“地域を旅する4年制大学” さとのば大学が面白そう。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

先ずは、クラウドファンディング達成、おめでとうございます!!!!

約7年におよぶ島根県隠岐郡海士町での島生活で得た経験と、これまでに作ってきた ”都市と地域を結んだ学びの場” での手応えをもとに、“地域を旅する4年制大学”『さとのば大学』をつくります!正解のわからないこの時代に、「自分として、生きる」力を育む新しい大学を、みんなでつくりましょう。

クラウドファンディングサイト CAMP FIRE で資金調達をしていた本プロジェクト。

1000万円以上のお金を集めることに成功し、これから新しい取り組みがスタートする…スゴい時代ですよねーー面白い。

さとのば大学

CAMP FIREより画像引用

約7年におよぶ島根県隠岐郡海士町での島生活で得た経験と、これまでに作ってきた ”都市と地域を結んだ学びの場” での手応えをもとに、“地域を旅する4年制大学”『さとのば大学』をつくります!正解のわからないこの時代に、「自分として、生きる」力を育む新しい大学を、みんなでつくりましょう。 – CAMPFIRE

詳しいプロジェクトの詳細は、本文をみてもらえたらと思いますが、『大学の4年間を1年ごと場所を変えて住みながら学べる仕組み』を作ることを目的としています。

環境を変えながら様々な場所で生活するということ‥

少し自分自身の話を通じて、その魅力に迫っていきたいと思います。

移動する生き方

日本各地を移動しながら生活すること4年。

地元横浜にいるだけでは見れなかった景色を、その土地の人たちと実感しながら過ごす日常。

様々な出会いや学びを通じて、知見の拡張を繰り返してきた自負があります。

最近では『旅する○○』『関係人口』などの言葉と共に、様々な土地を巡ることで得られる学びや知見、その土地で関われることの魅力や喜び、社会的な意味(のようなもの)にフォーカスする活動が増えてきました。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

▼詳しい情報や関連記事の深堀りはこちらから

https://satoshohei.com/kankeijinkou-matome/

移住という観点からみれば『どこでも移住』という多拠点移住体験プロジェクトが新たに立ち上がり、関係人口を創出する取り組みとして総務省が『関係人口ポータルサイト』をオープンさせ、様々なエリアで働きながら生活をする『ふるさとワーキングホリデー』という取り組みも注目されています。

徳島県阿波市、長崎県壱岐市、長野県木曽町、沖縄県国頭村、福井県鯖江市の5市町村が連携して、移り変わりながら家賃無料で住むことができる、新しい移住体験プログラムを開始したそうです。
関係人口の概念や活動を紹介する、専用ポータルサイトが総務省からリリースされました。今後モデル団体の取組みや拠点の可視化などが行われていく模様です。
2018年度、受け入れ地域が倍増した『ふるさとワーキングホリデー』の取り組みを紹介します。1月末~2月前半にかけて説明会の実施予定もあるので、是非このタイミングでチェックしてみてください。

僕自身が体現してきた『移動式ゲストハウス House Caravan』や『微住』という概念も、少しずつ理解される時代になってきているのかなぁーと実感しています。

微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。

雑誌ソトコトを開くと、田中佑典さんという方が『微住』という言葉を語っていた。…何が起こっているのか分からず、とりあえず手当たり次第調べてみることに。するとみえてきた、もう一つの『微住』。恥ずかしい自意識を凌駕した見事なシンクロニシティ。
「今の人生に迷っているなら、とりあえず生きられる環境を確保しながら移動してみたら?」蒼井優主演の映画『百万円と苦虫女』から考える微住の旅について。
関係人口という概念が広がりつつある今、ハウスキャラバンでの活動や旅人インレジデンスの発想をもとに、『旅するように暮らす』『暮らすように旅する』を考える。移動する生き方をしながら地域と関わる【ローカル×ソーシャル×旅】の新しい仕組み。

地域と学び

また、僕がいま滞在している高知市には、高知大学 地域協働学部 という学部があり、高知の様々な集落で学生を目にする機会が増えました。

遊びに来てくれた宿泊ゲストの中にも、大正大学 地域創生学部 の子がいましたし、他にも幾つもの『地域系学部』があることも知っています。

地域と関わることで得られる『学び』や『プレイヤー創出』も、これからの時代を考えると必要な視点なのだと思います。

高知大学 地域協働学部の授業で、クラウドファンディングを活用した必須科目が導入されました。地域でクラウドファンディングに挑戦したい事業者を、学生がチームでサポートする…という新たな試みです。
地方創生に関わる活動をしている人と話をすると、時々この話題『地方創生に大学は必要か?』というのが出るのですが、皆さんはどう思いますか?

大学の枠を越えた学びを…

僕のように、既存のシステムに頼らず、人との繋がりや関わりの中から、旅をするように様々な地域を住み渡る生活をするのも一つですが、

今回のようにカリキュラムとして仕組み化されていることで、地域へ入るハードルが下がりますし、最低限の学び(?)は保証されていますし、本当に魅力的なプロジェクトだと思います。

一方で、決められた地域、決められた期間、決められたカリキュラムの中から『学び』を得ていくことがベースになるので、『良くも悪くも【オトナたちの色】が出てしまう関わりの中での移動』になってしまうんだろうなぁ…と思ったりもします。

旅でいうなら『パックの旅行プラン』みたいな感じかな‥と。

自由時間はあるけど、ある程度囲ってもらった中で得れる体験なのかなと思います。

また、同じような感度で、同じような取り組みを切磋琢磨している集落間の繋がりになるので、そこに学びを求める学生には面白いと思いますが、『そうでない世間』とは少し遠ざかる仕組みでもあるのかもしれませんね。

(『そうでない世間』が圧倒的多数、その社会で生きていることを忘れてはなりません。)

僕が学生たちと共有したい考えかたの根源は、『様々な場所で、様々な大人と出逢い、様々な生きかたや働きかたに触れること。関わりを持って選択肢を増やすこと。そこから自分の人生を取捨選択していくこと。その力をつけること。』なので、

学校(大学)という枠を飛び出して、旅のような生活を通じて、偶然の出会いの中から学びを感じてもらえたら…と思いますね。

働きかたと出逢う Walk Bar。第一回目のゲスト龍馬学園常務理事の泉田優さんをお迎えし、 「マズローの欲求5段階説」や「スティーブジョブス伝説のスピーチ」、「クランボルツ 計画された偶発性理論」などを例に、何のために生きるのか…について、お話を頂きました。
『個人のキャリアの8割は、予想しない偶発的なことによって決定される』。スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱する「計画された偶発性理論」。キャリアデザインに使われる考え方ですが、旅にも同様のことが言えるのではと考えてみました。
佐藤翔平のプロフィールに関する情報をまとめています。

CAMP FIREより画像引用

今回は『「自分として、生きる」力を育む新しい大学』がメインコンセプトなので、必ずしも移動することの価値を提唱するものではないのかもしれません。

いずれにしても、本プロジェクトは日本で最先端の取り組みをしている繋がりの中で生まれているプロジェクトといっても過言ではないと思うので、ここと関わることで学べることは多岐に渡るのだと思います。

やぁやぁ言いましたが、面白すぎますし、ここを通じて学びを得た学生と話がしてみたい!!!!

おわりに

段階的に少し先の話だとは思いますが、僕は様々な場所へ滞在した結果、「関われる地域は多い方がいい」…ということでもない実感があるので、この意識もどこか頭の片隅に残しておくといいと思います。

「行動範囲は自分の可能性と比例する」高城剛さんの言葉を元に巡らす思考。多くの可能性を感じ続けた僕がいま、可能性の大半を手放そうとする理由。

色んな町に、飛び出せ、若者!!!!

今回紹介したプロジェクト:

約7年におよぶ島根県隠岐郡海士町での島生活で得た経験と、これまでに作ってきた ”都市と地域を結んだ学びの場” での手応えをもとに、“地域を旅する4年制大学”『さとのば大学』をつくります!正解のわからないこの時代に、「自分として、生きる」力を育む新しい大学を、みんなでつくりましょう。

こちらの記事も是非にー。

木楽舎『関係人口をつくる - 定住でも交流でもないローカルイノベーション /田中輝美 著』を読んで、【ローカル×ソーシャルアクション×旅】の仕組みを改めて考えてみる。旅人やブロガーなど『風の人』を活かす方法。
移動する人と地域を面白がるローカルな人が、お互いに余剰部分を持ち寄って新たな関係性を作っていく。『日本微住計画』にむけて『関係人口マップ』を作ったよ。『専門性のある人の移動』を考えていくと関わりしろが大きく広がりそう。
ヨソモノと町が関わる際に必要だと感じた三要素は『人伝』『信用』『共感』。1年間限定プロジェクト『移動式ゲストハウス ハウスキャラバン』とは何だったのか。当時を振り返る大解剖が始まりました。
地方創生に関わる活動をしている人と話をすると、時々この話題『地方創生に大学は必要か?』というのが出るのですが、皆さんはどう思いますか?
2019年は『移動元年』。デュアラーやアドレスホッパーという言葉も登場し、月額制の多拠点居住サービスも増え、移動する生きかたを実践する環境が整ってきました。…ということで、登壇中にお話したサービスをまとめました。

▼Facebook:@satoshoheicom

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新しい概念として現在注目されている「関係人口」について書いた記事を蓄積しているページです。オススメの書籍などの紹介もしているので是非。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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