「どこでも移住」プログラムが微住っぽくて面白い。

サトウ

こんにちは。

ローカルをオウエンする旅人 佐藤翔平(@tempurubato_yh)です。

徳島県阿波市、長崎県壱岐市、長野県木曽町、沖縄県国頭村、福井県鯖江市の5市町村が連携して、移り変わりながら家賃無料で住むことができる、新しい移住体験プログラムを開始したそうです。

どこでも移住

HP

家賃無料で、暮らしをためそう。

「どこでも移住」は半年のあいだ、日本各地の5市町村の家や施設を、移り変わりながら家賃無料で住むことができる、実験的な体験移住プログラムです。

暮らしを体験するプログラムなので、住む場所があるほかには、観光ツアーや起業・就農支援、ワークショップなどのプログラムは用意されません。- どこでも移住

簡単に概要を紹介すると、今まで一つの自治体・場所での移住体験プログラムが主流だったなか、一定期間 同じプログラムで他の5箇所でも移住体験が出来る…ということのようです。

どこでも移住プログラムは、以下のような制度で運営されます。

家賃無料。部屋が空いていれば、いつでも・どこへでも訪れてよいし、いつでも帰ることができます。起業や就農支援はありません。もし必要であれば、各地のコーディネーターがハブとなり、空き家探しや人脈づくりをサポートします。体験期間中に何をしていただくかは自由です。空き家を探していただくのもよし、何もしないのもよし、新たな活動や仕事に取り組むのもよし。

まずは「そのまちに住む」ということを自由に体験してみてください。 - どこでも移住

このプログラムでは、何かを果たさないといけない…ということではなく、日々の暮らし体験を様々な場所で、家賃無料で実現できます。

微住生活にも通ずる制度

微住とは『移住・定住』と『旅での滞在』の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。- 日本微住計画

移動する生きかたをはじめて5年。

旅以上移住未満の中長期滞在を 実践・提唱してきた僕の活動(最近では『微住』という言葉を使っています)とも、とても重なるプログラム内容に感じました。

関係人口という概念が広がりつつある今、ハウスキャラバンでの活動や旅人インレジデンスの発想をもとに、『旅するように暮らす』『暮らすように旅する』を考える。移動する生き方をしながら地域と関わる【ローカル×ソーシャル×旅】の新しい仕組み。

また、移動式ゲストハウス House Caravanの活動をしていた際は、よそ様の家を家賃無料で渡り歩く、まさにこの『どこでも移住』のようなことを個人的にやっていたので、そこで得られる知見や価値、(一部批判のようなものも)なんとなく理解できます。

ヨソモノと町が関わる際に必要だと感じた三要素は『人伝』『信用』『共感』。1年間限定プロジェクト『移動式ゲストハウス ハウスキャラバン』とは何だったのか。当時を振り返る大解剖が始まりました。

これをすることで、どれだけ移住に繋がるのか。

移住との接点で考えると正直よく分かりませんが、自分にとって住みやすい場所、暮らしやすい環境、そこに住んでいる人々との交流など、いい意味で比較することや体験することは、拠点を見つける上で必要な要素だと思うので、旅するように色々な町で暮らしてみることは大賛成です。

「今の人生に迷っているなら、とりあえず生きられる環境を確保しながら移動してみたら?」蒼井優主演の映画『百万円と苦虫女』から考える微住の旅について。
移動する生活を始めて4年目。滞在費無料施設の探し方をまとめました。シェアハウス、移住体験施設、サテライトオフィス、エコヴィレッジやWWOOFまで。日本各地で様々な受け皿が増え、滞在におけるハードルが下がってきています。

ただ、ハウスキャラバンでも感じましたが、日本で数ヶ月単位で休みがとれる人がどれだけいるでしょうか。

日本の労働環境などの根本的な体質が、こういったプログラムを近づけないようにも感じます。

(数日滞在を繰り返すだけでは、旅となんら変わりませんからね。旅と移住は別物です。)

また、LCCや高速バス、移動にお金がかからなくなったとはいえ、ヒッチハイクでもしない限り移動するコストは必ず出てくるので、拠点を増やし、拠点間を移動することへの魅力や価値を、もう少し分かり易く提案していきたいですね。

木楽舎『関係人口をつくる - 定住でも交流でもないローカルイノベーション /田中輝美 著』を読んで、【ローカル×ソーシャルアクション×旅】の仕組みを改めて考えてみる。旅人やブロガーなど『風の人』を活かす方法。
移動する人と地域を面白がるローカルな人が、お互いに余剰部分を持ち寄って新たな関係性を作っていく。『日本微住計画』にむけて『関係人口マップ』を作ったよ。『専門性のある人の移動』を考えていくと関わりしろが大きく広がりそう。

最近の関係人口という言葉もそうですが、移住をゴールとする政策(移住体験ではなく)よりも、もう少し柔軟で流動的なものを参加者と共有していくことの方が、もしかしたら成果が出るのかも…と僕は感じます。

「「関係人口」創出事業」のモデル事業と採択。 全30団体の取組みを一覧で紹介しています。来年31年度3月末までに、各地域はどうなっているでしょうか。
関係人口の概念や活動を紹介する、専用ポータルサイトが総務省からリリースされました。今後モデル団体の取組みや拠点の可視化などが行われていく模様です。

いずれにせよ、注目したいプログラムです。

オンライン説明会のお知らせ

第1回・9/4(火)19:30〜20:30
第2回・9/15(土)11:00〜12:00

どこでも移住に参加される方は、どちらかの日程に【参加必須】です。

参加をご希望される方は、お問い合わせフォームより参加申込みしてください。参加用URLを送付いたします。

※両日参加不可の場合は、その旨、別途お問い合わせフォームよりご連絡ください。
※オンライン説明会に参加したら、どこでも移住に参加する必要があるわけではありません。興味がある程度の方でも、お気軽にご参加ください!
※オンライン説明会の内容…どこでも移住の概要説明、各市町村の紹介、質疑応答を含み約1時間程度

移住体験開始前に、先ずはオンラインの説明会に参加し、応募をする必要があります。

募集要項

・年齢:20〜40歳程度までの方(但し、ご家族での参加も可)
・期間:10/1〜3/31(最短1日〜最大半年)
・定員:30〜40名程度(長期参加可能な方を優先のうえ、先着順)
・その他条件等:各市町村の記事をご確認ください

※最大居住可能日数は市町村により異なります。
※現在住民票のある市町村内でのお試し移住はできません。
※参加にあたり、オンライン説明会への参加が必須となるほか、住民票の郵送と保証人が必須です。

先着順、人数には制限があるようですが、あまり厳密な規約はないので、縁があれば参加することは可能だと思います。

日本全国の微住予備軍の皆さま。

5ヶ所 同時に町が開いている期間、

是非微住体験してみてください。

こちらも是非

2018年7月より募集が開始された美瑛町のふるさとワーキングホリデー。微住者を募集していたので、ご興味の方は是非に。
雑誌ソトコトを開くと、田中佑典さんという方が『微住』という言葉を語っていた。…何が起こっているのか分からず、とりあえず手当たり次第調べてみることに。するとみえてきた、もう一つの『微住』。恥ずかしい自意識を凌駕した見事なシンクロニシティ。
2019年は『移動元年』。デュアラーやアドレスホッパーという言葉も登場し、月額制の多拠点居住サービスも増え、移動する生きかたを実践する環境が整ってきました。…ということで、登壇中にお話したサービスをまとめました。
徳島県阿波市、長崎県壱岐市、長野県木曽町、沖縄県国頭村、福井県鯖江市の5市町村が連携して、移り変わりながら家賃無料で住むことができる、新しい移住体験プログラムを開始したそうです。
2018年度、受け入れ地域が倍増した『ふるさとワーキングホリデー』の取り組みを紹介します。1月末~2月前半にかけて説明会の実施予定もあるので、是非このタイミングでチェックしてみてください。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

『関係人口』に関する記事を、以下のページで蓄積し始めました。

内閣府が次の地方創生の最重要項目に選んだ注目の言葉『関係人口』 について。

▼詳しい情報や関連記事の深堀りはこちらから

https://satoshohei.com/kankeijinkou-matome/


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ブログタイトルにある『微住』とは、「移住・定住」と「旅での滞在」の間にあるような、「旅するように暮らす」「暮らすように旅する」をバッグ一つで実現する、前向きな仮暮らし的生活スタイルであり、地域と繋がるソーシャルアクションのことです。

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新しい概念として現在注目されている「関係人口」について書いた記事を蓄積しているページです。オススメの書籍などの紹介もしているので是非。

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名前:佐藤翔平 / 活動:日本のローカルをオウエンする旅人。 【移動する生き方】を実践する中でみえてきた多様な知見を共有しながら、日本各地の人と面白がれる明日を創るべく様々な社会実験をしてきました。 令和元年より、横浜市のBtoB企業で広報を担当しています。 
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