り組みの旅人バージョンです。
旅人に一定期間『町の空き家』などに無料で住んでもらって、その代わりにヨソモノの目線を共有してもらったり、一時的な労働力になってもらったり、その町の日常的な体験を自身のSNSで発信してもらったり、行く先々の町で体験談を喋ってもらう…みたいなイメージの取り組みです。
ソトのアイデアや情報を町にとり入れ、町の体験や情報をソトに出していく…。
『旅人を積極的に受け入れるような町づくり』って面白いんじゃないかな。と、そんなノリで考えたアイデアでした。
ハウスキャラバンの活動がひと段落したあと、所要があり北海道のニセコへ行く計画を立てていたのですが、そんなときに偶然声をかけて下さったのが、北海道旭川のWeb会社さんで。
もともと、事務所併設型のシェアハウスを運営していたのですが、「旭川の魅力を外に発信していきたい」というお話があったので、これは『旅人インレジデンス』の流れでは‥と。
他の地域と接点のあるブロガーさんや旅人などの友人を招いて、旭川での体験を発信する代わりに無料で滞在してもらう…というプログラムを、4ヵ月間実験させて頂くことになりました。
活動を通じて色々と僕自身の知見は蓄積されていくのですが、「情報共有より体験共有だ!!」みたいな思考に当時僕がなっていまして。
メディアで一方的に発信していくより、誰かが体験したことを自由に口コミして貰った方が情報が拡がっていくんじゃないかと考えていたので、一つの場所に上手く体験の蓄積ができてなかったんですね。
今までの活動を伝えるときに、一から口頭で順々に伝えなければならず、それも対面しないとなかなか難しい‥という状況だったので、情報の蓄積や体験共有のカタチを少し広げたいと思うようになりました。
そして始めたのが日本微住計画のBLOG。
このブログは、2017年の10月からなので、スタートして1年3ヶ月ちょっとです。
聞き覚えのない『微住』という言葉は、僕自身が勝手に作った造語です。
微住についての紹介はブログに書いてありますので、気になる方は是非『日本微住計画』で検索してみて下さい。
で、ブログを作りながら次の活動を考えていた時に、
繋がりのあったとまり木オーナーの篠田から「スタッフを探している」という相談をメッセージでもらって、紆余曲折あって高知行きが決定した…というような時系列でした。
移動するタビグラシ、借り暮らしの一環で、とまり木の三階を間借りして『微住』をしている…と、そういうことなんですね。
2. 2019年『移動』がトレンドに??
やっと次のテーマに。あと3分ちょっとになります。
僕が2014年からしてきた『移動する借り暮らし生活』が、最近になって流行り始めているらしいのです。
次に、ここについてご紹介できたらと思っています。
2019年は『移動元年』というようなことも言われていまして。
さいきんでは、『デュアラー』という言葉や『アドレスホッパー』という言葉が新たに生まれているそうなんですね。
『デュアラー』というのは、リクルートが2019年のトレンド予測として発表したもので、『二拠点居住の実践者』を意味する言葉です。
『アドレスホッパー』は『定住しない暮らしかた』を実践している人たち。
僕はこのアドレスホッパーに近いのかもしれません。
また、さいきんでは、『全国各地 定額住み放題』なんてサービスなんかも誕生していまして。スゴイですよね。
2018年10月にホステルパスというサービスがリリースされて、同じくらいのタイミングで『多拠点居住』を実現するサービスが次々にリリースされて、『移動しながら暮らす』環境がかなり整ってきたんですね。
先ほどご紹介した『ホステルパス』は、メンバーカード一つで、登録している全国のホステルに泊まり放題になる…というサービスです。
金額も月1万5千円〜という手頃な値段設定。スゴイですよね。
現在15か所くらいのホステルが加盟しています。
今までライフスタイルとかワークスタイルという文脈で語られることが多かった『ノマド』的な暮らしですが、
『シェアリングエコノミー』や『地方創生』のような側面からも語られるようになっていて、移動する生き方を選ぶ『理由』も多岐になっている…というようなことなのです。
3. おわりに
ということで、「おわりに」。
5年間を一言で振り返ると、『フットワークとネットワークで流れるように生きた5年間』だったなぁ…と思っています。
元々人脈があったわけではないですし、情報発信や旅先での出会い、想いを伝えることを通じて繋がりが拡がっていった…という実感です。
移動する借り暮らし‥みたいな『手段』は変わらなかったのですが、移動する『目的』は、体験や気付きによって常に変化している状態でした。
こだわりを持ちすぎないで、流されるように流れていたことで、結果、多くの方とたくさんの面白い体験が出来ました。
今回は『5年間の移動生活』の概要が中心で、専門的な用語もだいぶすっ飛ばしてしまったので、分かりづらい部分もあったかもしれません。
聞きたいことなどがありましたら、別途質問をして頂けたらと思います。
この後に交流する時間などもあるそうなので、もう少し踏み込んだ話ができることを楽しみにしています。
僕の話はこれで以上になります。
ご清聴ありがとうございました。
(ここまで)
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‥ということで、『こうち100人カイギ』(2019/1/30) では、一人10分間という限られた持ち時間だったので、会話のフックとなる情報提供しか出来なかったのですが、長い自己紹介のようなカタチで5年間の移動生活をシンプルにまとめる機会を頂けました。
また、第二章『2. 2019年『移動』がトレンドに??』が説明不十分だったので、改めてブログ記事で補足紹介をさせて頂きました。
5年間の移動する生活については一度終止符を打ちますが、今後も知見を活かした情報のシェアや関わりは続けていきたいと思っています。
話を聞いてみたい方や自身の事業や趣味で活かしてみたい方などいたら、お気軽に相談してみて下さい。
今後の生き方、働き方については、こちらの記事を読んでみて下さい~。
微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
微住旅のススメ、受け入れ側の仕組み、社会との関わり方など、考えていることや感じていることを、専用ページで共有しています。
▼『微住計画』の情報はページ詳細にて
https://satoshohei.com/bijyu-keikaku/
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