【高知】昭和22年創業、老舗中華料理店『華珍園』でランチ。

サトウ

こんにちは。

微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

その町に生まれ、その町に住んでいると、当たり前になってしまう存在。

昔からある老舗人気店が、どのような歴史背景を持ち、どのようなストーリーを歩んできたのか…TV番組かなにかで特集されてでもしないと、地元に住んでいても詳しくはよく分からない。

僕は横浜市に生まれ育ちました。

名前だけ知っているお店、小さなころに行ったことはあるらしいお店、名前さえ知らなかったお店など、日本屈指の有名店でさえ、お恥しながらよく知らなかったりします…

旅するように暮らす高知生活を過ごすいま、『高知の当たり前』に触れつつ、『当たり前の背景』を空想したり調べたり…そんなことを通じて、『当たり前の存在』に改めて注目する小さなきっかけを高知の人と共有できたら…なんて、ろくでもないことを考えていたりするのです。

華珍園

「華珍園という老舗中華店があるよ。」

高知の友人が、ランチのお店としてこの日選んでくれたのが華珍園(別館)でした。

町の中華料理店とは思えないような、コンクリート造の大きく立派な建てもの。

大きな窓から差し込む光が心地よく店内を照らし、週末のお昼にふさわしく、老若男女様々な世代の人が、家族団欒のランチタイムを過ごしていました。

広々と高い天井。

ふと向こうをみると、個室席でしょうか、2Fにはずらっと部屋が並んでいました。冠婚葬祭で集まっていたのであろう『大きな家族』が螺旋階段から降りてくる光景も。

厨房では大勢のシェフが中華鍋をふるい、色鮮やかに盛り付けをしていました。中華料理店っぽい、活気のある雰囲気が高揚感を与えてくれます。

館内についての案内

華珍園は創業60年を超える、旬の素材にこだわった老舗中華料理店です。場所は高知市中心部にあり、メニューはアラカルトからフルコースまで豊富に取り揃えております。

メニュー

僕たちが訪れた際は、ランチセットのようなメニューはありませんでしたが、ご飯ものや麺類のメニュー、そして大皿料理や点心など、豊富なラインナップがありました。

華珍園は創業60年を超える、旬の素材にこだわった老舗中華料理店です。場所は高知市中心部にあり、メニューはアラカルトからフルコースまで豊富に取り揃えております。

※ 曜日なのか時間なのか、店舗なのか忙しさなのか、席なのか条件は分かりませんが、ランチメニューもあるらしいです。笑

一品1,000yen以下のものが大半だったので、店構えや客層のわりにはリーズナブルだなぁーという印象を持ちました。

元気になる中華

・海鮮上海風焼きそば 950yen

エビ・ホタテ・イカ、そして青菜(空心菜??)。海戦は柔らかく、青菜は香り高く。とても美味しかったです。

・海鮮XO醤炒飯 950yen

ぷりっぷりのエビがなんとも贅沢な炒飯。これまた美味!!スープも美味しかったです。

・豚肉と野菜の焼き餃子 550yen

高知に来てからは安兵衛の餃子ばかり食べていたので、小さな『揚げ焼き餃子』に慣れてしまっていましたが、ジャパニーズスタンダードな美味しい『蒸し焼き餃子』を久々に食べました。

ゴマベースのつけダレや辛味噌も、中華のスパイスが感じられて美味しかった。

中華は大人数でワイワイと。

日本料理のように、一つ一つをゆっくり丁寧に味わう…というよりは、ワイワイシェアしながらガツガツと豪快に食べて、『食事の時間を賑やかに楽しむ』方が中華料理の雰囲気に合っている気がしました。

人数がいれば色んな料理を食べられるし、もっと楽しいランチタイムが過ごせそう。

愛され続ける高知の老舗

プロが選ぶ!! 美味しい中華店ランキング 第一位

地元の人に愛される老舗中華料理店は、プロの料理人たちからも愛されていました。もちろん料理も美味しかったのですが、愛される要素が他にもある気がして…情報収集をしてみることにしました。

華珍園の歴史

中国河南省で生まれた陳一徳(創業者)。

終戦後間もなく単身来日、新聞社勤務で高知支局への配属が決まり、高知との関係がスタートする。

高知へ配属が決まるも、高知駅へ降り立つと焼け野原状態。食糧も物資も不足しており、新聞社も翌年倒産してしまった。

愛する家族との生活を高知で果たしたい。そして、中国人として高知で出来ることはないだろうか。昭和22年、中国人シェフと共に食を通じて高知で生きていく覚悟をした。

ラーメン一杯45円。朝から晩まで働き続ける日々…多くのお客さんと仲間に支えられ、少しずつ知られるお店になっていった。

報恩謝徳…恩に報い徳に謝す。

人気店となった今も創業時代の精神を伝承し、高知という場所にこだわり、美味しく心なごめる中華料理作りにまい進したい。

創業65年、華珍園の歴史を振り返る《創業者 中越一徳》 中国時代から続く、日本との縁 私は1917年(大正6年)、中国の河南省に生まれました。旧名は陳一徳と言います。大連へ出ていた私は、幼少のころから現地の日本人(軍関係)とご縁があり、日本人好みの中華料理も何となくわかっておりました。そんな縁もあって、終戦後間もなく、...

ー以上、華珍園の歴史 (HPより引用)

どのお店にもストーリーはあるものだと思いますが、70年以上ものあいだ高知市で実直にお店を続けてきたその想いや姿勢こそ、最も愛される要素な気がしました。

今では高知市内に2か所の店舗を持ち、45名ものスタッフでお店を運営されています。

食材へのこだわり

平成21年3月、はじめて佐川町のチンゲン菜ハウスを見学しました。その後はアスパラガスやフルーツトマト、安芸のナス、白木谷のタケノコなど、3年間で約20カ所の産地へ見学に行きました。ほとんど毎月のように行っています。

ご縁が人から人へとつながっていき、チンゲン菜をはじめ花ニラやマコモタケなど、地元産の中国野菜にも巡り会うことができました。見学はなるべく調理場のスタッフが参加できるようにしており、近くの生産者さんなら全員で行くこともあります。-食材への想い

以上簡略的な抜粋となりますが、食材に対する想いやこだわりについても、HPでは詳しく書かれており、とても共感できる内容でした。

創業時から続く姿勢 数年前に中国製冷凍餃子と輸入野菜の問題が起こり、また、輸入牛肉の不安もすでにありました。そして食の安心・安全、地産地消の風潮が全国で一気に高まりました。横浜や神戸の中華街をはじめ、中国料理も食の安全性がお客さまから厳しく問われるようになっています。 食をどこから調達するかは、多様な価値観と考え方があ...

こだわりを持つこと、
そして、こだわりを示すこと。

こういった一つ一つが、愛されるお店になる要素なのかもしれません。想いだけではなく実行に移されているところが、何より素晴らしいと思いました。

お店の情報

高知へ来てたった7ヶ月の僕が言えることなど何もありませんが、また機会があれば友人たちとワイワイと食事に来たい場所の一つになりました。

華珍園のことを知ることができてよかったです。

華珍園は創業60年を超える、旬の素材にこだわった老舗中華料理店です。場所は高知市中心部にあり、メニューはアラカルトからフルコースまで豊富に取り揃えております。

住所:〒780-0843 高知県高知市廿代町13−2
電話:088-823-2281

営業時間:ランチ 11:30~15:00、ディナー 17:30~21:30
定休日:木曜日

席数:80席
駐車場:30台

高知 微住日記

日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。

▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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