こんにちは。
微妙に住んでいると書いて『微住』。旅でも移住でもない、微住生活を過ごしている ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。
日本各地を旅する生活のなか、楽しみの一つに『その地域にしかないローカルなスーパーを巡る』というのがあります。
地元の人が通う生活に近いスーパーは、その土地の暮らしの一部が垣間見えることができ、僕の地元横浜や今まで出会った町と比較することで、新たな気付きや発見を得られることがあります。
高知の人って、
正月に羊羹食べるんですか?スーパーが最近よく分からない展開をみせてるんですが。。#ジスイズ高知 pic.twitter.com/E99DfbhY2N
— 佐藤翔平 / 日本微住計画 in 高知 (@temporubato_yh) 2018年12月29日
(高知の人はおせちに羊羹。栗きんとんの横に三色羊羹。酒にも羊羹。色とりどりの羊羹がとても新鮮だった年末のツイート)
分かり易いところでいうと、カツオはやはり低価格でたくさん並んでいて、刺身・タタキ・ゆで節 と3種類は常にありますし、文旦・ぶしゅかん・小夏・山北みかん・ゆず・酢みかん…と柑橘系のコーナーは充実していますし、チキン南蛮にはオーロラソースがかかっています。…
ん?チキン南蛮にオーロラソース?
今日は、高知のソウルフード『オーロラソースのチキン南蛮』について紹介できればと思います。
高知のチキン南蛮
『高知 チキン南蛮』と検索をかけると、実に多くの記事が出てきます。
高知県内では『チキン南蛮にオーロラソース』はド定番であり、改めてこうやって記事を書くのに抵抗があるほど、ありきたりなことなのです。
ただ、高知県外にいるとそんなワードで検索をかけることがまずないし、たーくさんの記事が書かれているけど、それを県外の方に知ってもらうのって容易いことではないのです。
日本各地にある『ローカルメディア』の難しさはそこにあると思っているのですが…
と、早速始まった脱線を切り上げ、チキン南蛮について深掘りをしていきましょう。
チキン南蛮の発祥
チキン南蛮(チキンなんばん)は、宮崎県発祥の鶏肉料理。鶏南蛮(とりなんばん)とも呼ばれるが、同名の蕎麦料理(かしわ南蛮)とは異なる。 – Wikipedia
Wikipediaにもある通り、チキン南蛮は宮崎発祥の鶏肉料理。
タルタルソースがかかったものが一般的ではありますが、発祥店の一つである宮崎の「直ちゃん」では、ソースのかかっていないものが今でも『チキン南蛮』として提供されているのだとか。
厳密な定義がないようで、「オーロラソースがかかったチキン南蛮は、高知県を含む四国の一部」…という内容もありました。
僕が高知へ来るまで『オーロラソースのチキン南蛮』をみたことがなかったので、『チキン南蛮といえばタルタル』だったのですが、実は様々なグラデーションがある料理のようです。
『オーロラソースのチキン南蛮』の発祥について、詳しく触れられている情報にアクセスできなかったのですが、高知のチキン南蛮を語る上で外せないローカルなお店は、やはりこのお店のようでした。
くいしんぼ如月のチキンナンバン弁当
高知のチキン南蛮を語る上で外せないのが『くいしんぼ如月』というお店。
社会の変化や人員不足もあって、年々店舗が減り、営業時間が短くなり…という状況のようですが、高知県内に20店舗ほどお店があった、高知を代表する『お弁当×コンビニ』のチェーン店。
決して大げさなものではありませんが、「この『チキンナンバン弁当』が、高知にオーロラソースのチキン南蛮を根づかせた」といっても過言ではないほど、高知の方々に今でも広く親しまれています。
(年間提供数、実に100万食以上。)
詳しい記事はこちら:
鳥心のチキンナンバン定食
そしてもう一店舗、高知を代表するチキン南蛮のお店を挙げるとしたら、ここ『鳥心』で間違いはないと思います。
平日の昼間から行列ができるほどの人気店で、高知ローカルを虜にするナンバン定食がここにあります。
カバーをつけたiphone6を置いただけでは、その大きさは上手く伝えられませんでしたが、とにかくボリュームがあってジューシーで美味しい『高知のチキン南蛮』が食べられます。
(あまりの大きさなので、フォークとナイフで食べ進めます。)
『くいしんぼ如月』同様に高知県産のお米を使っていて、ご飯もサラダも盛り盛りでやってくるので、是非お腹をすかせてチャレンジしてほしいと思います。
詳しい記事はこちら:
オーロラソースの秘密
他にも、知らずと食べて記事にしていた『高知のチキン南蛮』。
記事にしていない日常でも、スーパーのお惣菜で何度か買った経験もあり、高知の食卓に比較的近い料理と言えるかもしれません。
くいしんぼ如月HPより引用
このオーロラソース。
各店舗『企業秘密』的に、独自の配合でオリジナルソースを提供しているものなのですが、このオーロラソースの秘密に迫った記事がありました。
通常、日本でのオーロラソースはケチャップとマヨネーズで作りますが、高知県のチキン南蛮にかけるオーロラソースにはそれらをベースに様々なアレンジ版があり、とんかつソースとコンデスミルク入りや、蜂蜜入り、砂糖にレモン入りなどがあるそうです。– おたくま経済新聞
この記事でもレシピが紹介されていますが、『チキン南蛮 オーロラソース レシピ』と検索をかけると、意外と多くのレシピが出てきました。
一度は高知へ来て『高知のチキン南蛮の正解』を体験してほしいですが、『特製オーロラソース』を作れれば、同じような味が世界中どこにいても再現できそうです。
『高知のチキン南蛮』気に入った方は、是非『完コピ』を目指してみて下さい。
ローカルは、面白い。
ローカルは、美味しい。
高知 微住日記
日本微住計画BLOGをスタートして、初めての微住先となる高知市。ゲストハウス『TOMARIGI HOSTEL KOCHI』のお手伝いをしながら、高知の様々な方々と関わりをもてればと思っています。
▼高知滞在中の出来事は、このページに適宜まとめます。
https://satoshohei.com/kochi-bijyu/
こちらの記事も是非
ブログタイトルにある『微住』とは、「移住・定住」と「旅での滞在」の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。
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